OW学入門「チームプレーとヒーロー理解度」
こんにちは。AKIHABARA ENCOUNTのclankです。
今回はちょっと前の配信で話題に上がった、「チームプレーの本質」のお話です。
結構これで意識が変わる人も多そうだったのと、レートの上げ方にも直結しそうな話だったので改めて文字起こししようと思いました。
というわけでいってみましょう。
1.「いくらヒーローを追加しても、ヒーローへの理解が進まなければ意味がない」
配信では僕のこの一言から、チームプレーの話が始まりました。
何故、ヒーロー理解の話からチームプレーの話へと飛躍するのか?
結論から言えば、ヒーローへの理解がなければ、チームプレーは生まれず、新ヒーローの動かし方なども理解できないということです。
そのからくりをチームプレーの解像度を上げていくことで解説していきたいと思います。
2.戦術とは何か?
チームプレーは大きく連携と戦術に分けることができます。
このうち戦術とは、遂行する上でチームメンバー全員で事前の認識共有が必要なものを指します。
例えば、敵が取っている高台へのアプローチの仕方です。
高台を奪いに行くのか?それとも無視してポイントを踏むのか?
陽動は必要か?誰が先陣を切るのか?ULTは使うか?使うなら何をどのタイミングで使うのか?
負けてもいいのか?それとも勝たなくてはいけないのか?
このように無数の選択肢がある中で、チームの行動方針を決めるものが戦術です。
そして、これらの中で滞りなくチームプレーを行うためには、メンバー全員での事前の認識共有が必要になります。
この例はまだ即興でも行える簡単なものです。実際にはラウンド全体を通したプランやマップの使い方、セットアップごとのポジショニングなど、試合前でなければ共有しようがないものもあります。
さらに言うなれば、戦術とはチームカラーとでも呼べるもので、誰がキーマンなのか、誰が司令塔なのかまたはコーチがどういった戦術を好むのかといったことで傾向が変わります。これはある程度経験のあるチームでしか発揮されません。
そして、これら戦術を遂行するための基礎となるのが連携です。
3.連携とは何か
連携とは、戦術とは逆に事前の認識共有を必要としない、ある意味暗黙の了解とも言えるものです。
例えば、ULTコンボです。
アナをピックしてゲンジが味方にいて互いがULTを持っている状況であれば、大抵の場合ナノ龍神剣コンボを行うことが最適となるでしょう。
例えば、ゼニの調和不和回しです。
ゼニは味方にフランカーが居れば、調和不和の性質上そのフランカーに優先的に調和不和を回すことが最適な場合が多いでしょう。しかし、ひとたび相方サポがフォーカスを受ければ調和を付け替えます。
例えば、ラインハルトの戦線管理です。
敵の攻撃が緩まればラインを押し上げ、逆に盾やヘルスの残量が厳しくなれば下がり、そしてそれをカバー、追従するようにメンバー全員が動きます。
抽象的な言い方をするのであれば、前に出てるタンクはカバーしろ。絡まれてるサポがいるなら守れ。攻撃し始めたDPSがいるならその補助をしろ。
という程度の話です。
チーム経験のある方は分かると思いますが、よほどのキープレイでもない限りザリアのバリア付与のタイミングはいちいち報告しませんし、ラインハルトの戦線管理なんかもほとんど事後報告です。
というかこれらはいちいち確認なんて取っていたら間にあわないことが多く、これらのコールをするのは視覚情報の補助をするためです。
別のことに気を払っていて判断が遅れるというミスを防ぐためですね。
認識の共有が必要が無いからこそこの上に、フォーカスコールや戦術の相談、修正、タイミング合わせのカウントダウンなどのVCが可能になります。
4.連携に認識共有が必要ないのはなぜ?
では、なぜ連携には認識共有が必要ないのかというと、連携とはそのヒーローを使う上で最適な行動だからです。
OWのヒーローには誰一人として完全に自己完結したヒーローはいません。全員何かしらの長所と短所があり、何かしらの形で敵味方への影響力を持ちます。
そして、それぞれが持つ影響力が作用しあうことでシナジーが生まれ、チームとしての力が生まれます。
チームプレーが勝利の鍵となるOWにおいて、ヒーローの最適解を行うということは自然と味方と連携をとることと変わりありません。
そしてこの連携をとる(最適なプレーをする)ためには、ただ単に単一のヒーローの使い方を理解すればいいというわけではなく、少なくともそのマッチで使用されているヒーロー全員への理解が必要です。
例えばウィンストンザリアをピックしていても、互いの性能や立ち回りへ理解を深めなければバリアを付ける簡単な連携すらおぼつかなくなります。
またカウンターヒーローをピックされていても、それがわからなければ不利なマッチアップを無駄に続けてしまうことになります。
誰がどこにいて何をしようとしているのか、何が不利で何が有利なのかを把握できなければ最適な行動はとれないということですね。
最適な行動とはそのヒーローが持つ可能性です。手札と言い換えてもいいかもしれません。
どのスキルをどのタイミングで使うのか。味方と合わせるのか。敵の行動に合わせるのか。それともとにかく先手を打つのか。
それ次第でそのヒーローが持つ可能性は大きく広がり、最適な行動が増えていきます。
最適な行動がとれないということは、つまりそれぞれのヒーローでできることをきちんと把握していないということです。
そんな状態で新ヒーローが実装されても、そのヒーローは何ができるのか理解するどころか、チームプレーに落とし込むことなど不可能というのが、冒頭のセリフの真意となります。
5.ヒーローへの理解を深めるために
ということで、ここまでヒーロー理解度が連携に直結することを語ってきました。
ここからはヒーロー理解を深める方法に少し触れたいと思います。
ヒーローの理解にはおおよそ5つのステップがあります。
1.そのキャラのコンセプトを把握する
2.味方で相性の良い/悪いヒーローを考える
3.敵で相性の良い/悪いヒーローを考える
4.構成の中での役割を考える
5.1~4を実際のマップでの立ち回りに落とし込む
1~3はこのゲームになれている人ほどきちんと把握している傾向があります。いわば基礎知識と言ってもいい部分です。
ただし、オフメタヒーローに関わることほど理解が浅く、ランクマッチで出されると対処に困るという人は多いかと思います。
逆にプレイヤースキルが高い人ほど、5のマップ毎の動きから入ったのちに感覚的に1~3を理解しているというパターンも結構多いです。
そして、グラマス含めた多くのプレイヤーがおざなりになっているのが4番です。
そのキャラはどういったヒーローでどう動かすと強いかはある程度理解しているのに、チームの中での自分の役割を見失っているパターンですね。
チームの中での役割を正しく認識するということは、そのヒーローができることに優先順位をつけることです。
ゼニヤッタであれば、味方にウィンストンがいるか、いないか。敵にフランカーはいるかいないか。味方のフランカーはどういうポジショニングをしているかなどで調和のつけ方、不和のつけ方が変わります。
また相方サポによって攻撃的に立ち回るのか、防御的に立ち回るのかが変わってきますし、敵の構成次第でいるべきポジションも変わってきます。
これができないプレーヤーは構成が変わった時に、それに応じたプレイの変更ができないどころか、その構成が何を目的としているのか、どういった勝ち筋があるのかすらあやふやになります。
またランクマッチでも少々ずれたプレイをする傾向があります。
逆にこれらを異様に突き詰めたプレーヤーがOTPと言われるような人たちです。
彼らはヒーローについて深く理解しているからこそ味方からの理解が薄いオフメタヒーローですら、味方を強引に連携に巻き込むことでチームでのパワーを発揮し勝つことができます。
メタヒーローOTPであればなおさらです。
OWLプレーヤーがどのロールでもハイレベルなのは卓越した技術があるからだけでなく、ヒーローへの深い理解があるからとも言えます。
もしヒーロー理解度を上げたいという人は1から見つめなおしていくことをお勧めします。
6.あとがき
というわけで、長くなりましたがチームプレーのお話でした。
配信で話していた時はもう少しすっきりまとまっていた気がするんですが、文字起こししたら蛇足が増えるみたいですね…
配信のほうに興味がある方はぜひこちらから→https://www.twitch.tv/clank_owl
ランクマッチでは連携が取れないとよく耳にしますが、実際問題連携が取れない原因の多くは自分にあることが多いです。
連携の本質は協力することではなく、キャラ性能をフルに発揮するためにヒーローを理解して敵味方全てを利用することにあります。
ということで、そろそろ自分にも言葉が跳ね返ってきて痛いのでここまでにしたいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
次回もお楽しみに。それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?