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心機一転、再始動的な。

お久しぶりです。随分とご無沙汰しておりました。
実に半年ぶりのブログ更新となりました。そして改めてClanもとい九闌ブログをよろしくお願いいたします。
Clanを設立して一年が過ぎました。本当にあっという間の一年でした。
進んだり戻ったり立ち止まったり、躓いたり、そういう事を繰り返していたら、気付いたら少し進んでいたような。そんな心境です。
そういう出来事を細かく書いたら長編小説の上中下並のボリュームになってしまいますので割愛しますが、今年度は新たに2名変面師(仲間)が加入する予定です。そして先月中国四川省に渡り変面木偶人形の技術を習得して、リンちゃん人形も長崎に一緒に連れ帰りました。
一週間の滞在で3日間の指導を受け、たった3日と言えども長時間の濃密な修行でした。
人間国宝であり、70年人形作りと操者に人生を捧げる曽繁金(ソ・ハンキン)先生と同じく人形操者の奥さまの頼道恵(ライ・ドウケイ)先生に師事出来た事は私の人生においてこの上なく至上の喜びでした。

左から、曽先生、国家二級俳優の変面師・亮明先生、頼先生

二人とも家族のように私に接してくれて、毎日頼先生の心が込もった手料理を食べました。滞在中、先生の料理が一番美味しかったかも…
でも指導となるとやはり厳しく、曽先生からは何度か舌打ちされました。
基本穏やかで声を荒げないだけに、逆に空恐ろしかったです。

こんな仏のようなお顔の先生が舌打ちするんだぜぇ…

それから現在に至るまでほぼ毎日練習動画を送り、その都度アドバイスを受ける。そんな日々です。

長崎にお嫁入りした変面木偶(デグ)人形「リンちゃん」

生みの苦しみとは違いますが。

心境というのは日々変化していくもので、変な話ですがClan設立直後の半年間は、何を思いだしても「苦しい」という記憶です。喜ばしい出来事は沢山あったはずなのに、変面をする事が「苦しい」、Clanをどういう方向性に進めていくか考える事が「苦しい」、毎日を迎えるのが「苦しい」という出口が見えないトンネルをゆっくり歩いているような、、抽象的ですがそんな感じです。でも今になって考えると、それというのは超個人的で独り善がりな気持ちだったのだと思っています。
「何のために変面をするのか」は、自分のためではなく「妃那が活動する場所を守るため」であり、ひいては今後も変面活動を続けていく藩彩華ちゃん、昨年加入した貴惠、そしてこれから増えていく仲間達が何も不安なく演舞出来る環境を作るためにであり、それが私の役割なのです。

2024年3月 領事館にて

それを最初から考えられたらよかったのですが、(早く水準以上の実力を身につけなければいけない、そうでなければClanは早々にダメになってしまう。だけど自分が思い描く変面と実際の自分の動きがどうやっても剥離している事が辛く苦しく、毎回の出演がプレッシャーで、依頼者に対する申し訳なさでいっぱいになり…本当に見苦しい程あがいていたなぁとしみじみ思います。

でも、今振り返るとそれでよかったんだとも思います。
そこまで自分を追い込まなければ今の展開にはなっていなかったので。
そして我々のそういう姿を見て力を貸してくれた人達、助けてくれた人達が確かに存在します。何も聞かずに問わずに、常に見守ってくれた人達もいます。
猜疑心が心の多くを占め、人と関わる事もためらっていたあの時に、本当の意味で人の優しさやあたたかさを知る事が出来ました。
そしてこの想いはこれからも一生忘れません。そしてこの感情はこれからの変面や人形遣いの表現に大いに活かされると確信しています。

シリアスもほどほどにして。

そうそう、もう一つ超個人的な弊害が起こってました。
多分以前のブログでも書いたかもしれませんが、私文章を書いたり、本を読むのがとても好きなんです。物書きレベルにはほど遠いですが、文章を書くというのが趣味であり情緒を保てる行為でもあるんですね。
なのに突然一切の文章が認識出来なくなり、手書きで書いた字が鏡文字になったりと、まぁ…周りに迷惑をかける事ではなかったから良かったのですが。いや、でも迷惑はかけてました。業務メールの返信が滞ってしまったり、資料作成の期限に間に合わなかったり。前言撤回、すごく迷惑かけてました。申し訳ございません。
そういった事が随分改善されてきましたので、心機一転、ブログもSNSも今まで以上に精力的に更新頻度を上げていきたいと思います。
本多社員に一時期、広報を託しましたが、彼は空と花の写真しか投稿しないのでにっちもさっちもいきません(だめだこりゃ)
どうか本多社員には「猛禽類研究所広報アカウント」を見て感性を磨いて頂きたい。

本多君、君の生き様を見守っているよ。

ここまでお付き合い頂き誠にありがとうございました。
これからもClanもとい九闌を末長くよろしくお願いいたします。

小林奈々


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