「匠リガチャーネジ」仕様ご紹介&開発秘話【画像たくさん】
みなさんこんばんは現在時刻は4/28(木)の午前1時です…。
めっちゃ遅れちゃいましたすみません!!
ちょっと月曜日に気合入れた本番がありまして、そちらにかかりきりになっていたらこんな時間になってしまいました。
何があってもかならず週1ペースは守る所存ですので遅れてしまったときも少しお待ちいただければと思います。
さて、今から約1か月前の4月1日にとあるものが発売となりました。
それがこちら
ネジ。そうです。ネジです。
こちらは匠エンドピンでおなじみの森乃楽器さんとクサノが開発した
「匠リガチャーネジ」というもの。
リガチャーってネジついてるじゃないですか。
あそこを変えたら面白い変化があるのでは?
という森乃楽器さんからの依頼を受けて、開発にかかわらせていただきました。
そこそこかる~い気持ちで「あ、いいですよ~」と言って始まったプロジェクトだったわけなのですが、これがもう試行錯誤の連続でした。
メッセージを確認すると制作を開始したのが去年の10月。
作っていただいた試作品は20本以上。
最終段階まで行って「やっぱ待って!!」なんてこともありました。
今回はそんな汗と苦労の結晶である匠リガチャーネジを
動画に先駆けましてご紹介!
・仕様
・どんなリガチャーに合うのか
・狙った効果
・メッキごとの違い
・苦労した点
などなどを書いていこうと思います。
動画は収録は済みまして、現在編集中ですがもうちょい先になります。
動画のほうは奏者同士でワイワイやりながら感想を言い合う感じ、こちらの記事はちょっと真面目なテイストって感じです。
動画とはまた違った開発の秘話、なんてのも書いていこうと思います。
ぜひ動画と合わせてご覧くださればと思います(動画は5月上旬投稿予定です)
ではでは行ってみましょう~。
匠リガチャーネジの基本スペック
匠エンドピンでも施されている特殊加工「匠処理」をリガチャースクリューにも施しました。
匠処理は金属に「ある処理(詳細は企業秘密です…ごめんね)」を施すことにより、響きが豊かになるという森乃楽器さんオリジナルの処理。
詳しくは後述しますが、たかがネジと侮るなかれ。
吹いていてもしっかり実感できる変化と効果があります。
持ち手部分はクランポンのリガチャーなどに見られる平たい形ではなく円筒型を採用。
内部は空洞状にして重すぎない吹き心地を狙っています。
この穴の大きさもすっごい試行錯誤しました。
ここに穴を開けることによって吹き心地の軽快さを持ちつつ音色の粘りやまろやかさを両立するような狙いがあります。
ネジの形状ですが、日本規格のネジに合うJモデルとフランス規格のネジに合うFモデルの2種類があり、現在確認できているのはこんな感じ。
メッキはゴールド、ピンクゴールド、ブラックニッケル、そしてつい2週間前(4/18)にシルバーも追加されました。
(ブラックニッケルネジは管楽器専門店DACさん限定発売です)
お値段ですが、1本税込み5500円。
2本で1万500円になります。
これもこだわりポイント。
近年高いリガチャーが多くなってきましたが、あくまでこのネジは少し響きに変化と彩りを、そして性能の底上げをというのが狙いなので1万円くらいにおさえたほうが良いのでは、ビジネスのビの字もわかってないクサノがクソ生意気にも意見してしまいました。森乃楽器さんマジですみません…。
なのでお手に取りやすい価格なんじゃないかと自負しております。
めっちゃお得。正直採算取れてないかもなレベルです。
匠リガチャーネジの狙い
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