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善人な敗者「引きこもり」でも頑張りたい

1:世界は悪人に有利

 人が何故生きているのかといえば、楽しさや喜び、幸せを感じるためです。では、どうすればこれらをより簡単に得ようかと考えると、他人を攻撃し、悪意を持って貶めることが最も簡単です。例えば、アルバイトで100万円を稼ぐのは大変なことですが、オレオレ詐欺で老人を騙して100万を稼ぐのは簡単ですし、また、自分に自信を持つために自分を高めることは大変なことですが、誰かの悪口を人と共感すれば簡単に自分に自信を持つことができます。

 これらは、悪いことであるとされており、大勢が逮捕され、多くのものを失っています。しかし、そういった刑罰から逃れる者もいます。オレオレ詐欺は多くが逮捕されているためか、なかなか行っている人間に見つけることはできませんが、グッズの転売を行う人は簡単に見つけることができ、誰かの悪口を言う人はもっと簡単に見つけることができます。彼らは悪人ですが、賢い人であると言えるでしょう。そういった生き方は、確実に今の日本では「正解」です。悪行を行うことに罪悪感を感じないメンタルを手にした人だけが行える人生の簡易チートとも言えるでしょう。

 もちろん、そういった悪いこととされることを、モラルや自分の信念の元で行いたくないという人もいます。そんな人達は、確実に損を強いられています。転売を行う人達によってグッズはなかなか手に入らず、時として規定以上のお金を失います。人の悪口に共感できなければ、見て嫌な気分になるだけですし、もしもそれが自分や自分と親しい人であれば、より多くのストレスを感じます。

 そんな世界でどのように生きるかの正解は、自分も悪人になるか、悪行の影響を受けない人間になるかです。

2:悪行の影響を受けない力とは

 悪行の影響を受けない力とは、成功か、悟りです。悟りとは、何をされてもいいよいいよと許す気持ちであり、仏教での究極とされています。しかし、そこに到れる人間はほとんど存在せず、机上の空論であると言えます。つまり、成功を目指す必要があります。

 例えば、実業家の堀江貴文さんや、2ちゃんねる元管理人のひろゆきさんは、多くの人々に悪口を言われる身です。しかし、彼は既に成功を収めているため自分に確固たる信念があり、雑多な悪口で心を乱されることがなく、もしも乱されていたとしても、旅行や買い物などでお金を使い、ストレスを発散することができるでしょう。ほとんどの成功は、お金が勝手についてくるためです。転売によってPS5が手に入らないこともありません。転売によって追加されたお金は、彼らの資産には微量であり、そのまま買えばいいだけです。またそもそも、二人ならば誰かからPS5をもらえるかもしれません。二人には多くの彼らを慕う人がいるためです。ほとんどの成功は、そういった人脈も勝手についてきます。

 これらの成功を得るために必要なものは、技術と経験です。つまり、人生のルートは、「悪に染まる」か「技術と経験を蓄える」の二択であると言えます。

○横道
 堀江貴文さんもひろゆきさんも、悪人であると思われる方が多いかもしれません。そもそも悪行とは、他人を貶めて自分が得をしようという「狙いを定めて奪うこと」であると考えます。しかしその一方で、「勝手に奪われたと主張する人々」がいます。彼らは、何も行っていない中で、自分を正当化するために原因を他者に見つけようとしてしまう人々であり、これは「他人を貶めて(他人に不当な原因を作って)自分が得しよう(自分を正当化し良い気持ちになろう、可能ならば特も得よう)」という悪人です。堀江貴文さんやひろゆきさんを悪人であると主張する人たちは、ほとんどが勝手に奪われたと主張する悪人です。二人が今の地位に至るまでに行った悪行はほとんどないと考えます。

3:引きこもりは悪に適合できなかった人たち

 そこでどちらも選べない人が「諦め」を感じ、引きこもることになるというのが、引きこもりが生まれる理由だと考えます。それは、悪人になれなかった善性の証拠であり、同時に、悪行を受け入れ、立ち向かえなかった力の無さの証拠でもあります。

 引きこもりは、引きこもることを許してくれる親によって成り立ちます。しかし、親のお金も許しの心も命もいつかなくなります。最終的には、引きこもりは自立が必要です。自立とは、世界で生きることであり、それは悪行を行うか、成功するかです。前者であれば、悪人になる心が必要であり、後者であれば、技術と経験が必要です。

 悪人になるためには、怒りを煮詰め、感情を麻痺させる必要があります。これは現代では、SNSでとても簡単に行えます。「皆もやっているじゃないか」「あいつらが悪いんだ」という域に至れば、ゴールであると言えるでしょう。しかしそれは、折角持っていた悪行に染まりたくないという貴重な心を捨てることになります。

4:引きこもりの苦難

 成功のために必要なのは、技術と経験です。しかし、引きこもることを選んだ人は、これらを獲得するチャンスがほとんどありません。しかし、ほとんどの引きこもりは、それよりも前の段階で悩んでいます。

 最初の段階は、心の傷に苦しむことです。心の傷ができたばかりの頃は、頻繁に傷の原因となった出来事のことを思い出してしまいます。それが原因で、楽しいことをしようという気持ちにもなれません。この段階は、薬か時間によってクリアする必要があります。

 この段階を超えると、暇に苦しむことになります。暇であることは、極めて辛く苦しいことです。家から出ず、かつ、お金を使わずに暇から逃れる手段は、あまり多くなく、獲得にチャンスが必要な時もあります。無論引きこもりは、そのチャンスともほとんど出会うことができません。

5:私がしたいこと

 現代において、引きこもりは学生だけの問題ではありません。事実私も、学生の頃引きこもりでしたが、その後世間に出て、後に35歳の身で大きな失敗を行い、収入こそありますが部屋から出ることはない再度の引きこもりを行っている身です。

 私は今回設立するディスコードのサーバーにて、暇の苦しみをやわらげ、同時に技術と経験を獲得する機会を作りたいと考えています。それは、自分が同じ苦しみを感じていたということに加え、そもそも引きこもりであることは悪人ではないことであることであると考えるためです。他人を助けながら、良い知人を作ることが、私の目的です。学生の引きこもりだった経験と、中高年の引きこもりでもある経験から、引きこもりの仲間を助け、時として力をあわせて、悪人にならずに生きていきたいと思います。

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