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なるほどクラック vol.9 〜高校内居場所カフェ〜
代表・平井の視点からCLACKの活動について紹介していく「なるほどクラック」
前回のnoteでは、CLACKのキャリア教育についてご紹介しました。
vol.9では、CLACKが2020年より実施している「校内居場所カフェ」について紹介していきます。
校内居場所カフェって?
そもそも校内居場所カフェってなんぞや、という方も多いと思うので簡単に説明していきますね。
ジュースやお菓子などで軽くお腹を満たしながら、他愛のないおしゃべりをしたり、ボードゲームなどをしたりして過ごしながら、進路の相談や自分のことなど、大人たちとちょっと真面目な話をする”サードプレイス”的な場所です。高校内の空き教室や食堂で実施されることが多いです。
NPO法人あそーとさんがやっている居場所カフェの受付の風景
校内居場所カフェは2012年頃から大阪で開始され、中退する生徒の多い高校を中心に現在全国で50校ほどで実施されています。特に大阪では校内居場所カフェの効果が認められ、15校ほどで実施されているようです。
東淀工業高校について
CLACKが居場所カフェを開催させてもらっているのは、大阪市の淀川区に位置する東淀工業高校です。
学科:電気工学科/ 機械工学科/ 理工学科の3つの学科があります。
経済的・環境的に困難を抱えている生徒が多く、年間で数十名が中退してしまいます。
そのため、非常勤ですがスクールソーシャルワーカー(学校と外部の施設や団体を繋ぐ役割)の方が勤務していたり、教員の方々が中退予防委員会というのを作り中退しないようにサポートしていたりと、困難を抱える生徒のケアに熱心な高校でもあります。
校内居場所カフェを始めたきっかけ
これまでCLACKはプログラミング学習支援やキャリア教育に注力してきたのに、なぜ居場所カフェを始めたのかと不思議に思う方もいるかもしれません。
立ち上げた理由としては2つあります。
1つ目の理由は、安心できる場所がなく困っている高校生に対して、CLACKとしてやれることをやろうと決めたからです。
生徒集めの関係で、東淀工業高校のスクールソーシャルワーカーの方と密に連絡を取っている中で、同校の生徒の厳しい状況を耳にしていました。これまでも工業高校の生徒が何名も通っていて、CLACKと工業高校の生徒は相性がいいなと思っていました。
そのため、「CLACKだからやれることがあるのではないか」と団体内で話し合った結果、手弁当でもいいから始めようという意思決定をしました。
2つ目の理由は、高校と外部の高校生団体の連携をより促進するためです。
居場所カフェで生徒にとって、安心して話せる場所ができた上で、その先に自立に繋がる支援に繋げて行けたらと思っています。
生徒にとっても居場所カフェで普段から接している人からの紹介だと、別の支援に参加するまでの心理的ハードルが低いようです。
例えば、居場所カフェからCLACKのプログラミング学習支援に参加したり、学習支援に通ったり、就労支援を受けたりといった形で、一人ひとりの生徒のニーズに合わせた「支援間の接続」を促進していきたいと考えています。
必要な支援を、必要な高校に、必要なタイミングで届けるために、CLACKとして成功事例をつくって他の高校や地域でもそうした「支援間の接続」を当たり前にしていきたいと思っています。
そうした想いとスクールソーシャルワーカーの方の熱心な働きかけによって東淀工業高校での居場所カフェは実現しました。
CLACKの居場所カフェについて
月に2回程度のペースで放課後の時間に居場所カフェを開催しています。
まだまだ学校内での知名度が高くないのに関わらず、毎回20名前後の生徒が参加してくれていることからも居場所カフェの需要の高さを感じています。
居場所カフェでは、お菓子やジュース、トランプを始めとしたボードゲームを用意して自由に生徒同士が遊べるようにしています。
工業高校の生徒には、居場所カフェにくる生徒の中にもプログラミングやITに興味のある子も多いため、VRやドローンを体験できるようにしていたりもします。
これはかなり好評で毎回ドローンやVRは順番待ちとなっています。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事では、CLACKが工業高校で実施している居場所カフェについてご紹介しました。
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より多くの高校生に機会を提供していくための交通費やPC購入、講師謝金などに使わせていただきます。
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