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湘南暮らしで15年後くらいに起きること

設計の仕事をしていると昔のお客様のメンテナンスやリフォームのご相談でご連絡をいただくことが多々あります。そんな中で湘南暮らしで15年ほど経った時に何がよく起きているかお話しできればと思います。お客様との間ではほぼ笑い話的な感じではありますが・・・

1.塩害でエアコン室外機が壊れる

湘南といえども大船エリアくらいまでは塩害の被害があります。手広エリアなどは谷間を伝って海から塩気を含んだ風が入り、山の上でも窓が真っ白になることも。そんな状況ですので真っ先に被害を受けるのはエアコンの室外機。常に外気に晒されているのでまずは基盤が腐食してしまいます。室外機の設置場所も重要で敷地によりますが西側や屋上の被害が大きいです。自邸では室外機カバーで対応しておりますが、海一望の住宅に住まれているお客様は特殊な基盤保護用スプレーをご自分でかけるなどの対策をしております。エアコンを購入される場合はあくまで消耗品と考え、エアコンの心臓は室外機ですので高機能のエアコンを買ってもすぐに壊れてしまうことがあるのでご注意ください。

塩害+寿命で給湯器が壊れる

メーカーさんもうたっておりますが、給湯器の寿命はもって15年と言われております。そもそもそれ以上使える設定で設計されていないようです。ライフバルなどのメンテナンスサービスは無償修理サービスなどがありますので、15年しっかり使うのであれば利用をお勧めします。昨今の基盤需要から突然壊れても在庫がないこともありますので、ご自宅の給湯器が15年を迎えるのであれば早めの交換を検討してください。また、床暖房付きなどで給湯器の種類も異なり、在庫の少ないタイプも異なりますので事前に確認しておくと良いでしょう。

X印の自転車も錆びる

X印の自転車はステンレス製なのに全部錆だらけですよ、とよく聞きます。その素材成分は知りませんが、ステンレスも鉄を主成分にした合金鋼なのでその割合によっては錆びてしまいます。安いステンレスは磁石にもくっ付きます。外に置かれている自転車は風雨によってサビサビ状態になるので気に入ったものは屋内保管をお勧めします。サーファーのキャリア付き自転車はまさにその最前線、半裸のおじさんが錆びついた自転車をギコギコ漕いでいるのも湘南の風物詩だと思います。

というわけで湘南暮らしの場合は塩害+紫外線の影響による通常より早いダメージがあるので外おきのものには注意してください。自身も設計の仕事ではエアコンは高いものは買ってもすぐ壊れるので他にお金を回しましょうとアドバイスをしています。今回は3つの事例ですが、他には屋外ライト、屋外デッキなど細かくはたくさんありますので、これからの家づくりで15年先を見た暮らし方についても考えてみてはどうでしょうか?

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