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みなさん、こんにちは。

はじめまして!

クリーン実験室の石井ゆかりです。

6/15から、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングについてのシリーズをお届けする予定になっていますが、その前に、こちらを再確認しておかねば!という大事なことに思い至りました。

このシェアシリーズを、クリーンに運営するならば、まずはしておかねばならない作業がございました。

まずは、この言葉をご紹介。

それは、皆、そこに座って聞いていたのに、皆は僕が言った言葉を理解できないと、僕が気がついた時だった。

僕は、「私たちは、全員、同じワークショップに参加していた、なぜ、彼らは私の言うことが理解できないんだ?」と思ったよ。まもなく、僕は、自分が違う方向に動き始めていると気がついたんだ。

デイビッド・グローヴ

"And, what kind of a man is David Grove?"An interview by Penny Tompkins and James Lawleyより

クリーンランゲージは、デイビッド・グローヴのこの気づきをもとに生まれています。"クリーン”って一体何なのか?ということは、これからゆっくり、皆さんと一緒に考えていけたらと思いますが、一番最初に確認しておきたいことはこちらです。

人は同じように聞いても、同じように体験しても、同じようには理解しない。


これからお届けするシリーズは、私、日本語&英語両方の認定クリーンファシリテーターである石井ゆかりが、この7年間、様々なトレーナーから学び覚えた数々を、様々な人のご協力のもと、シェアしていくシリーズです。

私がシェアするものは、「私自身が学び、体験し、覚えたこと」そして、「私の理解」です。

クリーンランゲージの定義は、とても曖昧です。
何をもってクリーンというかは、人によって解釈が割れるところがあります。
そして、それを作ったデイビッド・グローヴがこの世を去った後も、様々な人により、クリーンを土台とする色々な技法が生まれ続けています。

私自身、勉強していく中で、「何をクリーンというのか?」と悩んだことがあります。

私は、最初、まだ日本に入ってきて間もないクリーンランゲージ&シンボリック・モデリングに何とも言えぬ魅力を感じました。
そして、たまたまその頃開かれた、第一回の日本語でのトレーニングにタイミング的に参加できたため、日本語で学びはじめました。

やがて、ちょっとした咀嚼できない違和感と、源を知りたいという好奇心をきっかけに、海外のトレーニングを受けることを決め、そこからは、イギリスとアメリカのトレーナーに師事して、ここ数年は学習を続けてきました。

英語のトレーニングを受ける間に私が気づいたこと。
それは、当然ながら、日本語に翻訳する時点で、翻訳者の理解と解釈がそこに入るということでした。英語を日本語にする時に、一つの英単語には、複数の対訳があることがほとんどです。そのどれを選ぶかは翻訳者の選択です。
最初にクリーンランゲージで使用するクリーンな質問を日本語に訳した方の苦労が偲ばれますが、苦労をしのぶ中でも、これは元々の英語と意図が違うのではないか?と私自身が悩むこともあったのです。

それで、私の敬愛するあるイギリス人のトレーナーに私が相談した時のこと。
トレーナーは言いました。

とても大事なことを言います。

クリーンランゲージに関わることで、「それはクリーンじゃない」という人がいたら、その人は正しいわ。
「それはクリーンだ」という人も正しいわ。
「私の解釈だけがクリーンだ」という人がいたら、その人は間違えているわ。
「あなたのはクリーンじゃない」という人がいたら、その人は間違えているわ。


そして、それから、そのトレーナーは続けて言いました。

「いつか、あなたが人にクリーンランゲージやシンボリック・モデリングについて伝える日がきたら、その時は、あなた自身が学び、体験した中で、あなたが覚えたことを、あなた自身の言葉(あなた自身の解釈)で語りなさい。そうでなければ、あなたが語る意味はないわ。」


というわけで、これからお届けするシリーズは、「これがクリーンランゲージ&シンボリック・モデリングだと思う」と現時点で、私自身が理解し、解釈している内容になります。

日本語で使うとき、日本の状況の中で使うときは、こんな感じがいいかもしれないという、私自身のアドリブも入ります。
これは、記事を翻訳している中で、翻訳だけでは、日本語として使用するのに限界があると私が感じはじめたことが理由です。

たくさんのトレーナーの講座を受けてきましたが、たった一つのクリーンランゲージ&シンボリック・モデリングはない、というのが、本日現時点の私自身の解釈です。トレーナーそれぞれの個性がそこに入っています。

どれが正しくて、どれが間違えているという種類では語れない、それが、クリーンランゲージの世界です。
解釈の違いはあります。

というわけで、これからシェアしていく内容をどういう風にご利用いただけるといいかな?というと。

あなたが、ああ、これは使えるなと思うところ、ああ、この考え方は好きだなと思うところをピックアップしていただいて、あなたの日常やお仕事の中のコミュニケーションをより豊かにするために使っていただければ幸いです。

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ここまでたどり着くのに、多くの方々のご協力と温かい指導や理解があったことに心から感謝いたします。

また、参考資料やテキストを日本語にして使用する許可を快くくれた方達、ペニー・トンプキンス、ジェームズ・ローリー、シャロン・スモール、ジーナ・キャンベル、マリアン・ウェイに心から感謝します。

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クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングは、現実的に、人生を変容させます。私自身が、その証拠です。

では、6/15から、少しずつ、私が大好きなもの、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングやクリーンの世界、クリーンランゲージについて、シェアさせていただきたいと思います!

できるだけ、クリーンに、それを伝える努力をすることを、ここにお約束させていただいて、はじめましてのご挨拶とさせていただきます^^


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