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(1)シンボリック・モデリングについてザクッと説明してみよう(1)

こんにちは。

今回から始まるこのシリーズについては、こちらをご覧ください。


では、早速こちらの動画をご覧ください。
(声は入っていませんので、電車の中でご覧になる方は音を消してご覧くださいね。)

クリーンランゲージ&シンボリック・モデリング(以下、CL&SyMと省略します)の講座に出ると、100%、最初に習うことは”クリーンランゲージ””クリーン”という考え方についてです。
最初にこの質問「あなたは何が起きればいいのでしょう?」からは入りません。

理由は、この質問がとってもパワフルで、”クリーン”という考え方が理解できていないとうまく機能しないからです。

ですが、CL&SyMのたくさんの要素の中で、私が最初にシェアしたい!と思ったのはこちらの質問でした。
このシリーズは、講座ではございませんので、まあ、いいや!ということにいたしました。

近いうちに、大急ぎで(笑)、”クリーン”についてはご説明する回を設ける予定にしておりますが、まずは、この質問から話を始めたいと思います。

さて。

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理由はあります。
この質問は、わざと、ニーズや望み、欲求を婉曲的(遠回しに)尋ねています。

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実際、この質問を、私がセッションで問いかけると、初めてその質問を聞くひとは100%、しばらく考えてから答えます。けれど、今のところ、答えられなかった人はいません。しばらく考えるその間に、おそらくは、自分が答えやすいように、質問を、自分が理解しやすい質問に、頭の中で作り替えているのだろうと思われます。そして、それでいいのです。

さて、では、

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a.あなたは
b.何が
c.起きれば
d.いい
e.のでしょう?

a〜eのどれが大きなポイントになっていると思いますか?
(*注*クリーンランゲージ、や、クリーン・・・とつく技法はたくさんありますが、ここでいう大きなポイントは、CL&SyMの場合です。)

ヒントです。

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正解は...d .いい でした!

この説明は、数年前、「どういう意味ですか?」とメールで質問した私に、CL&SyMの構築者の一人であるジェームズ・ローリーがくれた返事をご紹介します。その方が間違いないですからね。

「いい」は「好い」。
ある意味では、この質問は「あなたは何が起きるのが好きですか?」と言っているよ。

byジェームズ・ローリー

良いことでも、善いことでもない、起きると好いことを尋ねています。

正確に書くならば、この質問は、「あなたは何が起きれば好いのでしょう?」と尋ねているのかもしれません。

CL&SyMは、好きの力を使う技法でもあります。

なお、この質問の訳は、現在、日本語で数訳存在しています。
もしも、あなたが、「自分も訳を考えてみたい!」と思われたらご参考になるかもしれないジェームズからのアドバイスをご紹介しておきます。

「あなたは何が起きればいいのでしょう?」の3つのキーポイント 
by ジェームズ・ローリー

(1)この質問は、わざと、ニーズや望み、欲求を婉曲的(遠回しに)尋ねているよ。

「いい」は「好い」。
ある意味では、この質問は「あなたは何が起きるのが好きですか?」と言っているよ。



(2)また、この質問が尋ねている別の側面は、「あなたは世界がどのようになるといいでしょう?」とも考えられるよ。それから、おそらくは、もし、その人に個人的な緊急事態がないのであれば、「世界がどうなるといい?」と尋ねることもできるかもしれないね。

(3)この質問を尋ねる大きな目的の一つは、クライアント(相手)が、(その人が幸せだったり、満たされている)未来に、自分自身で気がつくことができるように。
そして、(答えを)一文ではなく、未来についてある程度細かく語れるように。

そうしたら、その人は、イメージの中で、その人が語る未来の中を生き始めたり、未来を探索し始めたりすることさえできないだろうか?



その人が起こさなくてはいけない緊急案件を抱えている場合、テーマは二の次で、その人自身について考えている場合のどちらでも。
まずは最初に、その人が想像できること、その人が体感できることを見つけ出そう。


知ってしまった質問は、使ってみたくなるもの。
この質問をあなた自身に試しに使ってみてもらえるワークをご案内します。
さて、あなたの頭の中や、体に、何か起きるでしょうか?

Q1:今日1日(今日の夜でもなんでもOK)を最高の状態で過ごすために、あなたは何が起きればいいのでしょう?

Q2:そして、Q1の答えについて、他に何かありますか?

さて、あなたには何か起きるでしょうか?起きないでしょうか?
起きてもOK、起きなくてももちろんOK。
どんな答えもOK。

それが、クリーンランゲージ&シンボリック・モデリングの世界です。

では、また。



2024年3月 クリーンランゲージの質問とシンボリック・モデリングのイントロダクション3days開講@神戸



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