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2018年、本厄を振り返って

まるで自分じゃない誰かの人生を代わりに生きてるみたいだった

2018年の前半を総括するとまさにこんな感じです。想定外のことが起きすぎて、何なのこれ自分の人生なのと思うことばかりでした。もちろんよくない意味でです。主にというか100%人間関係についてです。あまり書くとただの悪口みたいになるので書けないのがまたつらいのですが、人間ってそんな簡単に人を傷つけられる生き物なんだっけと思うような出来事がたくさんありました。そう、一つじゃなくて、たくさん。いろんな人間関係で。

目の前の一歩に全力で

ボロボロで残機0の日々が続いていた時、どうすれば立ち直れるのかまったくわからずフローリングの上で死体みたいになって天井ばかり見ていたこともありました。ぜんぶを共有できる人もいなくてひたすら溜め込んで、糸口がまったく見えませんでした。

その頃なんとなくつけたテレビでパラリンピックをやっていて、スノーボードでメダルを獲得した成田緑夢選手が出ていました。きっかけは間違いなく彼がしていたロウソクの話です。「目の前の一歩に全力で」。ざっくり目標を決めたらそれを一万分の一に割る。例えば手元と遠くにロウソクがあって辺りが闇だったら、手元のロウソクを頼りに一歩ずつ進むしかない。そんな感じの話だったと思います。

あぁ、そういうことかと思って、立ち直るなら目の前の一歩からやるしかないんだなとフローリングから起き上がりました。まず部屋に溜まっていたゴミ袋をマンションのゴミ捨て場に持って行きました。それから、ゴミ捨てができたならほかのこともできそうな気がしてコンビニでうどんを買いました。そしたらもっとできそうな気がして、新宿の無印良品に行ってスケジュール帳を買いました。

知り合いに一気に連絡しました。スケジュール帳を隙間なくビッシリ埋めるつもりで予定を入れました。友だちと予定が合わない日は習い事アプリで体験コースを予約しまくりました。歯医者さんも予約しました。それでも予定がない日はひたすら部屋の断捨離をしました。服はほとんど買い換えました。髪もばっさり切りました。下田に行ってひとりで一泊温泉旅行もしました。

そういえばずっと旅行したかったことを思い出して、行きたいところややりたいことをひたすら書き出しました。旅行記をたくさん読んでイメトレしました。出かけたい。これはやるしかない。旅に出よう。海外を回ろう。フローリングの上で死体みたいになっていた自分がそこまで思えるようになったのは数ヶ月後だった気がします。

それで仕事をやめて一夏ひたすら旅行しました。

人生にも復興予算が必要だということ

アジアも南米も、気の済むまで行きたいところに行ったことで、やっと違う気持ちになれたような気がします。ここまでやってきて思ったことは、貯金しといてよかったということです。人生は何が起きるかわからないものです。そういう時に備えて貯金していたことは唯一自分ナイスと思ったことでした。保険に入らずその分貯金してきたので、医療的なトラブルじゃなく今回みたいなことでもカバーできました。それから、貯金だけじゃなく知識や経験という資産にも助けられたと思います。「女の財産は学を修めること」とは私の祖母の教えです。おかげで世界中を旅することができたし、戻ってきてからの仕事もスムーズに決まりました。

邪念を捨てて、本当に好きなことだけをやる

まだ完全には立ち直れていません。幸せそうな人を見ると落ち込みます。完全に元の自分に戻ることはなくて、新しい自分としてやっていくしかないんだなと思うようになりました。復興とは元に戻ることだけではありません。

今まではどこかで、いろんなことや人に配慮して「正解」らしきものを出そうとする生き方だったのだと思います。でもそれをやめました。好きなことをする。好きなように生きる。人に何を思われても関係ない。その代わり手に入らなくなるものもあるけれど、欲しくないものを手に入れてもしょうがない。そしたらなんだか今が一番幸せです。これでよかったんだと思います。

来年は後厄です。まだまだ何かあるのかもしれませんが、目の前の一歩を全力で歩んでいく1年にしたいなと思います。

#厄年 #振り返り

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