接骨院で読み漁ったサッカーキングに感謝する1425字。

サッカーを続けている人にお聞きしてみたいことがある。
「あなたは何故サッカーを続けてこれたのですか?」

日本では、サッカー人口は年々また年齢とともに減少傾向にあると統計で見たことがある。

何となく減少の原因は想像できる。
少子高齢化だったり…
年を取るにつれて体力がなくなったり…
サッカーをする場所が制限されてしまったり…
また少年時代の厳しい練習による燃え尽き症候群や、
暴言暴力による厳しい指導でサッカーを嫌いになってしまったり…
今の環境では、サッカー人口の減少に納得してしまう。

だが、ほんとに多くの方々が今の環境を改善していこうと動いていらっしゃるので、いつまでも続かないのではないかとも思っている。

さて、本題に戻ると、

以上の要因があってもサッカーを続けている人たちは一定数いる。
私もその一人だ。

私は、10歳からサッカーを始めた。
とにかくゴールをすることが好きだった。
11歳で地元の選抜チームに入り、毎週のように遠征に行き、厳しい指導で何度もチームを抜けたいと親に言った。
中学は部活に所属していたが、ゆるい雰囲気から抜け出したくてクラブに移籍したものの、先輩いびりがあったこともあり本領は発揮できなかった。
高校は推薦で入学するも、いわゆる一昔前の指導でとんでもないブラックだった。どの学年も入部当初の人数から半数ほどになって卒業していた。(今は知らないが。)
大学のサッカー部は最高の仲間たちに恵まれたが、やはり先輩とサッカー感が合わずぶつかり合うことがしょっちゅうだった。
社会人でサッカー指導者になり、多くを犠牲にして精神科に通った。
転職して仕事をしながらビーチサッカー選手になり、マイナースポーツの環境の乏しさ(ここ数年でかなり改善・普及されている)にぶつかっている。

楽しいことばかりじゃなく、むしろ辛い思いのほうが多かったサッカー人生だ。
でも何故、ここまで続けてこれて、これからもサッカーと関わろうと考えられるのか。

それは、サッカーそのものにとても魅力があるからなんじゃないだろうか。

厳しい指導や環境によって辞めてしまう人も多いだろう。
そんな人をなくしたいと本気で思っている。
けどそれ以前に、そんな人たちは、サッカーの魅力に取り込まれたのだろうか。
私は、サッカーの魅力に自ら引きずり込まれていった。

サッカーを始めた最初のコーチたちは優しくて、楽しかった。
勿論それもサッカーを続けてこれた大きな要因だと思う。
けれど最も大きな要因は、サッカーに対して大人からとやかく言われず、サッカー好きのチームメイトに囲まれたこと。ごく自然とサッカー雑誌を読み始め、カッコ良い選手に憧れていったことがキッカケだと感じる。

今でも鮮明に、サッカー雑誌を見てワクワクしていたころの感覚を覚えている。

私の経験のみで決めるなら、
サッカーを続けられる根源にあるのは、サッカーの魅力に深く引きずり込まれているかどうか、なんじゃないかと思う。

中には、プレーするより観ている方が良いというもいるけど、環境さえあれば皆プレーしたいに決まっている。(偏見です)

何が言いたいかというと、サッカーにはそれだけ人を引き付ける魅力があるということ。
サッカーを好きにさせようとしなくても、引きずり込まれるよってこと。
そのスイッチは人それぞれだが誰でも必ずあるよ、とも思っている。


サッカーを愛している者として、
怖がらずに、身を任せるように、自然とサッカーの魅力に引きずり込まれちゃう環境を作っていきたいな。


よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは、活動費として有意義に使わさせていただきます。