高校サッカーを観戦して

2回目の今回は高校サッカーについて書いてみようかなと思います。僕の中では正月の風物詩と言えば駅伝と高校サッカーみたいなところがあります。自分も一応中高6年間サッカー部に所属していたものとして今の視点から高校サッカーを見ていきたいと思います。

サッカーの醍醐味


突然だがサッカーの魅力を考えた時、私は一つ思い浮かぶのが波乱や番狂わせである。これは観戦する側の魅力であると私は考えるが、サッカーは比較的番狂わせが起こりやすい競技であり、そこが人を惹きつける性質だと思っている。特に高校サッカーはこの事例が多い気がする。今大会でも全国的に有名で優勝候補の一つであった市立船橋(通称市船)高校が初戦で負けるという波乱があった。

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市船は昔から全国レベルの学校として有名であったがここ数年はさらに力をつけ、普段はJリーグのユースチームと戦うというハイレベルな試合を行ない、好成績を残すほどである。そんなチームであるのに負けてしまうところがある意味サッカーのもう一つの残酷さの部分だろう。

番狂わせを起こす力

しかしよく考えてみると今回市船に勝った日章学園も全国に何回も出場している名門校であることには間違いない。正直私の中では番狂わせや波乱というには少し言い過ぎな気はする。私は日章学園ほどのチームなのだから、たとえ相手が優勝候補であっても番狂わせを起こせるほどの実力が日章学園にはあったのが大きいと考える。全国に出てくるほどのチームなのだからもはやそこに実力差というのは大きく存在はしないのである。充分に日章学園は強かった。

一方私が現役の高校生だった頃、自分のチームは残念ながら番狂わせというものを起こしたことはない。私が高校の頃、サッカーの予選を戦っていた東京都は高校の数は言うまでもなく多い。さらにその中でサッカー推薦などを行っているチームもかなりの数があった。なので戦っていくと自ずとわかるが例えば一つ番狂わせをしてもそれを何回も続けないといけない構造になっていた。番狂わせというのは正直一回やってしまうとその後が続かないのが普通である。それを感じた時に僕はかなりメンタル的に嫌になってしまったことは否定できない。

全国で勝てない東京勢

さらに東京都の代表は例年二校出場しているが長らく全国優勝を果たしていない。これはあまりにも学校の数が多いので、優秀な選手が分散しているのが現状で、よってせっかく全国に出られてもなかなか勝ち進めないのである。一方地方で資金によって良い環境下でサッカーができる学校が一つあるとその学校には県内、県外問わず人が集まってくる。その一つの理由に全国大会に行ける可能性が都心よりあるからである。さらに強い選手が集中しやすいので結果的に全国でも活躍できるようになっている(もちろん強い選手が集まれば勝てるようになるわけではもちろんないが)。

東京出身である身として東京の高校は毎回応援はしているがなかなか厳しい現状がここ数年見てとれる。予選の厳しさを乗り越えたのに全国で勝てないということを考えると、思い切って地方の強豪校に行った方がレベルアップできる場合が多いのかもしれないと感じるここ最近の高校サッカーを見ながらの感想でした。

次回は少し僕の好きなチームについて書きたいと思います。

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