見出し画像

黒馬バドレックス 解体全書

はじめに

はじめまして、かいん(@city_ptcg)と申します。
これは、私が調整を続けた黒馬バドレックスVmaxについての記事です。

自分のアウトプットの練習もかねて執筆に至りました。いいねなど是非リアクションをいただけると嬉しく思います。

プレイヤー向けの記事として執筆したため略称もございますが、併せてご了承ください。

では、よろしくお願い致します。

黒馬バドレックスという選択

黒馬バドレックスはPJCS2021での優勝もあり《マホイップVmax》による青天井や、超Tag Team群のテクニカルな一面も持つデッキタイプとして依然人気がある。

画像1

弱点の都合と個々のデッキパワーの高さから《連撃ウーラオス・ムゲンダイナ・黒馬バドレックス》はいわゆる「さんすくみ」に位置し、この3つを中心に環境は形成されている。

中でも頭ひとつ抜けてパワーの高い《連撃ウーラオス》に対し弱点をつけることは、《黒馬バドレックス》という選択の追い風となり、オーロラエネルギーを採用したタイプでは《ムゲンダイナ》への勝ち筋も有する。

トップメタということはもちろんマークされるのは必然であり、黒馬バドレックスも例外ではない。他の2つは省くが、《黒馬バドレックス》は《ブラッキーVmax》に対し非常に弱いのが実情であり、「ブラッキーVmax専用」までデッキを歪めると他に勝てなくなると考える。

これは、ブラッキーVmaxに怯えながら黒馬バドレックスを選択しなければいけないという事である。これは大型大会などに持ち込む上で非常に大きな足枷になるだろう。さらに《悪パーフェクション》と呼ばれるデッキに対しても悪タイプのアタッカーの存在から、総じて悪タイプに対し黒馬バドレックスは不利な立ち位置であると言える。

このことから、悪タイプが多く予想される環境では黒馬バドレックスは良い選択でないことがわかる。

黒馬バドレックスにおけるアーキタイプ

前項のとおり、悪タイプに不利を取るデッキである。特にVmaxまで軒並み倒す《ガラルファイヤーV》やベンチを呼ぶ特性+黒馬Vmaxを倒せる《ブラッキーVmax》が天敵となる。この2匹に対し回答をもつ黒馬バドレックスはかなり強力であるだろう。

漆黒のガイスト発売から2021年8月頃までおよそ2つのアーキタイプが見受けられる。

◾️特殊エネルギーを採用した型

画像2

※サンプルレシピ(5月頃私が使っていたもの)

《オーロラエネルギー》が採用され、ムゲンダイナVmaxに対し《ガラルサンダーV》の運用を可能にし、特殊エネルギーの採用から対V性能の高い《ネクロズマV》も搭載。
《ゲンガー&ミミッキュGX》をはじめとする超Tag Team群も採用され、テクニカルな動きに寄ったアーキタイプだ。

このタイプの特筆する点は、サイド2のVポケモンが運用出来ることで、3-3で負けにくい・2-3と取らせることでリセットスタンプを強く使える点がある。

特殊エネルギー型の難点として、高い打点が出しにくいことが挙げられ、後述するマホイップ型にはミラーにおいて不利を取る。

◾️マホイップVmaxを採用した型

画像3

※サンプルレシピ(この記事に寄せて平均化したリスト)

昨今の環境やPJCSでも人気だったアーキタイプ。私自身この型はあまり使ったことがなかったのでだいたいのサンプルレシピとなってしまった。

《マホイップVmax》を採用し、Vmaxをはじめとする大型のポケモンを一撃で倒すことを可能にしたタイプ。特殊エネルギー型に比べ大きな打点を出しやすく、特殊エネルギー型とのミラーにおいても有利と認識している。

スタジアムの枠では《トレーニングコート》が最初は散見されたが、〈悪パーフェクションやムゲンダイナVmax、ブラッキーVmax〉への回答として頂きの雪道が徐々に採用されていったのではないかと考えている。これにより〈頂への雪道+かざりつけ〉といった構えるプランが生まれた。

特筆する点はやはりマホイップVmaxの打点の高さと悪弱点でないこと、頂への雪道の採用である。オーロラ型に比べよりパワーに寄せたタイプであると言える。

難点として、ゲームプランが3-3であること、テクニカルな動きがないことが挙げられる。

黒馬バドレックスの目指す道

◾️そもそもどのデッキに勝ちたいのか、どのデッキを切るべきなのか

結論から述べると、私は《ブラッキーVmax》以外に勝てるデッキを目指すことにした。ブラッキーVmaxにはどこまで行っても不利であり、弱点をついて倒すことも難しい。ブラッキーVmax側は〔ダークシグナル〕を1回使えば王手になること、《ブラッキーV》も攻撃できるので2-3-◯のプランがとれることなど厳しい要素が多い。ブラッキーの攻撃を耐えられるのがマホイップVmaxしかいない上に、マホイップVmaxを複数回動かすには、少ないターンで黒馬バドレックスが複数体必要になり、エネルギーの総数もある程度確保しなければならない。

ブラッキーVmaxが多いと予想される環境では黒馬バドレックスは握らないという選択が一番である。

◾️Vmaxデッキとして

どの型にするにせよVmaxを運用することは必須である。現環境において〈VmaxやTag Teamのみ〉を使った3-3のゲームプランは非常に脆いと考えており、私が従来のマホイップ型を使わなかったのも3-3のプランを通るしかないからである。

今回の構築で目指したのは2-3-3や1-3-3など、3-3で取られない構築である。

◾️黒馬バドレックスの勝ち方

《黒馬バドレックス》が勝つ時は黒馬バドレックスがベンチに多く並ぶ時、マホイップVmaxの飾りつけが有用に働いた時である。どちらも自分の場にある程度のエネルギー(体感で約6.7枚)を保持している状況だ。

当然だが、この状況は黒馬バドレックスがしっかりと進化し場に存在することが最低条件となる。まずは《黒馬バドレックス》が安定して場に立つ構築を目指す。

そして、サイドを複数とることやサイドスキップのギミックを持たないデッキのため、しっかりと先行2ターン目からサイドレースを走りはじめなければいけない

〔めいかいのとびら〕はベンチの超ポケモンしか対象に取れないが、自分自身につけることが出来るため〈貼り先がいない〉というのは起きにくい。
しかし問題はバトル場のポケモンにはつけられないということである。バトル場のポケモンにエネルギーをつける場合《ポケモン入れ替え》そして〈逃げるためのエネルギーorふうせんなどの道具〉が必須となる。この問題が2ターン目の攻撃が遅れる1番の要因であり、現在のポケモンカードのスピード感を考えると見過ごせない。

2ターン目から〔めいかいのとびら〕を打ち、場にエネルギーをためながらサイドを取っていくことが黒馬バドレックスの目指す道である。

デッキ構築

画像4

※確定枠として決めた51枚

上記の51枚を確定枠とした。残り9枚となるが、ポケモンやサポート、スタジアムそれぞれに枠が割り振られていている。

ポケモン▶︎3枠|スタジアム▶︎2枠
エネルギー▶︎2枠|選択▶︎3枠

◾️ポケモンの選択

選択枠に位置するポケモンは以下の通りである。

2▶︎ガラルギャロップ|フーディン|ネクロズマ
3▶︎オーロット&ヨノワール|ミュウツー&ミュウ
1▶︎マーシャドー(かげまね)

画像5

2ターン目で安定して動き出せるポケモンとして《ガラルギャロップV》と《フーディンV》を評価した。どちらも2つのエネルギーで攻撃が出来ることで、〔めいかいのとびら〕を打てず攻撃ができない問題を解消してくれる。
デメリットとして、共に技のダメージが相手依存という点だ。《ガラルギャロップV》に関しては、ダメカンを乗せられるが気絶させることはあまりできない。《フーディンV》は手札が4枚の時120点を出すことができるため、最低限の打点は出せると判断。ガラルギャロップVと違いHP60以上の小さなポケモンを倒すことができるのを評価した。

《ネクロズマV》は、メリットとして対Vへの性能である。先行2ターン目から動かせれば対Vに対し圧倒できるポテンシャルを持つ。しかしデメリットとして特殊エネルギーの採用が必須であること、2ターン目の動きにくさがある。《ネクロズマV》は抜けないポケモンだと思っていたが、特殊エネルギーをつける行為が安定しない▶︎特殊エネルギーを増やすと〔めいかいのとびら〕が打ちにくいというジレンマを抱えている。エネルギーの項で後述する。

画像6

《オーロット&ヨノワールGX》は逆転の可能性を持つカードである。〈ナイトウォッチャー〉によるハンド干渉や〈ペイルムーンGX〉などで戦況を傾けるポテンシャルを持つ。リセットスタンプやロック系スタジアムとの相性の良さから採用を視野に入れた。

《ミュウツー&ミュウGX》に関しては〈ミラクルツインGX〉による回復の側面が採用の価値となるだろう。特に《連撃ウーラオスやスイクン》など一撃で倒されないデッキに対して効果を発揮する。しかし、4エネの要求やスタートした時のデメリット(弱点をつかれやすい)などから今回は採用を見送った。

《マーシャドー(かげまね)》は、相手のバトル場の技を使うことができる。主にダメカンの30乗ったガラルファイヤーVやザシアンVを倒すことが可能だ。《ガラルギャロップVやフーディンV》が《ガラルファイヤーV》に対し歯が立たないため、採用を検討。デメリットは取られるサイドが1なこと、連撃ウーラオス戦においてスタートするとチャーレムのエサになり負ける。

◾️スタジアムの選択  〜頂きへの雪道の運用〜

黒馬バドレックスにおけるスタジアムの選択肢は以下であろう。

画像7

そもそも《頂への雪道》を入れるかどうかである。

入れた時のメリットは〈相手の動きを止められること、不利な悪系統のデッキに対してチャンスを狙えること〉に尽きるだろう。デメリットとして〈自分の特性も止まる・最低でも雪道が3枚+《マーシャドー(リセットホール)》が必ず2枚必要〉がある。

もちろん《頂きへの雪道》は環境に存在するカードであり、《白馬バドレックス》をはじめ《スイクンV》など他のデッキでも採用されている。それは黒馬バドレックスに限らずマークされるカードということだ。

頂きへの雪道で止まるとわかっているデッキは必ず〔リセットホール〕が採用され、序盤ではほとんど通らないと言って良いだろう。つまりこのタイプの《頂きへの雪道》は〈3.4枚と積み、ゲーム中貼り続けられる・任意のタイミングで雪道を割れる・終盤のリセットスタンプと合わせて貼る〉ことで大きな効果を生む。このことから頂きへの雪道を強く使うために最低でも〈雪道3枚+リセットホール2枚〉が必要になると判断した。

従来のマホイップ型では〈雪道+かざりつけ〉というルートが存在するが、今回の構築においては3-3でのゲームプランは弱いと判断し、〈かざりつけ〉は極力行わないプレイを目指している。

そもそも自分で特性を使いたいデッキに自分の特性まで止まるカードを入れるべきなのか。雪道を貼ったはいいが自分の手が進まなければ本末転倒である。〈本当に自由に雪道が貼れるか・それにトータル5枠を割くほどの価値があるのか〉を考えた結果採用を見送った。

以上を踏まえ、頂きへの雪道は選択肢から除外し残るは3つである。まずは《トレーニングコート》だが、非常に強いスタジアムである。このデッキにおいてエネルギーは実質2枚ドローの価値をもち、デッキの火力にも直結する。そのエネルギーを毎ターン必ず1枚供給できるのは大きな強みである。しかしそれは相手も同様なのである。昨今のデッキ〈白馬バドレックスや連撃ウーラオス etc.〉は構築の段階でエネルギーがギリギリまで削ぎ落とされており、それを手助けするのは見逃せないデメリットである。そのデメリットを大きさを考慮し、採用を見送った。

次に混沌のうねりである。2枚目の〔リセットホール〕と入れ替えを繰り返していた。特に頂きへの雪道に対して最大2枚破壊できることや、相手のアドバンテージを減らせるカードとして評価した。しかし、後述の無人発電所を優先した結果採用見送りに。悪パーフェクションが少ない環境であれば再度検討するカードである。

最後に、今回採用した無人発電所だ。無人発電所は頂きへの雪道と同じくロック系の特性であるが、今回の構築ではデデンネGX以外はロックに引っかからない。そのため〈リセットホール〉への依存度を下げることができた。
この無人発電所は主に〈悪パーフェクション・ジラーチGX・オドリドリGX etc.〉など、少なくなったとはいえ、相手の最後のワンチャンを細くすることが可能である。

◾️エネルギーの選択

ここでは特殊エネルギーを採用するべきか否かについてである。ここではどの特殊エネルギーを採用するかという観点というよりも《ネクロズマV》を採用するかどうかの話になる。

《ネクロズマV》は220点をノーコストで出力し続けることができ、相手視点からも放置できないポケモンである。ということは半強制的に2-3-◯のプランを通れるわけである。やはりネックになるのは〈ネクロズマVを安定して2ターン目に動かせるか〉という話だ。仮に《ネクロズマV》を育てるのに3ターンかかったとしたらその時には〈ネクロズマVがいないor自分のサイド3のポケモンがダメージを負うこと〉になっている。これは体感の話になってしまうが、少なくとも特殊エネルギー3枚でネクロズマVを2ターン目に安定して動かすことは困難である。

《ネクロズマV》のために〈デデンネ、クロバット、ホラーハウスGX〉など使い切る価値があるのか、そんなことを考え今回は不採用とした。

よって、特殊エネルギーを採用する理由がなくなったため、今回は基本エネルギーとする。

◾️選択枠

確定枠がギリギリであるため、選択枠には安定感を高めるカードを入れたいところである。〈ポケモン入れ替えorふうせんの3枚目〉は特に必要なカードである。

デッキリスト

画像8

※7/31のかつた杯で使用したリスト

◾️ポケモン

《黒馬バドレックス ライン》4-4枚
黒馬バドレックスVmaxを3枚で回している時もあったが、〈黒馬バドレックスをしっかり立てる〉というデッキの目標を遂行するために4枚へ。
黒馬バドレックスVは1枚プロモの方を採用。サイド2のポケモンで130ダメージ出せるところを評価。主に連撃ウーラオス戦において使用することがある。

《マホイップ ライン》1-1枚
マホイップラインが2-2であることはデッキの安定感を下げることに繋がると考え1-1に。かざりつけを積極的に使わないプレイだったのも理由の一つにある。黒馬バドレックスがしっかり並んでいれば無くてもどうにかなると判断。ミラーでは必要なカードとなるが、後述の《マーシャドー(かげまね)》が役割を果たすことができる。

《ゲンガー&ミミッキュGX》1枚
〈ホラーハウスGX〉が強力なGX技である。GX技の切りどころが難しいデッキであり、むやみな使用は負け筋になりえる。特にミラーにおいては倒されやすいサイド3のポケモンであり、気をつける必要がある。

《オーロット&ヨノワールGX》1枚
選択枠のカード。このポケモンの技の効果は絶大なものである。特に〈ペイルムーンGX〉は使える場面がそこそこあり、オーロラエネルギーに寄ったデッキや〈リセットスタンプ+ペイルムーンGX〉など逆転の一手となる。
Tag Teamであることから現環境での耐久面にはやや難があるため使う場所は選ばざるをえない。

《フーディンV》1枚
選択枠のカード。前項の通り《ガラルギャロップV》と悩むカードである。違う点は90点以上の打点が出しやすい点で、先行2ターン目にボスと合わせて相手の小さなシステムポケモンを取ることができる。《悪パーフェクションのニューラ》を倒しやすい点を評価し採用。
〈手札の枚数×30〉の倍率が意外にも高く、不意の攻撃で輝くこともある。

《マーシャドー(かげまね)》1枚
選択枠のカード。《ガラルファイヤーV》に抵抗するためのカードとして採用したが、他にも使える場面がある。《ザシアンVやネクロズマV》などを倒せる他、〈キョダイホイッパーやキョダイレンゲキ〉も返すことができる。限定的だが、環境に合わせて強い技が使えるため汎用性の面でも評価した。

《デデンネGX・クロバットV》1-1枚
デデンネGXを2枚にしたいところだが、無人発電所を採用しているため1枚を《クロバットV》に変更した。クロバットVは《ガラルサンダーV》の特性に引っ掛かることが採用を躊躇した要素である。

《マーシャドー(リセットホール)》1枚
サーチができることは大きな要素である。雪道が平気なわけではないので1枚の採用。どのタイミングで置くかが非常に難しいカードであり、シューターのインテレオンなどサイド1のポケモンに取られると自分の勝ちへの要求が高くなっていく。

◾️グッズ

《クイックボール》3枚
黒馬バドレックスをたてることや、デデンネGXなどにもアクセスができるカードで、序盤はもちろん終盤でも活躍の場面はある。ここの枚数に関してはどうしても枠が見出せず1枚削った形となっているが《霧の水晶》と違い〈ドローに繋げられる〉ため検討する必要がある。

《霧の水晶》4枚
デッキのほとんどが超タイプであるため序盤に強く、終盤においてもエネルギーに変換できる面もあり、ゲーム中どこで引いても弱い場面が少ない。しかしデデンネGXなどのドローポケモンには繋がらないため序盤の事故を解決してくれるカードではない。実際半分ぐらいはエネルギーを持ってきていることからこのカードを削ることはデッキ中のエネの総数が減ることにも繋がる。どこまで削れるかまだ一考の余地がある。

《ポケモン通信》2枚
採用枚数が非常に難しいカードである。特にポケモンとセットでしか使えない点において、不安が残る。しかし博士の研究を使う際〈Vmaxや後半に残しておきたいカード〉を避けることができる。

《しんかのおこう》1枚
このカードも《ポケモン通信》同様、体感が採用している。実際今の配分で余ることがなく、3.4体目の進化がギリギリなので最低限の枚数ではないかと考えている。

《ポケモン入れ替え》3枚
このデッキの《ポケモン入れ替え》は大事なカードである。特に先行2ターン目は入れ替えが必要になることが多くむやみに削ると動きにくくなり、ここもギリギリの枚数である。

《リセットスタンプ》2枚
当たり前だが、2枚の採用により格段に打ちやすくなっている。特にサイド2から取られることで4-1枚のスタンプの権利を得られる。《無人発電所やオーロット&ヨノワールGX》との相性も良くこのデッキでは2枚である。
小手先テクニックだが、6枚スタンプでフーディンVが180ダメージを出すことができる。

《ふつうのつりざお》1枚
主に〈博士の研究やクイックボールなどで巻き込まれたカード・マーシャドーなど一度使ったポケモンを戻す〉役割を担う。エネルギーを戻すことで引き込みやすくなったり、足りないエネルギーを補う。雪道型と違いマーシャドーを使う回数が少ないので1枚に留めている。

《ふうせん》2枚
入れ替えることができる道具。黒馬に1枚、ゲンミミなどのアタッカーに1枚とつけたいので最低限の2枚。《ポケモン入れ替え》を削り《ふうせん》を3枚を試したが〈つけ先が意外といない・ツールジャマー警戒〉により2枚にしている。

◾️サポート

《博士の研究》4枚
ここに関しては4枚入れるしかないと思っている。サーチカードが比較的多く、縦引きでもある程度の動きが担保されている。

《マリィ》2枚
ドローサポートとして頼るのは不安が残るカードである。特に〈序盤のマリィ〉は自分もろとも沈む可能性が高いため2枚の採用とした。〔めいかいのとびら〕が打てる〈中盤からのマリィ〉は圧をかけられる。

《エリカのおもてなし》1枚
《マリィ》の3枚目をこちらに変更。特に《マリィやリセットスタンプ》の返しに強く、現環境のデッキでは4-5枚は引けるだろうという算段である。
〔めいかいのとびら〕を打ちまくると使えないが、その時は《ボスの指令》を使うだろうし、思ったより使えない場面が少ないと感じた。

《ボスの指令》3枚
3枚目が悩む枠である。特に序盤は《ボスの指令》を打っても動きを止めることしかできない(ポケモンを倒せない)ことが多く、《博士の研究やクイックボール》に巻き込まれがちであった。《フーディンV》の先行2ターン目の攻撃で使いたい場面や終盤〈詰めのボス〉で必要なため、捨ててもいいように、より引けるように3枚とした。

◾️スタジアム

《無人発電所》2枚
スタジアムの選択の項を参照。

◾️エネルギー

《基本超エネルギー》13枚
14枚から13枚へ。基本超エネルギーが11枚を切ると〔めいかいのとびら〕が打ちにくくなるため、特殊エネルギーを採用する場合は要検討。今回は基本超エネルギーで染めたため1枚削っても良いと判断した。

各対面へのアプローチ

デッキの基本戦術ではフーディンVから動かしていくことになる。〈ホラーハウスGX〉から入ることはリスクが大きいためあまり好ましくないと考えている。

主に多いと想定されるマッチアップについて記載する。現環境のデッキの種類の多さからカバーできていない部分もあるがご了承いただきたい。

◾️連撃ウーラオス〈微有利〜有利〉

微有利〜有利のマッチアップである。《フーディンVや130点を出せる黒馬バドレックスV》で序盤は戦う。特に〈サイド3のポケモンから被弾するorキョダイレンゲキ2発で落とされる〉のが定番の負けルートであり気をつけなければいけない。120点を被弾した《フーディンV》が《ヨガループ》で取られないようスピード感を求められるゲーム展開になる。無人発電所の採用もあり世間一般の黒馬マホイップよりは勝ちやすい構築である。
〈フーディンV+マリィ〉で120点×2=240点が出すことができ、ウーラオス側のVポケモンは軒並み倒せる。

◾️黒馬バドレックスミラー〈5分〜微有利〉

仮想としているのは世間で多く見られる3-3で戦ってくるタイプである。結局〈黒馬バドレックスをたて多くのエネルギーを盤面に立てた方が有利なマッチアップ〉にはなる。やはり《フーディンV》の存在が大きく、先に動かしやすいことも相まって微有利とした。〈ホラーハウスGX〉の使い所に気をつけ極力出さないことを意識する。これはダイガイストで倒されやすいことが理由である。〈キョダイホイッパー〉を撃つ際は《マホイップVmax》に2エネ残すこと、この隙の〈ホラーハウスGX〉は負けが近づく。

◾️白馬バドレックス〈5分〉

先行が有利というより、先に攻撃した方が有利だろうと考えている。Tag Teamが使えないので〈黒馬バドレックスをどれだけ立てられるか〉が正念場になる。《スイクンV》の登場により2-3-◯のプランをぶつけ合うことになる。先行2ターン目《フーディンV》でサイドを取れると良い展開になりそうである。常に〈雪道+スタンプ〉がちらつくデッキであり、そこを越えれるかも課題となる。
レアケースであるが、ベンチが埋まっていると《マーシャドー(かげまね)》でスイクンVを倒せる。

◾️悪パーフェクション〈不利〉

悪パーフェクションに少し勝てそうなパターンは〈先行2ターン目でサイドをとるor無人発電所で1ターンもらう〉、そして〈スタンプ+ペイルムーンGX〉が通った時である。〈フーディンでサイドをとり、ファイヤーをかげまねで返す、サイド3を取る〉が勝てそうなプランである。雪道でない分《ガラルファイヤーV》に好き放題動かれるため不利に変わりはない。

◾️三神ザシアン系統〈微不利〉

このデッキの弱点である〈悪と鋼〉を搭載したデッキである。流行の《ガラルファイヤーV》が入った型は不利に近い。従来の三神ザシアンであってもオルター後の三神を倒すのが楽でないため、有利と言えるマッチアップではない。《ネクロズマV》がいない分マウントを取りづらく、〈スタンプや無人発電所〉などで返していくゲームになりがちである。

◾️スイクン系統〈5分〉

フーディンVから入ることで、マシなサイドレースで戦える。白馬バドレックス同様先に攻撃した方が有利に傾く。とにかく〔めいかいのとびら〕の回数を稼ぐのが目標になる。《頂きへの雪道》は必ず入っているといっても良いほど飛んでくるため、この山を越えられるかも重要な要素となる。

◾️連撃テンタクル〈5分〜微有利〉

まともなサイドレースでは勝てないので、〈アストラルビット〉や〈ナイトウォッチャー〉でペースを掴みたい。《オクタン》を〈ナイトウォッチャー〉でとれるとかなりペースを掴める。

◾️一撃ウーラオス+ブラッキー〈不利〉

《ブラッキー》に対して勝てる構築ではない。場で解決できるヘルガーの存在が大きい。序盤の〈ナイトウォッチャー〉で相手の動きを止め続けることができれば勝てるかもしれない。

終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

8月は再度の緊急事態宣言でまたポケモンカードを楽しみきれない状況になりますが、できる限りやっていきましょう。

最後になりますが、いつも相手してくれる友人の皆さん、ジムバトルや自主大会で対戦してくれた方、いつも本当にありがとうございます。
皆さんのご武運をお祈りするとともに終わりの挨拶とさせていただきます。

何かございましたら、Twitter (かいん@city_ptcg) の方にご連絡ください。

かいんでした。またお会いしましょう。

◾️脚注

画像引用元:https://www.pokemon-card.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?