Someday My Prince Will Come/アニメ『坂道のアポロン』より 2020.7.12


5曲目はSomeday My Prince Will Come。『白雪姫』の「いつか王子様が」のカバーです。

なんで今日この曲かというと、この頃ツイステってソシャゲにハマってまして、今イベント中なんだ。ゴーストマリッジってイベント(コープスブライドじゃん)(前日の記事参照のこと)(コープスブライドはディズニーじゃない)(まあナイトメアビフォアクリスマスの兄弟みたいなもんだから)(カッコが長い)なので、一部キャラクターがタキシードを着ている。ツイステってのはディズニーヴィランズのイケメン化ゲームでして、白雪姫の毒林檎がモチーフと思しきキャラクターのイベント版SRを、イケメン(美少女)ゲーによくあるホーム固定キャラにしたところである。

そんでまあそのリンゴの美少年が、イケメン(美少女ゲー)によくあるマイルームセリフみたいなやつで「花嫁の幽霊は『いつか王子様が』って待つだけじゃなくて少し格好いい」と言う。なるほどね。

「坂道のアポロン」はジャズアニメかと思いきや、ジャズに勤しむ高校生たちの青春アニメだった。この曲は#3のサブタイトルにもなっている。主人公が想い人へのアプローチとしてこの曲を弾く。ああ!💢僕は青春アレルギーなんだ!!💢💢

でもえらいよなあ。告白とか。したことねえや。なににつけても受け身だなあ自分。この曲で口説くなんて、王子様じゃんね。まあ僕がやったら引かれて終わるだけだろうけど。現実……

昨今はなにかとポリティカルにコレクトネスしてますが、ディズニープリンセスに関しても、王子様と結婚することだけが「めでたしめでたし」じゃないでしょうよって批判があるらしい。らしいっていうかディズニー自身もちょっとテーマにしてたりするから、わりと一般的な議論かも。シンデレラがガラスの靴を叩き割って突き付けるシュガーラッシュオンラインの予告とか話題になったよね。

ツイステはモチーフがモチーフだしアンチテーゼ的なとこがあるのかもね。なにかとひねくれてるんだよなー。僕としては登場人物があまり道徳的じゃないのがいいなと思っている。「世間の規範に照らしてどうか」ではなく「俺にとっての利益」とか「僕の美学」とか、自己中心的で大変いい。少なくとも僕はそういう理論で動く人間の方が理解できる。

それで言うとこのゴーストブライドも、500年も時間があったんだから、花婿探しより楽しいことがあってもいいんじゃないかと思うけどな。まあそれが亡霊の未練というやつなんでしょうけども。自分にとっての幸福とはなんなのか、この頃そんなことを考えている。

僕は恋愛や結婚に希望を感じないのであんまり「いつか王子様が」とは思わないんだけど、「いつか報われる結末が」と言い換えれば理解できる。努力こそ美しいと考えているので、いつか王子様が迎えに来てくれるのを待って過ごすなんてそんなの待ちぼうけだろって思ってるけど、かと言って僕自身別になにかがんばっているわけでもない。そういうギャップが自分の首を絞めているなと思う。

しかし実際、幸運は王子様みたいだった。人生をハイライトして良かったと思える物事はみな死角から飛び出して来たような幸運の産物で、どれも決して自分の努力の結果ではない。見事に全部そう。これはこれで心が折れそうだ。

でも、だからこそ生きていられるようなフシもある。結構ネガティブなのでお先真っ暗だ!って毎日思ってるけど、自分の想定なんて軽く吹き飛ばすような想定外の超幸運がいつどこから降ってくるかわからないってことだけ知っている。もちろん毒林檎みたいなクソ不運もね、ときどき走ってやってきますけど。

そういえばさっきツイステでフレンド申請してきた人、なんとフォロワーさんだった。完全にたまたまだって。すごいね。どんな確率だよ。まあそういうびっくりって、毎日たくさんあるかもね。

そんなわけでもう少し気楽に生きようと思っている。や、ほんと気持ちだけの話だが。自分に向かって「頑張んないとダメじゃん」って思ったって、どうせ僕頑張れねーし…… 息が詰まるだけだからなあ。

今日も今日とて何も成し遂げていないが、まあ、いつか王子様が迎えに来てくれるかもしれん。果報は寝て待て。とりあえず今来て欲しい王子様はSSRですかね。よろしくお願いします。

働きたくないでござる