新テニミュレボライ感想

※過去書いた記事の再掲です。

・新テニミュレボリューションライブ感想
10/8の昼の部のレボライを友人と一緒に観劇した感想です。(公演すべてのレポではなく印象に残ったところだけ)記憶のままに書いたので覚え間違い等あると思います。
新テニミュ、テニミュ4th、新テニプリ原作のネタバレあり。
自分は3rd四天宝寺から現地で観始めたため、ドリライ的なものは今回が初めてになります。新テニミュは2ndステージのみ現地で観劇済です。


・黒部コーチ、齋藤コーチ、柘植コーチの前説からのスタート。
今回のレボライで漸く気づいたのですが、この3人って無印テニミュでいうところの青学一年トリオ的な役割を持っていたんですね。
ミュにおける青学一年トリオは原作とは結構描写が違う。青学一年トリオは三人で仲良し寸劇……ベタベタ……イチャイチャ……みたいな事をしててもあんまり違和感がなかったのですが、コーチ陣でイチャイチャ寸劇されると『いやこの人たち原作ではこんな感じじゃなかったよね』と流石に違和感を覚えました。年齢によって受ける印象の差は結構大きいのかもしれない。


・Fighting Again
現れるU-17の中学生たち。新テニミュの演者は歌がみんなうまいけど、合唱する曲だと更に迫力が増すと思いました。
『俺たちライバル、そしてきっと仲間なんだ』のところで壇上で隣り合っていた真田と仁王が常勝立海のポーズを取っていたのに胸がいっぱいになりました。真田と仁王って私生活では全然気が合わなそうだけど、敗北した真田に真っ先に鉄拳制裁したのが仁王だったり、イリュージョンせずに戦う仁王に真田が客席から色々言ったり、互いを意識してるんだなっていう所が要所要所であるのがいい!と思います。


・チェンジ!チェンジ!チェンジ!の歌、跡部のレボリューション~♪の歌声が2ndステージで観た時より伸びが進化しててすげ~となった。レボライで観た中で一番成長が凄いと思ったのも跡部です。個人的には歴代跡部の中だと初代の加藤和樹が一番好きだけど、歌唱力では現跡部(高橋怜也)の人が一番だなと思いました。


・【SAMURAI】を歌うリョーマ。
SAMURAIは関東立海で真田が敗北する時の曲なので、聴くときはいつも身構えてしまう。
でもここは関東立海公演じゃない、新テニミュのライブなんだ。だから真田の敗北について考えなくていいんだ!
と思っていたんですが、舞台上に立海ユニの真田が出てきてリョーマと一戦交えだしたので私の心は死にました。なお亜久津、跡部とも一戦交えていたので、無印テニプリで試合をした相手のうち、レボライに出演していたメンバーとはみんな戦ったようです。
新テニミュのリョーマ役(今牧さん)はレボライで真田、亜久津、跡部と戦って、でもこの後に4thの氷帝公演で日吉と戦って、そのうち開催されるだろう関東立海公演で真田と戦う事になるんでしょうね。これは……タイムリープ!?

・遠野に処刑される木手、ブン太に処刑される遠野
遠野篤京のお通りだァ~~~~~!と登場して処刑曲を歌って木手をボコボコにした後、現れたブン太に膝の皿を粉砕される遠野。
お皿がぁ!あああああああああぁぁぁぁぁああああああああ~~~~!!ああああああああああぁぁぁぁぁ」とスポットライトが当たらなくなった後もずっとのたうち回る遠野。
急所を仕留めた後も蠢いてるの動物的でメチャ怖かったし、遠野役の人もうめちゃめちゃ楽しんでるな……と思った。こんな役をやれる作品って演劇の中でも少ないんだろうな。
遠野の皿を破壊するブン太、本公演の時は幸村の手術のため……って名目があったのに、レボライでは特にそういうの無く皿を粉砕してて笑った。ただただ先輩を処刑したい人みたいになってる。
その後ブン太が歌う『ワンダーキャッスル』では、集まってくれる中学生が本公演より増えてて、城壁が厚くなってる!と微笑ましくなった。


・ゴールデンアームを晒して、オサムちゃんにごめん……約束守れんかった……と歌う白石
『白石はオサムちゃんから託された純金を腕に封じて試合も出ていた』という情報が原作で出てきた時、無印の白石VS不二の試合が好きだった身としては受け入れられず記憶を封印していたのですが、レボライでの白石の歌い方が良かったのでこれはこれでありかもしれん……と思いました。
『約束を破ってしまったけど大人になるためには必要なことかもしれへん』とか、こんな訳わからんシチュエーションから人生論を語ってくる白石にじわじわきました。
白石はモニターに映し出されたオサムちゃんに向けてごめん……と歌っているのですが、白石の沈痛な面持ちを見ているとオサムちゃん……亡くなったんか?と思えてきます。演出は色々おかしくね?と思うけど白石の人柄が伝わってくるのは好き。


・天衣無縫になる手塚、大和と歌い合う手塚
上がっていくステージで『俺の天衣無縫』を歌う手塚を観てて、ちょっと寂しかったです。自分はドリライを現地で観た事は無いですが、手塚は本公演で部長として青学をいつも引き締めてくれていたので、ドリライという祭りの場でも全力で臨むように喝を入れるイメージがありました。新テニミュの手塚はそういう事はしない、もう青学の部長を降りて一人で新たなステージに歩み始めたから……。九州で療養している時でも青学と心は一つだったのに、今同じ舞台に立っていてもあの時とは違うんだなと思うとぐっと寂しくなりました。でも天衣無縫を歌う手塚は歌声がキラキラしてて良かった。応援して送り出してあげたい……。
大和と手塚がキミこそが部長であるべき……貴方こそが部長であるべき……みたいに歌い合う歌詞、部長であることをめちゃめちゃ重いものに扱っててちょっと面白いなと思った。

・お前は青学の柱になれを歌う手塚、リョーマ
これは4thの不動峰、聖ルドルフ山吹公演では歌われなかった曲ですが、4thと同キャストの手塚、リョーマでレボライで歌われました。いい曲なので嬉しかったけど、新テニミュのライブであるレボライで歌っていいの!?という若干の違和感があった。元祖テニミュ(4th)と新テニミュの公演どちらも通ってもらえるようにわざとこんな感じにしてるのかな……?

・製作者サイドによる解説タイム
今までのテニミュに出演した人間という事で徳川役の人(1st立海柳)と遠野役の人(2nd乾)が呼ばれていて話をしていた。柳→徳川は順当って感じがするけど乾→遠野は暗黒進化って感じがして面白い。遠野役の人は遠野の方が演じやすくて楽しいらしいけど、公演での怪演を観ていると説得力があった。
二人が『四年と二ヶ月と十五日』を歌っていたけど、二人が博士と教授を演じたのは十二年とか八年とか前なのに未だに歌えるんだ……って事に感動してしまう。
当時の青学メンバーは未だに仲がいいって話があった後、立海は仲が悪いというか気性が荒い人も多く……兼崎健太郎(1st真田)とか中河内雅貴(1st仁王)とか……と名指しで言われていたのにじわじわきた。当時の立海の練習風景見てみた過ぎる……。


新テニミュをやるにあたって3rdから続投メンバーが欲しいという事で、続投になったのが金ちゃん役と赤也役の二人。
赤也の人が「俺が皆の力になったって自覚はありますね~」「ポップアップ(飛び上がって登場するやつ)やりたいってずっと言ってた」みたいに言ってたのがリアル赤也やん……と思った。
休憩も兼ねた解説タイムだが、色々裏話が盛りだくさんで面白かった。ライブもいいけど裏話を延々と話してくれるイベントがあったら行きたいと思った。


・越智毛利の歌、跡部仁王の歌、寸劇
個人的に本公演では「手塚の心」「ワンマンパワー」の曲が好きだったけど、レボライとは二曲ともやらず。
「手塚の心」は好きな曲である一方で、手塚は……手塚本人はきっとそんな事思ってないやい!という感想もあり、曲の中で召喚される手塚も『仁王や他のキャラたちが持っている手塚の偶像』だったんだろうなと思っている。レボライでは舞台上に手塚本人がいるからやれなかったのかなと思った。
「重ならないはずのシンクロ」では、跡部と仁王に加えて高校生・中学生たちのダブルスペアがステージに出てくる。目が足りない。

越智先輩、高校生によるいじり等には「さして興味がない」と返す事多数だったけど、毛利に「ダブルスっていいですよね?」みたいに問われたときに「そうだな」って返してて、そこは「さして興味がない」じゃないんだ!尊い………………となった。


・俺様の美技にブギウギを歌う跡部+中学生ダンサーたち(赤也、金ちゃん、仁王、白石)
跡部が途中でトロピカルジュース(水色)を飲んでお付きの仁王に渡したり、金ちゃんがかき氷の『氷』ののぼりを持ってやいやいやってたりするのが楽しかった。曲が終わると跡部からバイト代がダンサー達に出されるサービス付き。

これ、もともとは氷帝公演の歌だけど、氷帝メンはバイトとかじゃなくても皆集まってくれるんだなと思うとちょっと切なくなった。跡部役は4th氷帝でも続投が決定していますが、4th本公演でも歌ってもらう事は出来ませんか……?

・リョーマ&リョーガの兄弟デュエット
これは二人は何も悪くないのですが、個人的にリョーマの兄ポジは徳川さんがいいなと思っているので、リョーマとリョーガが兄弟らしく仲良くしているとヴッとなります。
でも演者同士の仲良しさとか、デュエットの歌声とかを通じて、二人は何者も入れないような仲なんだよ~というのをダイレクトに伝えてきます。本公演もそうだったし、レボライでもそうだった。歌い終わる頃には、この二人が仲がいいのは受け入れるしかねえな……という心境になっていました。

歌の後、リョーガがリョーマを連れて後ろの観客のもとへいく。
リョーガ「ほらリョーマ、お前のかわいい顔を見せてみろよ。そんでブロマイド買ってもらえ。あ、お前……なんだ、可愛い~♡カワイイナ~♡
リョーマ「ちょ、やめろって!やめろ!(笑いながら)」
リョーガ「カワイイ~♡

この下りを観たとき、『やっぱりリョーガじゃなくて徳川さんにしなよリョーマ!リョーガ教育に悪いよ』と思ってしまった。でもリョーマがはけた後にリョーガが(観客に向けて)「弟の事、よろしくな」って穏やかな声で言ってたのはお兄ちゃんじゃん……。と思ってしまって、兄である事を認めざる事を得なくて、わ~~~~!

・入江と徳川(日替わり)
徳川に「恩を返すって言ってたよね……?いつ返してくれるのかな……?」と凄む入江、徳川「あ、明日……」と返す徳川。
徳川くんが恩を返してくれないんなら、占いしちゃおうかな♪って言って占いを始める入江。
入江「ト・ク・ガ・ワ・カ・ズ・ヤ。
天国地獄大地獄、
天国地獄大地獄、
天国!
良かったね徳川くん!天国行きだよ!
あっ、じゃあ……僕の名前でも占っちゃおうかな!イ・リ・エ・カ・ナ・タ。
天国地獄大地獄、
天国地獄……大地獄……!?
嘘だあああああああ!あああああぁぁぁぁぁっ、あああああああああああ!!!?????(幕張メッセの床をぐるぐるのたうち回る入江)
……な~んてね♡


怖すぎ
ここに限った事では無いんですが、入江の豹変&大声&ケロっとなるコンボ、生で見るとめちゃめちゃ怖いです。こことは別に跡部と戦っていたシーンといい、新テニミュの入江、歌がうまいサイコパスに見えます。怖い。レボライの上演時間2時間半ちょっとで幕張メッセの床をのたうち回る成人男性を二人も見ちゃった。なんだこのライブ……


その直後に、入江に「満足しましたか」って普通に伝えて、男の約束の曲をシリアス~に歌う徳川さん。
なんというか、入江みたいなムーブをする人に出会った場合、私などは『この人と真剣な話をするのは控えよう……』と考えてしまうのですが、徳川さんは入江のヤバイ面を色々見た上で彼が自分を助けれくれた事に心から感謝しているし、恩を返す約束もするんだなと思うと、いいな……。と思いました。
自分は中学生では真田、高校生では徳川さんが一番好きなのですが、実力はあるのに融通がきかない感じが似てるのかなと思いました。
徳川さんにはその感性を失ってほしくない。義で世界を取って欲しい。


・ブラックホール
命を削って平等院と戦う徳川さんの歌。中学生達に加えて、入江と鬼先輩が歌ってくれる。
セカンドシーズンの本公演ではシリアスに歌っていたが、レボライでは入江と鬼先輩が客席をノリノリで盛り上げていて、これはそういう曲じゃなくない!?と思った。徳川さんは命懸けでブラックホールを作り出しとるんやぞ!入江と鬼先輩は客席じゃなくて徳川さんを気にしてくれ!
「自分を大切にしろ~」とかどういう気持ちで歌ってるの!?社交辞令!!????


・平等院VS鬼
レボライにおける鬼先輩、金ちゃんから貰った天衣無縫がいつまでも治ってないな??という趣があっていつでも楽しそうだったが、この曲の鬼先輩はすごく格好良かった。
『鬼はいつでも無敵なのだ 俺の背後には無数の弱者が倒れている』の辺り、頼もしくてかっこよくて、自分は弱者です!!!!とアピールする気持ちで無心でペンライトを振った。守って欲しい。
そんな鬼先輩を( ´_ゝ`)フーン みたいな顔で相手してた平等院(寝転がったりしてやる気のないポーズを取っている)にじわじわきた。鬼先輩格好いいんだからちゃんとやってくれ!!
レボライの平等院は本公演の役者とは別の方ですが、めちゃめちゃ歌がうまかったです。声の伸びが良すぎる。


・カーテンコール
私服になってファンサしてくれる高校生&中学生達。結構近くの通路も通ってくれたりして臨場感が凄くて楽しかったです。真田の私服が黒かったんだけど、真田の好きな色:黒なのでそこを拾ってくれたのかな!?と思って嬉しかった。大曲先輩が優しい感じでファンサしてくたりして解釈一致~~~!と思いました。全員の挙動を追うにはどうしても目が足りないのが惜しい。



総括して、全体的に歌唱力が高いのと、高校生達が楽しくしている姿が見れたのと、製作者サイドの裏話が聞けたので満足度が高かったです。元祖テニミュの曲を歌うのもアリならこれからもどんどんやって欲しい。


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