テニミュ3rd関東立海VS青学感想

※過去書いた記事の再掲です。

テニミュ関東立海3rdのDVDを観たので覚え書き 書きたいところしか書いてない
※テニミュ3rdはこれが初見・テニミュ観劇経験なし キャスト関連は知識なし
※旧テニプリ原作のネタバレあり 原作から入ったので原作の話が多い
※立海が好きなので立海の話が多い
※真田弦一郎が好きなので真田弦一郎の話が多い











〇勝つことが使命~非情のテニス
初っ端から立海の圧が強い 赤をバックにした立海たちのシルエットがめっちゃ怖いです 立海の黄色いユニ、王冠イメージなのかなと今更思ったけど大分血塗られてるよこの王冠 怖いよ
難しいメロディーの曲だけど皆しっかり歌いこなしててすごい 特に赤也パートは長い上に難しいのにキャラの表情含めて凄みのある歌い方で引き込まれました 
コートを牛耳る立海のパワー、パワー、パワー、パワ~♪のところで旋律の圧がすごいやら歌詞のパワー押しやらでちょっと笑ってしまう
負けるのは恥、屈辱でしかない、ってしかしすごい歌詞だな……
この時の立海は従来の常勝の掟に加えて幸村の病気が重なってしまって、精神的に追い詰められてるんだな……というのが伝わってきます。DVDの裏パッケージに『絶対に負けられない戦いが始まる』って書いてあるけどこれは立海に強くかかってるんだろうな
血生臭い歌詞の他には、それぞれの立海キャラを紹介し合うような歌詞だけど、真田のところが『自分を裏切らない男』なのが面白いですね。他人を裏切らない男ではないんだな……。

場面はガットを張りにいったリョーマと赤也の野試合になります
赤也にエンジンがかかってくるところ、赤也の衝動に応じて顔の表情がみるみる変わっててすごい
表情が悪魔めいてきてるのに曲の歌詞が『ルビー!イズ!レッド!レッド!イズ!マイカラー!』なのじわじわくる なんだこの赤也でも安心な英語は
とか思ってたらブンジャも『レッドイズヒズカラー!危険なジュエリー!』って歌ってました ジュエリー、ジュエリーなのか……。この充血してる後輩は君らの宝石なのか……。良かったな……愛されてて……(?)
幸村の見舞いに行っていた立海メンズ、連絡を受けて野試合のところへ向かいます。
この時の会話の流れ、他校生をこの時期に潰しそうになったことより(そこも真っ当に対応はしてたけど)赤也が敗北したことに対して鉄拳制裁を加えてるんだな……真田のそれに加えて三年生たちが咎めてくる……こわい……怖い集団だ……。
ちょっと前の見舞いの時の優しさはどこにいったんと言いたくなるけど、みんな幸村を大切に思うからこそこの状態になっちゃったんだろうな 鉄拳制裁とか理不尽だし、赤也とかブンジャとかが異議を唱えそうなもんだけど、そうはならなかったくらい追い詰められてたのかな……と考えると切ない……。
今回の幸村、ちゃんと病人っぽいというか、本来の元気な姿から入院にして痩せた患者のように見える 早く全国立海で元気になった姿を観てみたいなと思いました(この公演の中でも幸村が踊るシーンは割とあるけど)

〇ブン太・ジャッカルVS桃城・海堂
最初ブン太の演技にえらくチャラいブン太だな!?とカルチャーショックを受けました(自分の中のブンちゃんはもうちょっとクールなイメージだったので)
でも確かに妙技やってるブン太ってキラキラしてるしアイドル的だよな~と観てて思った ジャッカルはリョーマVS赤也の野試合の時から心優しい先輩感が強くてジャッカルみしか感じない 二人揃ってるとこんな先輩が身近にいてくれたらな!って思ってしまう
そんな二人が揃って青学を叩き潰しにくるのが恐ろしい 5-0の絶望感よ……
そんなチャラけてたブン太が段々と試合に腰が入ってきて、向かい風!そうだ入っちまえー!「入る」(柳)のシーンが好き 立海ベンチも身を入れて応援するくらい熱くさせてるんだよね、桃城と海堂の頑張りで…… その一球で試合は決まるんだけど、終わった後にリストバンドを外すブン太とジャッカルがとても良い……。無言なのも良い。桃城海堂ペアはダブルスは支え合うものっていうことを感じさせてくれて良かったです

〇仁王・柳生VS黄金ペア
この試合はどうしても仁王と柳生が入れ替わってたことに目がいっちゃうけど(ミュでは実際に仁王役と柳生役が入れ替わって演じている)改めて試合最初から観ると割と仁王柳生ペア酷いな!初っ端から菊丸にボールぶつけないでよ仁王!(意図的ではないかもしれないけど)(柳生だけど)
仁王柳生ペアの曲、ジャズバー感あってオシャレで好きです 立海たちがイリュージョンに加わってわちゃわちゃしてるところかわいいな~。その中でも手品に参加しない真田が際立ちますね。真田はペテンをあんまりよく思って無いんだろうな。試合前も仁王とひと悶着あったし……(あれは柳生)
ミスディレクションって視線を何かに集中させた上で注目されていないところで手品のタネを仕込むみたいなやり口だったと思うけど、このダブルスの場合ペテン師仁王が危ないぞと思わせておいて紳士柳生もしっかりペテンに噛んでるところが怖いなと思いました この柳生はペテンにノリノリだなあ 曲の中で仁王が二人になるところがあるけど(一人は柳生)、こっちが柳生って判明してからは一気に柳生っぽいキビキビした動きになるのがすごい 曲中の仁王は不二にも花を渡してたりするところが人懐っこい感じがあってかわいい 
青学が劣勢になってからの大石のテリトリーはキタキタキタ~ッ!って青学にシンクロしてしまう 
この試合というかこの試合に至るまでの流れ、手塚の離脱→大石が部長役になるって色々ゴタゴタしてるんだよね 試合では仁王と柳生が入れ替わるとかわけわからんことしてくるし…… そんな中での新技、しかも今まで後衛担当だった大石と菊丸が入れ替わるという技 この挑戦にはゴタゴタした状況の中でいつも通り励ましてくれた菊丸の存在が大きいんだろうな
大石のテリトリー!…からの青学の負け!ここ、観るたびにエッなんで!!?勝つ流れだったじゃん!!!ペテン!!??って吃驚してしまう……(現実です)
何回も再生するうち、いつかこっちが勝つ時が来るんじゃないか!?って期待してしまう試合はあるものだけど(関東立海だと一番は真田リョーマ戦)、二番目は黄金ペア戦です。勝って喜び合ってる二人が観たかった~。ここで勝ってしまったら立海の手強さが薄くなっちゃうからしょうがないかな。

〇お前ら…崖っぷちギリギリ
この曲めっちゃ好きです。曲の内容としてはこの時点で2勝0敗の立海が青学を煽りまくるというものです。聴いてるとほんと辛さと苦しさがすごくていいです。試験前やる気が出ない時にオススメ(奮起出来る)
3rdのお前ら…崖っぷちギリギリはあれっなんか軽い!?と思いました 歌はちゃんとギリギリ追い詰めてきてくれてるのに曲の音がギターになっているから……個人的には初代の重苦しい曲調の方が好きです 3rdの方はなんか発破かける曲として塾のCMに使えそうだ

〇柳VS乾戦
とりあえず子蓮二と子貞治の降臨に驚きました。子データマンたちかわいいな!!ちっちゃい!四年前五年前にしてはえらくちっちゃい!かわいい!フォートゥーフィフティーン~♪声が高い!切ない!泣く!
『俺は今からデータを捨てる』という宣言の後、乾先輩がガムシャラに戦うところ、舞台だと乾が吠えながら力の限り戦っているさまが見えて圧倒されてしまう ジャンプしてボールを打ち返すところとかジャンプの打点が高すぎる……
試合最後の方、長いタイブレークからフォー・トゥー・フィフティーンを歌う柳先輩が歌声もなんもかんも綺麗で、ここだけ試合というか小説の一節を読んでいるような気分になった
柳さんはあんまり感情を表に出さないタイプだし、回想でも子乾に対して言葉を濁していたけど、フォートゥーフィフティーンⅡだと素直に自分の胸のうちを乾に対して語ってるんだよね~。無敗の掟に縛られていた柳が再会を通して試合そのものを楽しむようになってるのがエモい……。関東立海の敗退時はみんなそんな感じの試合展開だったけど、柳乾戦は曲の郷愁を煽る感も相まって泣ける……。フォートゥーフィフティーンⅡの柳さんの胸のうちを吐露するような歌い方、良すぎる……泣ける……
四年と二ヵ月と十五日の決着、当時から時を経て出会った青学の仲間たちを背負って乾が勝ったのが熱すぎる あと試合後の『データが一つ増えたな』って台詞もいい 過去から現在で決着がついたけど、この試合で終わりじゃなくてこれから彼らはまた交わるんだろうなってことを想像させる……現在からは未来に繋がっているんだ……S3はやはり立海最エモ試合
ただどんなにこの試合が爆エモだろうと真田には関係ないというか、関係なく罰しないといけない立場にいる訳で…… 勝敗が付いたとき、柳さんと乾の後ろに写り込む真田が怖い。試合後のベンチシーンも怖いです。この時制裁を邪魔した赤也って、柳さんもだけど真田のことも気遣ったのかな…そこまでは考えてないのが赤也らしいか…

〇赤也VS不二戦
この対戦カード見たとき大丈夫この二人当てて?共演NGじゃない?と思った S3が二人ともデータマンで似たもの同士だったこともあってこの二人の何もかも合わなさそうな感はひやひやする…
BloodShotは曲がかっこいい上に段々赤也がヒートアップしていく様が観ていてドキドキしていいですね。あとバックで乗ってくれてる真田がかわいくて良い。神懸りのテニスの時も赤也の叫びが迫真でめちゃめちゃ良かったです。三人にボコボコにされたらもっとひねてもおかしくない気がするけど、俺がナンバー1になる!ってなんかすごく真っ当だな一年生赤也……そのまま頑張って欲しい……出来ればラフプレーに偏らない方向で……(その後の原作からすれば赤也の方向性は変わらないままなんだけど……)
赤也と趣味が全然合わなさそうな不二が、試合を通してなんて強い精神力だ……!って赤也を認める発言をするところすごく好きです。テニプリ原作からテニスが無いとこいつら会話せんやろっていう二人が試合を通して交わっていく様子が好きなんだけど、不二赤也戦はそれが顕著だなあ…… 試合最初のうちはラフプレーをしていた赤也が、不二との試合を通して充血が引き、無我に至る流れも好き。リョーマとの野試合から考えると、関東立海戦って赤也の成長物語でもあるんだな……
赤也が負けた瞬間の目を丸くしてる様が、ああ夢中だったんだな、幼いなまだ二年生だしな、勝ちたかったよな~って色んなことが頭を過ぎってしまう 赤也役の方は表情がすごくいいですね
負けた後、試合のスコアとお前の負けっていうことだけ淡々と伝える(制裁すらしない)真田が赤也を見限った感があって怖い いや、ただ単にこの時の真田に余裕が無かっただけかもしれないけど!

〇もう迷いはない
立海って他校を血みどろにして自分たちも血塗れになってるみたいな歌が多いと思うんですがこの歌は違う、びっくりするほど綺麗というかピュアというか、優しいですね 真田と幸村のユニゾンが良過ぎる……染み渡る……。
『痛みと引き換えの夢をきみにあげよう』っていう歌詞好きです。真田は立海の部長代理として張り詰めた日々を送っていたけど、幸村は幸村で手術を受けることに思うところがあるんだろうな
幸村はテニスが楽しいと感じられなくて天衣無縫の極みに至れないっていうキャラだから、この時もけして楽しむために手術に臨む訳では無かったんだろうな。幸村は真田が自分の穴を埋めているという状況に対してどう考えてたんだろう。病気ということだけじゃなくて、復帰することに対しても苦しいと思ったことはあるんだろうけど、それでも手術室に行くんだろうな……真田と幸村は痛みを感じたとしても構わず互いに並び続けるんだな うん、泣く……

〇真田VSリョーマ戦

立海が好きという人の中には関東立海戦がトラウマになっている人もある程度いるんじゃないかなと思ってます
何故かというとS1で真田が負けて立海は優勝を逃すからです
全国もその結末は同じなんだけど、あれは原作ラストの試合ってこともあってあんまり後味の悪さは感じなかった……関東立海の結末は後味が悪い……。ミュでも試合直視出来るかどうかはちょっと心配……。でもミュの真田は強そうだし、ひょっとしたら勝つ可能性だってあるし……(!?)
そんな気持ちでDVDを観てきて、S1まできました 問題の真田VSリョーマ戦

真田の風林火山が発動して風林火山の曲に突入します
この曲、初代と曲調が変わってるんですね。個人的にはこっちのテンポの方が好き(和ロック?でいいのか?)真田は攻め続ける武将のような一面もあると思ってるから疾走感あるこっちの方が好きだ……風→ジャッカル・仁王 林→柳・柳生 火→赤也・ブン太 の順に歌うけど、彼らがこの戦い方を得意としてて、それぞれ真田に叩き伏せられたってことなのかな
真田VSリョーマ戦改めて観て思いましたが、試合の展開というか描写が丁寧ですね
試合中にリョーマが部分的に無我を発動するけど、赤也との野試合では制御出来ていなかった無我が試合中には自在に使えるようになっている しかも真田の風林火山が完璧な技っていうのを逆手に取って攻略している どんな強敵だろうと冷静に観察した上で強気に攻めて行ってチームに勝利をもたらす、いつの間にか青学を支えていた、それがリョーマなんだな……
『SAMURAI』の曲とともに真田に怯まず立ち向かっていくリョーマは格好いいです
このSAMURAIっていう曲名もいい 真田とリョーマが二人並んでたらどう見ても真田の方が侍なのに(実際自宅で刀を振るっているシーンもあったし)(テニプリ特有の謎シーン)リョーマと戦いの場で相対した真田だけが相手の中にサムライを見出すっていう……
元中学テニス界で最強って言われている男を、一年が諦めずに食らい付いて追い付いて追い越していく試合、超面白いんですよね 仮に自分が観客としてその場にいたら、もしかしたら?もしかするんじゃないか??って全力でリョーマを応援していたと思う
でも自分はもともと立海および真田が好きだったので……彼が幸村と交わした約束と決意を見てしまったので……SAMURAIが流れ始めると胸が苦しくなってしまう 真田の敗北の未来が見えてしまうから……
そういう精神状態で観ているので「俺も無我が使える」って試合終わり直前に言いだした時は最初からそれやれや!!!!と思ってしまった まあ真田にとって恐れるに足らない相手だったから最初から全力は出さなかったんだろうけど……
真田にとってのリョーマって『手塚の置き土産』っていう認識で、リョーマよりもリョーマを送り出した手塚のことを意識していたと思うんだけど、それが試合を通してリョーマ自身を見るようになって、敗北して、相手を強者だと認める。この一連の流れがいいですね。幸村の代わりに部を率いていた真田は無敗の掟に強く縛られていた筈で、でも強い相手に出逢ったら相手を認めるという。現実を直視しないとかそういう対応に出ないのはいいぞ、いい……(まあこの先の比嘉公演では『振り返るな過去は忘れろ~!』って力強い開き直り曲を歌ったりするんだけど)「認めてやろう」の声が、どこか憑き物の落ちたような声色でほっとするのと同時に、ああ試合が終わってしまったんだな……って気持ちで胸が苦しくなる
優勝決定してライトが当たる青学よりも影になった立海から目が離せなくなってしまって、本当に苦しくて……
最後の礼、ありがとうございました!で帽子を取って深々と礼をする真田にさ、さ、真田~~~~!!!ってなりました 
真田が率いる立海はこういう結末になったけど、でもお前はよくやったよ……って言いたい、言葉をかけてあげたい 立場的に立海メンたちと幸村には言えないことだろうから でも外野からの言葉なんて真田は聞き入れないんだろうな うわ~~~~
この試合、何回も再生していればいつか真田が勝つんじゃないか?って期待してしまう……してしまうんだよ……リョーマが勝ったことに不満があるんじゃなくて、真田が激闘の末に立海に優勝をもたらした瞬間が観たかった 真田が圧し掛かっていた色んな重圧から解放されて、その時真田はどんな表情をするのかが観てみたかった。泣くか笑うか、幸村はまだ手術中だからと顔を引き締めるのか……とか…… 観たかったよ……日替わりで真田が勝つ回を入れることは出来なかったのですか……(出来る訳がない)
試合後の日替わり立海はほっこりしました。トロフィー受け取らないの、らしいぞ真田!みんなのやり取りも微笑ましいし、これは日替わり全部観たいやつだ!後最後の仁王の肩ポンに!?となった 真田を労わってくれるってことでいいのかな……ありがとうな……。

〇シャカリキファイトブンブン
カーテンコールが終わってからの曲ですね。すごく多幸感溢れる歌詞、そして振付で観ていて楽しくなる
カーテンコール後の曲だからキャスト色強めなのかな?と思ってたけどそんなことはなかった 客席を煽るリョーマとかほんとリョーマこういう顔するよね~って感じだった
青学→立海が出てくるとき、真田がちょっと戸惑ったような固い感じの動きで、ああこんなハッピーな感じの振りだもんね~!真田は面食らうよね!ってニヤニヤしてた 
歌が進むにつれ、キャストが『ありがとう』って言いながらはけていくんですが、真田も『ありがとう』って言ってたのに感動してしまった 真田がありがとうって言ってた!!!!!
こっちこそありがとう!!苦しい期間だっただろうけど立海を率いてくれて、熱い試合を見せてくれてありがとう真田~!!!って感極まりました
自分はDVDでの視聴だったから、心の中で思うだけで本人に届くことはないんだけど、実際舞台に行った人はありがとうの意を直接届けることが出来たんだな……。
無論キャストの人はキャラ本人ではないんだけど、キャラを忠実に再現して感動を届けてくれた本人ではあるので、その相手に対して身振り手振り等で気持ちを伝えられることが出来るって素敵だなと思いました。
運が良ければ今後の公演を見に行くことが出来るんですが(友人と共に画策中)、実際現場に行くことが出来たらその辺も意識したいです。まずはチケット戦争を乗り越えるところからだ……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?