見出し画像

クリームチーズ研究(素人向け)

私はクリームチーズが好きなんですが、今日近所のスーパーさとうに行ったら、いつもは4種類あるクリームチーズが、2種類は売り切れでした…。
どうもSTAY HOMEでチーズケーキを作る人が増えていてクリームチーズも品薄になっているようですね。
ホットケーキミックスと、ベーキングパウダーと、ドライイーストと、お好み焼き粉の棚も、すっからかんでした…。

さて私は、クリームチーズを、チーズケーキのためではなく主にパンに載せる(塗る、というレベルではなく切って載せる及び塊をのせる)ために購入しております。
だいたいいつも、一口サイズになっている、キリのクリームチーズを買います。
楽だし一回分の調節がしやすいから(大きいサイズの塊だと際限なく食べてしまう…)。
GENKY(←食品が安いドラッグストア。福井、石川、岐阜、愛知でのみ展開しているらしい)で「期間限定12個入り!」とかになってるやつを買います。
細かい値段は覚えていませんが、だいたい12個入りで300円台です。

しかし、クリームチーズのためだけに、GENKYに行くのはめんどくさい…。

というわけで、先日(結構前だが)近所のスーパーで買い物ついでに、キリを買いました。
一瞬ひるみました。
6個入りなのに300円台だったから。

私の記憶が確かならば、GENKYで12個入りも300円台だったぞ????半分の量で同じく300円台とはどういうこっちゃ???

つまり、ここのスーパーは、野菜や肉はとっても安いんですが、カタカナのものが高いんですね。チーズはその筆頭。
(飛騨は一般的に手に入るチーズの種類が少ない上に高い。)

野菜で節約した分のお金が、高いキリで相殺されてしまう!!!
というのがなんか悔しいので、隣に置いてあった、見た目が同じの、フィラデルフィアも買いました。
同じく6個入りで、箱はキリと同じ大きさでした。箱のデザインも一緒です。298円くらいでした。ちょっと安かったのです。

■個包装タイプのクリームチーズ、キリとフィラデルフィアの違い

さて、日を改めて、ベーグル焼いて、クリームチーズのっけるぞー、と、フィラデルフィアを開けてみて、びっくり。
え、なんか小さくね????

明らかに、小さかった。。。キリと箱は同じ大きさなのに、薄い。だから、箱を振ってみるとスカスカするんですw。

えええーーーーーー詐欺じゃーーん!!!
ハコは同じ大きさだよ????
よーく見たら、
キリは内容量108グラム、フィラデルフィアは90グラム(箱に小さく記載)
よーーく見ると、フィラデルフィアのパッケージの写真のチーズも、ほんのちょっと、キリより薄い(笑)
でもそんなの普通、買うときちゃんと見ないよねぇ~。
同じ箱の大きさなら同じ中身だと思うじゃんねぇ~。

思い出す限り、この個包装タイプは、キリが先行していた。
これが売れてるからってことで、フィラデルフィアも同じ形のやつ出しまーす、となったのだろう。

キリについてるお客さんを店頭でフィラデルフィアにスイッチさせるためには、わかりやすい差別化が必要。
だから値段を安くしよう!
そのかわり、量を減らそう…
でも、キリのお客さんを奪ってくるのが目的だから、キリとなるべく同じように見えなければならない(大きさ的に)

というわけで、同じ箱のデザイン、でも薄いから結果として「箱のゆとりの大きい」商品と相成った…のであろう…。

置いてある場所もキリの真隣なので(店により違うのかもだけど)、一見、キリとまったく同じものが、ちょっと安い値段で売っているように見えるのです。
あくまで、キリを買おうとしているお客さんを奪ってくることを狙っておるな。

ちょっとそのせこい戦術に呆れつつ…
そのせこい戦術にまんまと騙された自分も笑いつつ…。
気を取り直して封を開けてベーグルにのっけてみたところ、なんだか妙に弾力性があってゴムみたい。

???と思ってパッケージの裏を見てみました。
キリと比べて、フィラデルフィアは、結構混ざりものが多い印象。
寒天が入っていたり、バターが入っていたり、安定剤(ローカストビーンガム)が入っていたり。

なるほど…これがこの弾力の理由か。

味もキリのほうが好みでした。

ていうか、これって、量も少ないし、混ざりものも多いし、フィラデルフィアのほうが実質高いよね?!(←スーパーによるかもだけど)

そして、クリームチーズ、メーカーによってこんなに原材料が違うとは驚きでした。

■さとうで買った4種類を比べてみた(味ではない)

そんなわけで、スーパーさとう(うちから近いスーパーで一番置いてあるクリームチーズの種類が多い)ところで、さらに二種類のクリームチーズを買って原材料を見てみました。

1.雪印メグミルククリームチーズ(箱入り、200グラムの塊がどんと入っているタイプ)
種類別:ナチュラルチーズ
原材料:ナチュラルチーズ、食塩/安定剤(増粘多糖類)、(一部に乳製品を含む)

2.CGCクリームチーズ(デンマーク直輸入、すぐに使えるソフトタイプ、塗って食べることが想定されている感じ。)
種類別:ナチュラルチーズ
原材料:脱脂乳、クリーム、食塩、食物繊維

ちなみに
3.キリのクリームチーズ(個包装タイプ)
種類別:プロセスチーズ
原材料:生乳、クリーム、乳たん白、食塩、乳清ミネラル、乳化剤、PH調整剤(一部に乳製品を含む)

4.フィラデルフィアのクリームチーズ(個包装タイプ)
種類別:プロセスチーズ
原材料:ナチュラルチーズ、バター、乳たんぱく質、寒天/乳化剤、安定剤(ローカストビーンガム)

なんか違う?!

そう、1,2の塊のやつは、「ナチュラルチーズ」
3,4の個包装のものは「プロセスチーズ」
なのであります!

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いとは?
ここに出てました。
https://www.meg-snow.com/customer/milkbook/content10.html

このサイトの説明によると、プロセスチーズは、
「『ナチュラルチーズ』を乳化剤などを加えて加熱して溶かし、再び成形したもの」
らしい。
つまり、個包装タイプのクリームチーズは、箱でぼん!と売っているようなタイプにさらに加工を加えて、おつまみにしたりそのまま食べたりしやすいようになっている、ということなのですね~。
ふむふむ、だから、1,2より3,4のほうが原材料に書かれているものが多いのですね。

個包装タイプだとちょっとゴムのような弾力が気になったフィラデルフィアも、200グラム入りのもの(個包装じゃないタイプ)だと、
原材料:生乳(北海道産)、クリーム、食塩/安定剤(ローカストビーンガム)となっており、シンプル。
https://www.happy-philly.jp/product/

なるほど、ということは、フィラデルフィアも、個包装ではないものは、ゴムみたいな妙な弾力はないのかもしれん…。

クリームチーズ、意外と奥深かった。

今度食べ比べてみよう。

それにしても、フィラデルフィアの「キリと同じ箱で中身が薄くて見た目安いフリ戦術」だけはどうも気にくわない…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?