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失敗★蓮ストール 20-Ⅱ

【 雨宮蓮へのインストールに失敗しました! 】

♯夢小説 ♯ペルソナ5ロイヤル ♯女主 ♯成り代わり
夢主は周回プレイ記憶者です。



 \前回までのあらすじァ!!/

 5/21、斑目の認知を変えるため杏とモルガナは斑目邸へ向かい、閉じた道の前でジョーカーとスカルは待機。
開錠に成功したところで、逃げ出してきたパンサー、モナ、巻き込まれた祐介と合流。
斑目のパレスを目の当たりにした祐介はついにシャドウマダラメに会い、彼から様々な真実と本心を聞く。
怒りが一線を越えた祐介は、ペルソナ『ゴエモン』に覚醒する━━。

後半オリ展開の補足マン





 ……少しして、
 離れた部屋のソファに座っていた。
皆が緊張を解いて、穏やかに祐介を見守っている。

「本当は、ずっと前から気付いてたんでしょ?」
「俺は、そんなに朴念仁じゃないさ」

座り込んだまま、ゆるゆる首を振る…。

「数年前から妙な連中が出入りするようになったし、盗作も、日常茶飯事だった」

…数年前?

「けどそんなの、認めたくないじゃないか。世話になった人が、そんな…!」
「どうして喜多川くんは、斑目のとこを出ていかなかったの?」
「『サユリ』を描いた人だし、それに、特別な恩義もある……」
「育ててもらったからか?」
「…俺には父がいない。母親が1人で育ててくれたらしいが、その母も、俺が3つの時に事故で死んだ」

“3つの時に事故で死んだ”

「そのとき俺は、先生に拾われたんだ。母も生前、先生に世話になっていたらしい」
「らしい……?」
「母のことも、正直あまり覚えていない。だから先生に親として尽くしてきたつもりだったが…先生は変わってしまった」

手のひらを見つめる。グローブの下は血濡れているだろうか。

「自分の原点である『サユリ』までも、あんな風に…!」
「…色々、あったんだな」
「お前たちが盗作だのと言ってきた時…内心じゃ気付いていたんだ。だからこそ拒んでしまった…俺は逃げてたんだ…すまない」

祐介がスカルの方を見上げ…また頭を下げる。

「気持ちは、わかる」

…巨大な真実の前に、多くの人は言葉をなくすしかない。

「自分をごまかしてきたことと向き合う、そのきっかけをくれて、感謝している」
「真面目すぎんだよ、お前」

ふ、とスカルが朗らかに笑う。

「そんなんだから行き詰まっちまうんだよ。俺なんかもっとテキトーだぜ?」
「ホントそう」

 …モルガナが跳ねる。

「これからどうするんだ?」
「わからない…」
「斑目が変わっちまったもんは、もうしょうがねえ。けどよ…俺たちなら、心を変えられんだ。野郎の罪を、野郎自身に償わすことができる」

暗い声で顔を伏せた祐介に、スカルが穏やかな声で語りかける。

「そういえば、『改心』がどうとか言ってたな…」
「聞いたことねえか? 『心を盗む怪盗団』の噂」

スカルを見て、パンサーを見て、モルガナを見て、俺を見て、

「……!? まさか…!?」

 ━━ジュバンッ!!

「シャドウが!?」
「話は後だ! 逃げるぞ!!」

総員、逃走体勢構え…

「俺、こんなもの着ていたか……?」
「今さらかよ……」

一拍遅い!

「説明は全部後! 走って!」

 ポケットの中にちょうどいいものがある!
 煙玉━━ッ!
鍵は開錠したから、センサーにわずらわされることもない。祐介が、自分の絵を、見上げる。わずかに霧のかかったその場で足を止めかかった祐介に、手を伸ばした━━が、俺の手を取ることもなく駆け出した。
彼は走り出そうとしている。みんなの背を追って、美術館の屋根を抜ける。




 ファミレスに集まっていた。
これで4人席が埋まった。モナのカバンは机の上だ。

「…………なるほど」

と、祐介が頷く。

「それで、その体育教師は心が入れ替わったと……。『心を盗む怪盗』…実在したとはな」
「目の前にいる」

トントンと胸を叩いて、クスリと笑う。

「ああ、信じるしかない。あんな世界を見た後じゃな…」

祐介はやや伏せた目を開いて、

「それでお前たちは斑目先生━━斑目を『改心』させるつもりってことか」

一同を見回した。
彼が手のひらを出す。

「俺も加えてくれ…怪盗団に」

バタ、とカバンが揺れる。
人の方にも動揺が広がって…俺も、心臓が跳ねた。

「もっと早く現実を見ていれば、こうはならなかったのかも知れない…画家としての未来を奪われた多くの門下生のためにも、俺が終わらせなければ。それが…曲がりなりにも親だった男への、せめてもの礼儀だ」

竜司が言っていた、『真面目すぎる』、か。
だけど今が、それが良い。

「…礼儀、か」
「いいんじゃねえの。どうせ斑目やんだしよ」

すぽん。

「失敗すると、廃人になるかもだぜ? 防ぐ方法もわかっちゃいるが、絶対はない。…来掛けに話したよな?」
「斑目は美術界を牛耳る存在だ。あらゆる団体とコネクションを持っている。俺如きが声を上げたって、揉み消されるだけだ。…やるしかない」
「喜多川くん…」

『如き』が立ち向かう、唯一の方法。

「取引成立だぜ」

ニャッ、とモルガナが鋭く鳴く。

「怪盗団の仲間が増えたね! よろしく、祐介!」
「足、引っ張んなよ?」
「善処しよう」

お、『祐介』呼びが増えた。彼が差し出していた手を、両手で取る。

「歓迎する、祐介!」
「ああ、ご指導願おう」
「って……」

 杏が少し心配そうに、テーブルに両肘をつく。

「現実の斑目、どうなったかな。私と祐介、相当ヤバい状況だったけど…」
「それなら、ここへ来る前に連絡を取った。俺は、高巻さんを追いかけていたことになってる。それと、君らの説明通り、シャドウとのことは、本人は知らないようだ」
「あいつ……なんて?」
「女子高生ひとり捕まえられないのかと、警備会社に愚痴っていたよ。でも、怒りが収まらないようで、『全員告訴してやる』と言っていた」

また俺たちの社会的地位が危うくなってる

「相当警戒されてんぜ、それ……」
「告訴とか…必死すぎでしょ。実は、まだなんか隠してるとか?」
「動くとしても個展を終えてからだろう。期間中に醜聞が立つのは向こうが損だ」

冷静な物の見方を覚えた…、シャドウと闘っていた時に言っていた心眼と冷静さを得ているように見える。

「ヌードの件がすんだと思ったらこれか…!」

あっおい待てい

「コクソを回避するにも、その前に改心だな。やっぱり作戦期間は、個展の会期中ってことだな!」

間に何が挟まろうと、俺たちのやることが一貫して変わらないのは安心できる。全員、そろって頷いた。

「ところで……これはなんだ?」

 ん?

「あ? 猫だけど」
「喋ってるが?」
「モナだが」
「文句あるのか!?」
「いや、そうじゃないが……」
「なんで?」
「ちょっと人とテンポ違うよね」

俺たちはあまりにも慣れすぎたんだ……。

「このワガハイを描こうってのか? ちゃんと素材の良さを引き出せよ?」
「ふむ……」

祐介が身を乗り出す。

「気安く触んじゃ…」 \ピンポーン/

…………。警戒しようとしたモルガナが固まっている。

「『黒あんみつ』を注文しようと思ってな」
「『黒猫』から連想したなコイツ…」

席に座り直す。客席裏で呼び出された店員が動こうというその時「ああっ」と祐介が声を上げた。

「金を持ってこなかった……」
「やっぱ、この人ヘン……」
「すみません、黒あんみつふたつー」
「ふたつ!?」


「聞きたいことがあるのだが…」
「ん?」

 去っていった店員を横目に、くっと体を伸ばす。

「あの日…俺に看病を施したのは君で間違いないんだな?」
「俺だ。料理も台所を借りた」

嘘をつく必要はない(何度目)
…が、祐介は押し黙って、頭をガリガリと掻く。

「どした? 祐介」
「……いや。あの日の記憶は、わからないことが多くてな……」

彼は手をゆっくり膝の上に戻す。

「そもそも、お前のデッサンをやっていたところから妙で」
「「デッサン……」」

ハモらないでくれ、人間2人。
あの風景、2人も見ているのである。たぶん祐介は来客のことなど覚えてないだろう。

「動機がなんであれ、俺は画家としてどんな絵にも手を抜くつもりはない。そのつもりで描いていたのだが…」
「……のだが?」

竜司が軽く身を乗り出して続きを促す。杏からの目が(T T)になって見えるが、気のせいではないだろう。

「……だんだん、自分が描いているものが正しいのかわからなくなってきて…それでも俺の思う方に寄せていこうと必死になって……」

重苦しい声で、祐介は指を組み直す。

「…だんだん頭が痛くなってきて、気付いたら熱に魘されていた」
「展開が飛んだ!」
「あ、アタマが痛く、って…」

モルガナの脇を抜けてカバンの中を探る。モナがくすぐったそうに身を捩っている。

「……で、ずっと蓮の看病受けてたんだよね?」
「蓮……」

あ、そういえば名前言ってなかったっけ。「れん…」と名前を繰り返し言う。

「確信が持てなくて、あの日斑目に聞いても、いたのはお前1人だと言うから…」
「なんでそうなるんだよ?」

祐介がスッと背中を起こし、ふうと柔らかいため息をつく。

「…次に朧げだが意識が戻った時に、頭が痛くて熱くてとても苦しかった…でも同時に、穏やかで心休まる声を誰かにかけてもらって、安心してまた眠ることができたのも覚えているんだ……」

 (T T) (T T)
…俺の方をそんな風に見られても困るって!
祐介の語り口調は、ともすればほんの少し嬉しそうなもので。
モナの尻尾の揺れる方をジッと見る。
なに?どうしたの?福○閏ASMRなの?世の中には男声ASMRもあるよ。俺の声帯が何なのかはわからないが。そういうのASMRを意識してあの時確かに声かけしたところはある。確かにある。

「…………ただ、俺自身は、女の先輩が戻ってきたと思っていたんだ、そのとき、だから…訳がわからなくて……」

 ・・・・・。
 『祐介くん』!
ううん、と唸って祐介が首を傾げる。
あーわかる、わかるぞ。今竜司から視線が突き刺さってる。モナがついに「ワガハイの尻を見て楽しいか?レン」と言い出した。待って。見るとこなくなっちゃう。
祐介も祐介で頭を抱え、

「だいたい、今でもあのスケッチのことを思い出すと……頭が割れそうになる……!」
「おい蓮、お前のせいで祐介がだいぶ重症だぞ」
「ごめんってそれは…」

あった、カバンの中からファイルが取り出せた。折り畳んでではあるものの手に取りやすい場所に、あのスケッチの紙が入っている。
ひらり、と紙を目の前に出した。

「この絵のことだよな」
「…そんな風になっていたのか」

と、紙を受け取る。
じっと目を凝らして、スケッチを見る。

「…やはり…書き損じ以前に、お前の本質を捉えられていない。この絵はいつか、描き直す」
「いや、俺にはとってはそれでいいよ」
「だが、それでは俺の気が」
「悪かった。本当に。あんなことを頼んだ俺も悪かった。熱もきっと俺のせいだから。それに同じ構図を描こうとしたら2人、いや、3人がまた怒るから」
「そうだよ、怒るよ。蓮を」
「もうヌさせねえ。蓮」
「無断行動禁止だ、レン」

 そ、総攻撃…。
雨宮蓮に心理的ダメージ!
頭に赤文字のでかでか疑問符を浮かべて祐介が俺の方を見ている。「…眼鏡を上げてくれないか?」と言われる。確かに、あの時は、裸眼だったし。伊達メだし。
ついっ。
俺の顔と絵を見比べ、

「…やっぱり何か違う…わからない…絵のことも…あの時勘違いしたことも…」
「勘違いっつうか、女だし……」
「は?」

 あっ
 おい、ちょっと
 スカル君?
 竜司君???

「竜司!」
「だってもうまどろっこしいんだもん! そこまで来て答えに到達しないの! 祐介もずっっっと頭悩ませてるし! いいだろ答え出してやったって!」
「そういうのは!他人が!言うことじゃないでしょうが!」
「は……?」

…言い合いに発展した2人を、モナがすっかり耳を伏せて呆れた目で見ている。
仕方ない…のか?
大きく息をついて体を伸ばす。
しかし、色々を経てペルソナ使いに覚醒し、仲間に加入するという今、知らないままというのも支障があるだろう。団チャットも俺の性別前提で話している事も多いし…。
 隣に座る。

「祐介、俺は女だ」

一息に言った。

「は?」
「結果的に騙してしまって申し訳ないが、俺は確かに女だ」
「……は…?」

語彙ないないなっちゃった

「結果的に男を自称するような動きで、祐介に色々迷惑をかけたことは本当に申し訳なく思っている…」「・・・・・?」

…眉間に皺を寄せて一生懸命考えている…。2人の間の無言。
いつもデリカシーとか女の子への気遣いってものが、と杏が竜司の胸元を掴んでいる。つよい。
…どう納得させたものか。
3人の時と違って、説得材料に薄いからな…。
今となっては、杏の時のように接触に訴えたら3人から今度こそ総攻撃を受けるのは目に見えている…。

「…………気は確かか?」

どうしよう!
このままだと結論が変な方向に行ってしまう!

「いや、すまない、妙な物言いになってしまった。俺としてはお前が自分をどう思っていても…」

━━行ってしまう!(滝汗)
 どうにか神頼みでも…
 …神頼み?
脳内の仮面に手を宛てがう。
もうこれで最後の手段だ…!
自分の体の方に祐介の腕を抱き込んで引っ張り、「え」と祐介、と外野が言うのも構わず、あの時の記憶を全開にして、耳元にそっと唇を寄せ、

「『祐介くん、わかる……?』」

 ………… …………。

 ……ボッ (サキュバスを格納)
 ボッ(手遅れの赤面)
 ←(姿勢戻れなくなった)

「………… …………*、」

駄目かもしれない 結果的に総攻撃受けるのが
祐介が何か呟く。

……り?

「・・・・・・・・理解わかっ   」
「うわーーーっ!! ユースケ!またユースケが倒れた!!」

ゴンッ!(ソファの背に頭をぶつける)

「れぇぇぇーーんーーーッ!!!」

杏の手がこっちに!

「すまないって!本当に!今どうにかするしかないと思って!」

すごい胸元締め上げられてる感じがする!
迫真の雌豹の顔が怖いのもある!

「あんたねえ!!私のねえ!!今日のねえ!?」

怒りが明後日の方向いてる気もする!?

「蓮……。俺だって、ある程度のデリカシーのなさは持ってるつもりだけどよ」秒で矛盾「自分が男だと思っている相手からソレやられたら、俺、何日か立ち直れねーよ…」
「竜司ごめん、まっとうなこと言わせtでででででで」
「今っっっ後そういうコトを他の人にするのは絶っっっ対禁止! あんたのことはともかく相手の心臓に悪い!!」
「ハァイ」
「わかってる? 反省してる!?」
「してます、してます……」
「怪我の功名っていうかこの機会なかったら永遠祐介の悩みのタネだったかもしれないんだからね!!」


 黒みつ復活リカーム


 祐介の大見得を後ろで見た感想。
どんと足を踏み、朗々と芝居がかった声を張る、その迫力に圧倒され、心臓が揺さぶられた。演じるごとく身を振ることができたということは、やはり日頃から身に染み付く物があったのだろうなと思う。そしてマダラメの方の応えも合わせて、両人とも風流人には違いないのだろうなと。
3歳である。
幼い子を日本絵画の絵描きが育てるなら芸術家しか最善の発想がなく、そのために歌舞伎の舞台などに連れられた様子が思い浮かぶ。
テレビドラマはいつも水戸○門とか。
『この紋所』で親子芸(親子と呼ぶには不謹慎だが)など幼少期にやっていそうなものがある。
 全部妄想だけどな。

「全て納得した」
「ほんとに? 適応早いな!?」
「蓮は女性だ。それで全て俺の中で辻褄が合う」
「元はと言えば竜司のバカが口を滑らせたこともあるけど」
「これであの絵も完成させられ…… …… ……? ということは、あの時俺が描いたのは…」
「ストーーーーップ! それ以上考えんな!」




 一度気絶騒ぎで指摘を受けた以外は、特にトラブルもなく、夕食も兼ねて帰ってきた。祐介にも、色々と謝ってこれたし。今日は、収穫に次ぐ、収穫だ。
後で怪盗団リーダーとして、色々と調整をしないとな。
「ただいま」の挨拶もそこそこに、足早に2階に向かった。

ぴぴぴぴ。

【告訴とかシャレになんねえ】
   【面倒事は避けたい】>
【警察にチクられたら、
 学校にも連絡行くし】
【今度こそ退学
 間違いなしだろ】
{退学どころか逮捕だよね?
 不法侵入、名誉毀損…}?
【とにかく今回は絶対に
 失敗できねえってことだ】
{ここからが本番だね
 みんなでがんばろ!}

自室のクッションに着地したモルガナが、大きな欠伸をしてから呟く。

「次のターゲットにしようとした身内から、ペルソナ使いが出るなんてなあ。おい、レン、やっぱオマエ、『持ってる』ぜ」
「そうか。『俺が』か? 祐介に真摯に向き合った結果だといいな」
「……『アレ』『コレ』については、もーなんも言わん」

オマエってああいう女性的仕草ができるやつだったんだなあ、とぼやいて、くるんと丸まる。
そこは何だろう。
女性らしさ?
サキュバスの面は…あれを『一面』と見るならあからさまな『女らしさ』だろうけど、あの祐介を納得させる点以外において、それを活用しようとは思ってもいなかった。
…ペルソナの面を持つほど、『人間性』に影響が出るらしいのは、コープ活動というメタ的視点からも証明は可能である。しかし、現実世界においてそこまで直結するほど『ペルソナ』の力はあるのか。
 …そういえば『ファイル』の中の人のこと、2人は調べてくれただろうか……?


 5/21 個展終了/告訴まで15日
祐介がペルソナに覚醒する。
 “舞台”と同じで、間近で見たからこそ感じられる振動と感動(この言葉では安い)があった。
吹き荒れる冷風と、確実に場を凍てつかせていく、受動から能動、動と静の冷酷。祐介の氷属性の意味を再確認できたように思う。
よろしく、オイナリ。
 黒あんみつと、魚とライスを奢ったら、驚きながらも素直に食べてくれた。竜司が「こいつマジで仲間のためなら何でも奢るから」と祐介に箸を勧めてくれたおかげでもある。
絵の具は奢らないよ?
「思えば同じ飯ばかり食っていた」と言う。
後のことを思うと味噌汁と白米と漬物と魚の朝食だったのだろうか。
結構いいもの食べてね?
(毎朝カレー)
 気になったのは、やはり『数年前から出入りする不審者』。この物語で数年前と言ったら大体アレだ。
 それにしても、俺の女性的側面…女性的…うーん。
ペルソナの一枚二枚で計り知れないものを感じる。少なくともバーガー食べてた時の俺は男性的だが、杏の家で風呂に入っている時の俺は自身に女らしさを感じる
違う、こういうことじゃないんだ。
熱を出した祐介に声掛けをした俺は、優しい先輩のふりをした誰かでありながら、俺自身が彼に楽になってほしいという気持ちであった。
一枚岩では語りきれない。





☆★ To be continued!! ★☆

 

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