日本のコロナの状況を時系列で知りたい件

今週末はとりあえず自宅にいろとのお達しなので、家に引きこもっていた。つまり、東京中心にコロナが拡大するかの瀬戸際だから大人しくということだったのだが、ここ最近がどうやばいのかはこれまでのデータと時系列で比較しないと何とも納得できない気がする。

で、もろもろのデータの時系列でのグラフとかをネットで探してみるのだが、なかなか見つからない。
ということで、暇な時間を有効活用して、これまでの日本のコロナ関連のデータをまとめることにした。ちなみに、データはすべて、3/1〜3/29までの厚労省の発表資料を参照した。

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まずは日毎の入院者数。ここでは症状の有無は問わないことにした。
まあ確かにここ数日は増え方の勢いが若干きつい。特に昨日は千葉や東京で院内感染のクラスターがあったことが大きいのだろう。

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次に日毎の重症者数。これがわりと大事な数字かなと思う。だって、要はコロナに罹って重症になるかどうかが問題なわけだから。
で、こちらも増加基調にあるが、ここ1週間くらいはほぼ横ばいだ。入院者数は結構な勢いで増えてる割には、重症者の数はあまり変わらない。むろん、1週間前に入院したときは軽症だったけど、そこから重症になる可能性はあるだろうから、この数字はこれからグンと伸びるかもしれない。

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続いて日毎の重症率。これは入院者のうち重症者がどれくらいの割合いるかで計算した。
これが興味深くて、3/1時点から比べるとこの割合が今日現在では半分以下になっている。先程、重症者の数は減ってはいないことを確認したが、これは何を意味するかを考えてみると、入院している人のなかで無症状〜中等症の人がどんどん増えているということだろう。つまり、重症者にさける医療リソースの量が相対的に低下している可能性がある。
これは結構な問題な気がする。無症状か軽症の人は自宅療養でOKということにしないと、病院がパンクすると思うからだ。今のところ、コロナ陽性の場合は原則全員入院ということだと思うので、ここは早く手を打って欲しい。

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最後に死亡者数の累計。まあ増える基調ではある。だが、まだ正比例のグラフであるところが救い。
これがアメリカやイタリア、スペインではどうなるかというと、こうなっているのだ。(worldometers.infoから拝借)


アメリカ
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イタリアスクリーンショット 2020-03-29 23.09.47

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指数関数的に増えていく特徴がある。で、おそらくこういう累計死者数がこういうふうに増えてしまうことを医療崩壊というのだろう。
もちろん、これから日本もこういう指数関数グラフに転じる可能性はあると思う。だからこそ、さきほどと同じで、重症者に医療リソースを可能な限りさけるようにして欲しい。

というわけで、時系列での状況が知りたかったので、エクセル的なものでグラフにしてみたわけだが、個人的には、感染者数の増加よりもやはり重症者のケアの状況に注目すべきかなと思ったりもした。引き続き、この数字はアップデートしていこう。

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