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esq Tour 2022 winter “Hooray!”

スターダスト・レビューのオリジナルメンバーであり、キーボードを担当していた、Mr.Pianomanこと三谷泰弘さんのソロプロジェクト、esqのライブに行ってきました。
前日に参加した村松健さんのライブに引き続き、キーボードをプレイするアーティストをハシゴです。
別にハシゴするのが目的ではないですよ。たまたま連チャンになっただけです。

前回、初めて三谷さんのライブを見たのが4/30、約半年のインターバルで2度目のライブ、しかもソロではなくバンド形式でのステージ。
初体験のライブの時、自由自在にボーカルを操るパフォーマンスに感動したものの、心の何処かで
「バンドサウンドで聞いてみたいなぁ…」という気持ちがあり、こういうご時世だから実現させるのは難しいのだろう…と、気長にその時を待とうとしていたら、今年のうちにチャンスがやってきました。

会場で小耳に挟んだ話によると、三谷さんがバンドでライブをする時は、決まったメンバーがおり、ギターを担当する飯塚昌明さんにファンが結構いるので、チケットを取りづらくなるのだとか。
確かに、会場のBlues Alley Japanは、ディナーを食べながらライブを見るようなスタイルの、広くない空間なので、近距離で飯塚さんのプレイを見られる機会という事で競争率が高くなるんではないかと。
自分が座った席も、人と人の間からステージが見えるようなシビアなポジションだった辺りに、真実味があります。
さて肝心のライブの中身ですが、

セッションっていいなぁ…


のっけからスタレビ時代に三谷さんが手掛けた曲を4連発。「想い出にかわるまで」のギターイントロが流れた瞬間に目頭を押さえていた、近くの席の女性。きっとスタレビ時代からの長いファンなのでしょう。っていうか自分もテンション上がりました。

思い返せば今年の6月、スタレビの煩悩ライブにて、過去を振り返る(老いを感じ取る)コーナーの一曲目としてチョイスされたのがこの曲。
演奏する皆さんの背後では、ディスプレイに1985年当時のスタレビのライブが映し出されており、当然三谷さんの姿も見られるワケです。
ただ、間奏部分のキーボードプレイは添田さんの手元の映像に差し替えられていました。
それを目の前で、三谷さん本人が補完するかのように弾いているんです。
なかなかに胸熱じゃないですか!
(スタレビのライブもesqのライブも2回しか行った事がない人間の浅はかな感想です)

さて、客席は妙齢の女性が多く、圧倒的女性率。一人で見に行っている身としては肩身が狭いのですが、ライブが始まった瞬間に皆若返ってしまう現象が起きていて、ファンの心を長い間掴み続ける三谷さんの魅力を実感できます。
とつぜんfall in loveにおける「合いの手」を初めて見ました。機会があればスタレビのライブでトライしてみようと思います。

しかし声がいい…地声で一番声を張れる音域も素敵だし、高い音域のファルセットが響く響く。
そして待望の、バンドサウンドによる三谷さんのパフォーマンス。合うね。すごく馴染む。
また、辺鄙な端っこの席にも関わらず、ギター・ベース・ドラム・ボーカルのバランスが程よい加減で聞こえます。

今までもバンドサウンドによるライブは幾つも見てるはずなんですが、何が違うんだろう。
考えられるのは、過激な音色を使わない三谷さんの音楽は、各楽器のボリュームを過剰に上げる必要がない分、スピーカーを通して聞こえてくる割合が少なく、雑味の少ないリアルな音として耳に届き、会場の何処に居てもバランスよく音楽が聞くことができるのではないかと。大きな会場だとそうはいきません。
アーティストは目の前で演奏しているのに、音は少し違う場所から聞こえてくる、という感覚が無かったので、こんなにも心地よかったのかも。
三谷さんのスキルフルなボーカルも、他の楽器に掻き消されにくいし。

今回思ったのは、バンドサウンドで奏でられるesqの曲は、スタレビ時代に
三谷さんが作ってきた曲よりも気持ちいいグルーヴを感じる、といった事です。
こちらは理由を見つけられずにいますが、音楽は理屈じゃないですね。
単純に、バンドの皆さんの演奏が職人芸のようにピッタリで、ウットリしてただけかも。
そんな4人で奏でるFreebird、格好いい曲だったなぁ。
Melodyは、前回より素敵な曲に感じました。聞けば聞くほど好きになる〜。


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