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RHYMESTER"King of Stage at Blue Note Tokyo"

この記事を書き始めた頃は、2nd Stageのアンコールぐらいかな?
きっと盛りに盛り上がっているはずです。
自分は1stに参加したので、熱が冷めないうちに感想を綴ろうかと。

「あなたライムスターのファンなの?」と問われれば、
「いや、ほとんど知りません、何かスミマセン…」
としか答えられない程、アーティストとしてのライムスターに無知な自分が
今回ブルーノートくんだりに足を運んだのは、去年1月に無観客で行われた
MTV Unpluggedがきっかけでして。
たまたまYouTubeで見かけたサンプル動画にいたく感動しまして、思わず
ブルーレイを買い、生でこのライブを見てみたいなぁ~なんて事をずっと
頭の片隅に置いていたら、やりますよという情報がChormeから飛んで
きました。Nice,Google。

知っているライムスターの曲は、MTV Unpluggedで演奏されたモノだけ、
という徒手空拳で臨んだ今回のライブ、結構楽しめました。
ヒップホップアーティストのライブ自体初めてだったので、そういった
新鮮さも込みで盛り上がりました。
改めて思ったのは、よく息が続くなぁ~という事。
それでいてラップは乱れないし、発声のアタックは強いし。
「ゆめのしま」のDJ JINさんの身振り手振りはカッコいいし。

今回、MTV Unpluggedのリベンジ的な位置づけで企画されたライブと
思わせる要素が幾つかあり、まずバンドメンバーがほぼ変わらない事。

キーボード:タケウチカズタケ(バンマス)
ドラム:脇山広介(松潤似)
ベース:柳原旭(アキラ)
パーカッション:高橋結子(けっちゃん)
・ギターが違う人(Nappo→藤山周)
・ストリングス(ともちゃんカルテット)とフルートは居ない

あと、わずか1日・2公演という少なさだった事。
ライブに参加してみて、おおよそ予想は当たってましたが、その先の展望も
ありそうな感じで終わったので、今後も楽しみにしてます。
何よりも「もっとこのバンドでやりたい!!」っていう雰囲気が舞台上の
全員から発せられていました。
今度はもっと大きな会場で、ストリングスも交えて是非。


さて、ここからはライブ初体験の人間の雑感です。
当初ヒップホップのライブだから、客も浮世離れしたおっかない人ばかり
なのだろうとビクビクしていましたが、蓋を開けてみればそんな事はなく
ほぼ一般人といった外見の人でした。
理由は、活動歴の長さによるものではないかと。
今年で33年になると言っていたので、本人たちはもちろん、ファンも
同じだけ歳を取っていて、当時20歳だった人は50過ぎです。

この現象、最近どっかで…
そう、スターダストレビューです。あちらは40年超です。
つまり、固定化された妙齢のファンがある程度いるので、会場の雰囲気が
どことなくアットホームなんですよね。
更に今回は打ち込みではなくバンドサウンドという事で、よりスタレビに
近い空気を感じ取りました。
ライムスターの3人も、程よくリラックスしているというか。
かぶりつきの席で見てた人たちは、よく知ってる顔ばかりだそうで。

また、両隣の人が同じ動きをしていた所から察するに、定番曲には決まった
振付(ジェスチャー)があるみたいで、その辺もスタレビっぽいなぁと。
そういった要素から、音楽のノリも
”Put your hands up!” ではなく "Clap your hands!" という感じ。
老いも若きも楽しめるグルーヴが多かったです。
唯一違ったのは、DJ JINさんがターンテーブルで打ち込みの音を流して
バンドメンバーが(ワザと)当て振りをしていた曲。
きっと本来は、リズムに合わせて手拍子するノリではないんでしょう。
とすると、バンド形式でするライブには馴染みやすさ(大衆的)という
点で大きな意義があるのかも。

今回、ブルーノート東京という、3~400人しか収容できない場所で
演奏していたので、これが別の会場になるとどう変わるのか、バンド形式の
ライムスターをしばらく追っかけてみようかと思います。
自分としてはブルーノート東京でやるのは今回限りにして欲しい所です。
(ライブにだけ集中していられない環境下なので)
是非、高齢化…恒例化してくださいね。


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