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魔女が気になる

泣き虫で恥ずかしがりやの保育園児だった。
そんな私の憧れは、ミンキーモモ、クリーミーマミ、ペルシャ。
彼女たちのように変身して、くるくると踊るように暮らす自分をよく空想した。

空想の世界は私を満たした。
設定はいつも魔女っ子。
好きなアイドルをすべて兄弟にして(もちろん私は溺愛される末っ子)、
空からやってくる悪いやつらと闘っていた。
自然に愛され、美しい人たちに愛され、この世界の調和を導く自分に酔いしれていた。
この私こそが本当の私!って、本気でそう思っていたと思う。

やたら満たされるもんだから、魔女っ子への情熱、いえ執着は続く。
小学校生6年間クラスで毎年作っていた文集には、
将来の夢は花屋さん、看護婦さんと書きながら、
心の底から「魔法つかいになる」と本気で考えていた。
川に流す七夕の短冊にだけ本当の願いを書いた。

もちろん箒にまたがって飛ぶ訓練も欠かさなかった。中2まで。
魔女入門なる本を買っては、タロットカードで片思いの行く末を占ったりしていた。高3まで。

民俗学を学んでいた学生生時代、
魔女のことはすっかり頭から離れていたが、
日本やアジアの呪術や土着信仰の研究にどっぷりはまっていた。

働き始めてからは都会(といっても梅田)に疲れて、自給自足の暮らしに惹かれるようになる。
ちょうど雑誌クウネルが発刊された頃。
こんな暮らしがしたいと憧れが膨らんだ。

そして30代半ばを過ぎたいま、あいかわらず昔の生活の知恵に惹かれ、
ヒーリングにも興味を持つようになる。

そしてはたと気づいた。
私のたどり着きたい場所はずっと変わっていなかったんだわ。
「魔女」だったんだ!

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