有事の後に起こること。

社会が揺らぐような大きな出来事を経験してきて感じることや予測することがあります。

初めは恐怖や不安の大きさにデマが広まったり、お店の棚が空になったり。避難した家や店に火事場泥棒が入ったりする。
その後、政治が介在して各自治体による住民への支援が行われはじめ、情報格差により対応の遅い早いが生まれてくる。被害の程度により支援金が配られたりすると、貰えた人、貰えない人、貰えた人の中でも金額の差や住んでいる地域差等で揉め事が起き始める。それと同時に人と人の間に疑心暗鬼が始まり、心が分断されてゆく。
絶え間ない暗いニュースに心が疲弊して来る頃、自殺する人や病を抱える人が増え始める。

震災の後、台風などの災害でも同じ状況が起こりました。今回のコロナ禍も大体同じ流れが起こっているように思います。

何度か有事を体験してきていちばん怖い、と思う事は 「心の分断」です…。
どんなに仲良くしていた人でも(家族でさえ)一時的に心が離れてしまう時がありました。

あとは、最後の砦としての「自分の心を守る」こと。暗いニュースや煩わしい環境から身を離して自分で心地よいと思う環境を作り少しでも安らかに過ごせる時間を作る事が大事だなと思います。
幸い、今回に関しては世界中でネットを使った家で楽しめるコンテンツが提供されているのでその環境を作る事はネット環境のある方にとっては容易いと思われます。

心が荒む時期は、相手のちょっとした言動に敏感になりすぎていて、普段ならそんな事で怒ったりしないのに急にカッとしてしまったり。そしてそんな自分に反省して必要以上に落ち込んでみたり。そんなことがよくあります。
自分の力ではどうにもならないことが起きてしまった時、心が耐えきれなくなる瞬間が幾度か訪れます。

時間が経過してくれば、少しずつ心が落ち着いてきて笑顔で会話ができるようになります。

なるべく様々な状況に振り回されないように、心を落ち着けて過ごす事。それが有事の時1番大事なことかなと思っています。

そして、同じような思考の方と話し合う場を持つこと。
その時は、
相手の話は最後まで聞くこと
相手の意見を否定しないこと
相手を傷つける言葉を発しないこと
を守ることが大事だと考えます。
これはファシリテーターという方がいる話し合いの場に参加した時に教わったことです。

共に協力して苦難を乗切る場面もあると思います。そこで出逢えた人達は心を許して語り合える事もありました。分断もありましたが、新しい繋がりも増えていきます。

希望と微笑みを忘れなければ、いつか必ず安らかな時が訪れます。

これから先も訪れるであろう様々な災難の時に忘れないでおきたいことを書き留めました。


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