梅次郎

臨床心理士

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『青空のむこう』 アレックス・シアラー

交通事故で亡くなったけど、まだ完全に亡くなったわけではなくて、生と死の中間のような場所にいる少年。の話。自分の死後、身の回りはどうなっているのか。それを知りたいという好奇心を持って、学校などの様子を見にいく。ただ、思っていたよりあまり、世界は変わっていない・・という。 個人に何かがあっても、他の人や社会は終わらないし、進んでいくし、世界は以前とそんなに変わらない。それは、自分の身に大きな出来事があったときにも感じることである。自分の身には大きな出来事があり、出来事の前と後で

    • 『モモ』 ミヒャエル・エンデ著

      言わずと知れた著作。効率や生産性に急き立てられてばかりいると、人々や社会はどんなふうになるのか・・・と、ファンタジーだけどなんだかリアリティのある話。改めて読んでみて、面白かった! 時間的な余裕がないこと、忙しいことの弊害はわかりやすい。余裕が失われることで心は豊かさを失い、せかせかとし、怒りっぽくなる人々の描写は、自然と腑に落ちる。それをイメージしやすいのは、自分もそういう社会的状況下で生きているからだろうか・・。 とにかく、心の健康には時間の余裕が必要なのだ。でも、余裕

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        読書とか育児とか 日々の中で感じたことを書いてみる まだ使い方はよくわかっていないけど

      『青空のむこう』 アレックス・シアラー