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はじめての写真講座の感想と反省(2024/5/25)

一眼レフで写真を撮り始めて、なんだかんだもう9年半ぐらいになります。
特に誰に習うでもなく、写真仲間を作るでもなく、本やネットの情報を参考に自己流で撮り続けてきたのですが、さすがにマンネリを覚えることも増えてきた。
ここらで一度きちんとプロの話を聞いてみたいなと思い、富士フイルム主催の写真講座を申し込んでみました

自分の写真を見てもらって講評をもらうことも、誰かと同じ時間に同じ場所で写真を撮り作品を見せあうことも初めてのことでとても新鮮だったし、プロがいかに細部に気を配って構図や露出を選んでいるかが知れて大変学びが多かった!

有料の講座なので具体的な教授内容は書きませんが、自分の写真への講評とそれを踏まえた反省を中心に、感想をまとめていきたいと思います。

自然教育園で撮影会

午前中は国立科学博物館附属 自然教育園で撮影会。
通路や休憩所はきれいに整備されているものの、柵の向こうは鬱蒼とした原生林が広がっていて驚き! 都心にこんな場所があったとは。

今回の講座は講師の佐藤先生と富士フイルムのスタッフさん数名+11名の受講者というそれなりの大所帯でした。
撮影スポットに到着後、講師の佐藤尚先生から撮影に関するお話を聞く→それを踏まえて10〜20分ほど自由に撮影→頃合いを見て次の撮影スポットへ……を繰り返しながら、ゾロゾロと順路を巡って行きます。

先生やスタッフさん方が和やかな空気を作ってくださったおかげで、参加者の間でも写真トークに花が咲いていて、聴いてて楽しかったですね。
フォトウォークってこんな感じなのかな?

普段は数枚撮ったらさっさか先に進んでしまうので、こうして一箇所に滞留してじっくり被写体を探すのは新鮮でした。おかげでいろんな面白い葉や光を見つけられたし、レンズを変えて試行錯誤できたのもよかったな。
いつもは一日に5~60枚も撮れば多いくらいなんだけど、この日は270枚! 楽しくて午前中のうちにバッテリー1本使い切ってしまった。

レンズ交換と言えば、富士フイルム主催ということで当日は XF8mm やXF10-24、XF50-140などもレンタルしていて皆さん喜んで試されてました。
わたしは手持ちの2本(XF23mmF1.4RとXF60mmMacro)でずっと撮っていたけど、せっかくだし8mmとか試せばよかったな。

場所を移して講評会

いったん解散後、各自で昼食をすませて都内の貸会議室に再集合し、午後はいよいよ講評会! 午前中に撮った写真の中から2枚セレクトして先生から講評をいただきます。
SDカードを渡しての提出なので、トリミングも色調整もできない一発勝負。

事前に「まずはご自身の撮った写真を言語化していただきます」と言われていたので、比較的はっきりと「これが撮りたい」と思って撮ったものをチョイスして提出しました。
発表時は緊張したけど、自分の写真を他人に説明することってあまりないから新鮮だったし、撮影意図を言葉にすることで「そういう狙いだったならこうすればよかったのでは?」って具体的な改善点が見えてくるのが実感できた気がする。これは日頃からやったほうがいいな。

以下、わたしが提出した作品といただいた講評、そしてそれに対する反省をだらだら書いていきます。

提出作品その①

シソの仲間なのかな。ギザギザした丸い葉が折り重なるように広がっているところがデザイン的で面白いし、葉が作り出した面に柔らかい光が差して淡いまだら模様を描いているのがいいなあと思って撮りました。
緑だらけの中、葉の上に枯れた実みたいなのが乗っていたからそれをアクセントにしようとした。

XF23mm1.4R F3.2 1/80s ISO160 -0.6EV Velvia

そう説明すると、葉のデザイン性と光に着目したところを評価したうえで、「この実と若い双葉をアクセントと捉えたんですね」と言ってくださったんだけど、そこで初めて双葉がアクセントになりうること、なんなら若葉のほうが目立ってしまっていることに気づいた。

言われてみると画面内の若葉はこの一組だけだし、いい感じに光も当たってる。カラークロームブルーを強にしたせいか他の葉が青みがかって写る中、双葉の黄味っぽい新緑色がいい対比を成している。
こっち主役にした方が断然よかったじゃん!

それに気づくと、なんで横の枯れた実なんか入れちゃったんだ~と後悔が襲ってくる。もう夾雑物にしか見えん……。
でも撮影時はそっちに目が行っちゃったんだからしょうがない。それならそれで、そこに光が当たるタイミングを狙うべきだったな。

あとでカメラの画像一覧を見返してみたら、若葉が主役になるようなフレーミングのカットもあったんだけど、そちらは残念ながらACROSで撮っていた。

XF23mm1.4R F3.2 1/90s ISO160 -0.6EV ACROS

同じ形の葉の並びや微妙な陰影を見せるにはモノクロがいいのかな~と思って選択したもので、実際そこは意図通りなんだけど、これだと色の差がないぶん若葉の存在感が弱く、主役不在のぼんやり感が否めない。カラーでも撮っておくんだったな~!
こういう時FSブラケティングを使ったらいいのかも。

提出作品その②

こちらはクロマツの古樹の樹皮が蛇の鱗みたいだと思ったので、幹のうねった部分を探し、上へ登っていくようなイメージで撮った一枚。
樹皮の無骨さと新緑のキラキラした透過光が対比になるかなと思って余白を広めに取ったんですね。

XF60mm 1/15 F5.6 ISO640 +1.6EV Velvia

でも画面からは自分の意図があまり伝わらなかったみたいで、蛇のイメージと、樹皮と葉の対比虻蜂取らずになってしまったっぽい。「蛇らしさを出すのであれば、アンダー目に撮って左上のハイライトを活かすともっとよいのでは?」とアドバイスいただいた。
「右上や画面中央の細い枝は、アングルの工夫で隠すことができたはず」とも。これは言われるまで認識すらできてなかったので反省しきり。

撮影画像一覧を見てみると、こっちのほうが断然蛇っぽいなというカットが出てきた。幹のうねりも力強いし。ただ幹のハイライト部が葉に隠れてしまっているのでアングルに工夫は必要かも。

XF60mm 1/15 F5.6 ISO640 -0.3EV Velvia

受けてみてよかった

他人との交流が本当に苦手で、これまで対人系のイベントは避けて通っていたのですが、今回の写真教室は本当に参加してよかったです。

同好の士が集まって和気あいあいと写真を撮る空気に触れられて、かといってコミュニケーションを強要されるようなしんどさもなかった。同じ時間・同じ場所で他の誰かが撮った写真を見るのも、視点や表現がこうまで違うのか! と勉強になりました

自分の写真を言葉で説明し、プロから具体的なアドバイスを貰うのも、緊張したけどきちんと見てもらえて嬉しかったし、今後の写真への取り組み方も変わるかもって手応えが得られて、収穫の多い一日でしたね。
またいつか、予定が合えば参加したいな。

お土産にシールとアクキー貰えて嬉しかった!
(X-T50のパンフは六本木で貰ったもの)