『82年生まれ、キム・ジヨン』:紹介編
最近映画観てて思うのは、
「遠い世界の、人類の危機やモンスターやギャングより、半径3mのトラブルやすれ違いの方が、コワくてツラい。」
ということです。
それは2020年代の時代のムードなのか、僕個人のアンテナに響いてるのかわからないですが、『82年生まれ、キム・ジヨン』、身悶えしながら観て来ましたよ。
原作未読だし、前情報も入れていないので、「ああ、前に本屋さんで平積みにされてたやつだよね」くらいなノーガードなスタンスで観に行ったわけなんですが、『タリーと私の秘密の時間』ばりのパンチを食らうことになるとは思いませんでしたね・・・。
夏に観た『はちどり』という映画が、1994年を舞台にした女子中学生の話だったので、だいたい82年生まれのキムジヨンと同年代。どちらの作品も女性監督が「その世代を生きる女性」を描いて映画を作り、韓国社会の“何か”を伝えようとしているわけですね。その“何か”って、何なんでしょうね・・・。
さて、ウシダ夫妻は共に72年生まれなので、キムジヨンより10年先輩。同じような悩みはあって、一応その辺は乗り越えて今の暮らしがあるって感じではあるんですが、僕は僕のやらかしてきた「罪」を数えながら観ましたよ。ツライ!!
日本に暮らす女性にも大いに共感を呼びそうな作品ではあるんですが、僕は男性にこそ、この映画を観てほしいなと思います。僕のように身に覚えのあるオジサンたちは反省し、これから家庭を営んでいく男たちは覚悟して観ようぜ!!
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