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【ヴァサラ戦記】Wiki

【概要】

『ヴァサラ戦記』とは、吉本興業所属の芸人7人により結成されたユニット「シネマンガテレビ」(旧「シネマンガブラザーズ」)が手掛けている作品。
YouTubeチャンネル「シネマンガテレビ」(旧「シネマンガブラザーズ」)にて、『【少年漫画マンガあるある】〜の雰囲気(シーン)【ヴァサラ編】』というようなタイトルで、不定期(基本的には数週間おきに週末)に動画として更新されている。

↓シネマンガテレビ
  YouTubeチャンネル

↓『ヴァサラ戦記』第1話

タイトル通り少年漫画のあるあるを詰め込んだ作品だが、同チャンネルが投稿している他のあるある作品に比して特別大きな反響を呼んだため、シリーズ化された。
ジャンルとしては、少年漫画の中でも王道バトル漫画であり、ストーリーはシネマンガテレビのリーダー、たろちゃん組が考えている。
シネマンガテレビのメンバーは下記の7人であり、原作者のたろちゃん組を含む全員が演者であり、メンバー自身が撮影、編集等を行っている。

・たろちゃん組 (リーダー)
・おざき映画館
・マル
・BIG J 諸岡
・たなか茜
・イチジクフジタ
・永江ヒデト

演者が上記7名しかいないため、各メンバーが作中のキャラクターを数多く兼任しており、人員不足となっているが、衣装やウィッグ、演技等で何とか演じ分けている。
撮影場所は公園等であり、一般の通行人がいる前で堂々と演技をしている。
派生作品も存在し、有料コンテンツの番外編として『劇場版ヴァサラ戦記』と題したお笑いライブを開催したり、学園パロディ作品『ヴァサラ高校1年V組』をYouTubeの同チャンネルに投稿したり、『小説版ヴァサラ戦記』と題した記事をたろちゃん組がnoteに投稿していたりする。

↓小説版『ヴァサラ戦記』
  ~エイザン外伝~ 第1話


【ストーリー】

時は乱世、七つの国が覇を競い合い、各地で戦が耐えない戦乱の世(「小説版『ヴァサラ戦記』~エイザン外伝~」によると、いくつもの国々が互いの利益を貪り奪い争い、人々が飢え、多くの血が流れた「大戦極時代」)。
貧しいが血気盛んな若者ジンは、ならず者たちに襲われ戦っていたが、劣勢を強いられる。
そこに、ジンの住んでいた王国で最強の軍団の総督であり、生ける伝説と謳われている覇王ヴァサラが現れ、ならず者たちを一瞬にして片付ける。
ジンはその後ヴァサラ軍へ加入し、仲間や上官、ヴァサラ総督と日々を共にしながら、自らがヴァサラを超える覇王になることを誓う。
一方、かつてヴァサラに倒された闇の帝王カムイが復活を遂げていた。
本作は、ヴァサラ軍とカムイ軍の戦いの中で、ジンたちの成長を描いた作品である。


【キャラクター】

《主要人物》

・ジン 演:マル

 肩書 :なし
     →ヴァサラ軍見習い
     →ヴァサラ軍十一番隊隊員
 極み :無の極み
必殺奥義:なし
 同期 :ヒルヒル

本作の主人公。貧民街ハルジオン出身の少年。物心ついた頃には父親はおらず、生死も不明。母親は存在するが、現在の状況は不明。家は貧しく、村の落ちこぼれで、覇王になる夢を馬鹿にされいじめられた過去を持つ。ならず者たちと戦っていたところをヴァサラに救われ、ヴァサラを超える覇王になるべくヴァサラ軍に志願。強くなることに貪欲で、辛い修行をこなしている内にヴァサラや十二神将たちに次第に認められるようになる。ヴァサラ軍への加入を認められ、見習いの期間にイブキの任務補助を任され豪武を打ち取るが、猛悟には完敗。その後、ルトやヒルヒルと共に修行し、11番隊の隊員として正式加入を認められる。配属後はパンテラにしごかれる日々を過ごしている。配属後の初任務では、風のコジローと対戦し、死の淵から覚醒して「無の極み」らしき能力を発現させて勝利。ヴァサラが倒れたタイミングでの瑛須軍襲撃時には、ルト、ヒルヒルと共に瑛須と戦い、再び「無の極み」と思しき能力を発現させ、瑛須に強さを認められる。水刃式では水の色が変わらず極みの素質が皆無とされたが、カムイが「無の極み」を求めていることから、ヴァサラから「無の極み」について他言しないよう忠告された。後にヒジリからヴァサラとカムイの関係と「無の極み」について語られることとなる。戦いにおいて大切にしていることは「根性」。温泉でルトの裸を見てしまい、ルトが女だと気づくが、それまで母親以外に女の裸を見たことがなく、鼻血を出してしまうほどウブ。ハズキに好意を持っており、ルトに嫉妬されている。ヴァサラからは最初「小僧」「クソガキ」などと呼ばれていたが、認められてからは名前で呼ばれるようになった。逆にヴァサラのことは「ジジイ」「じいちゃん」「(ヴァサラ)総督」などと呼ぶ。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では、1年V組に入学し生徒会長を目指している。

・ヴァサラ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍総督
 極み :無の極み
必殺奥義:不明
 同期 :カムイ

本作のタイトルにもなっている、ジンの住む国を治める覇王(「小説版『ヴァサラ戦記』~エイザン外伝~」によると、「大戦極時代」を治めるべく奮闘した大将軍)。「生ける伝説」であり、「海を裂き天を割る男」と言われる。上級民に虐げられていた、国で最も身分の低い下級民の奴隷の子として生まれ、母親に連れられて逃げた先のハーデンベルギアで動物と暮らしていたところ、森に迷い込んだカムイと知り合い、初めての人間の友達となった。家族を失い孤独で窮屈に生きてきた少年の頃から、自らが覇王となり、世の中を変えて自分と同じように虐げられている奴隷を救うことを夢見ていた。キツネ山賊団を圧倒したヒジリに説教された際は、「大人のくせに、しっかりオレの目を見て対等に話してくれてる」と感動した。エイザンとの出会いを経て自力で王宮に辿り着き、ダニイに国王軍への従軍を認められた後は、カムイと修行を続け大将軍にまで登りつめたが、上級民のことしか考えていない国王を盲信して、命をなげうって敵を殺すことに執着している国王軍の狂気に、自分の目指す王や国の存在意義を見失い、国から去った。その後は「外の世界」を見て回り、サコクが国を弱くすることを学んで帰り、エイザン、ファンファン、アサヒ等仲間を募って国盗りを目論む。はじめのうちはジンと同じく何の能力にも恵まれず、落ちこぼれと罵られていたが、ジンが「無の極み」を発現するまではこの世で唯一の「無の極み」の発現者となった。既に老齢だが、カムイ曰く、十二神将の首を取るよう命じている七剣でさえ歯が立たない強さを持つ。厳しさの中に仲間や民を思う優しさを持っており、偏見を持たない。個性の強い十二神将や隊員からの信頼も厚い。自ら任務に趨いたり、ジンやルトの修行に付き合うこともある。突然病気を発症し倒れた隙に、瑛須軍に奇襲されてしまった。「戯けが!」と言ってゲンコツを食らわすことが多い。口癖は他にも「~年早いわ!」などがある。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では、ヴァサラ高校の校長を務めている。

・ルト 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍十番隊隊長
 極み :雷の極み「閃光万雷」
必殺奥義:雷獣の陣 雷牙の太刀
          雷爪の太刀
     雷皇の陣 雷鳴の太刀
 同期 :セト

本作のヒロイン。十二神将の1人であり、雷神。ジンよりも年下で、十二神将の中で最年少であり、セトの妹。戦いで舐められないようにするため、ヴァサラ軍幹部も含め周りには男と偽っているが、ジンにはバレてしまった。また、ジンがバラしてしまったため、ヒルヒルとシンラにも女であることがバレた。五神柱基礎格の雷の極みの発現者であり、スピードを強みとするため「電光石火のルト」と呼ばれる。任務中にライチョウと出くわし交戦するも、劣勢に。駆けつけたセトに救われるも、セトが自分をかばって殺されたと思い、怒りから極みが暴走してライチョウを撲殺。その後は極みのコントロールのためにジンと共に修行に励む。瑛須軍襲撃時は、ジキルを倒した後、ジン、ヒルヒルと共に瑛須と交戦。多くの敵と戦った後に立て続けに幹部クラスの敵と戦っていたこともあり「電池切れ」を起こしたため、現在はスタミナを課題としている。ジンに好意を寄せているが、表向きはジンを「友だちでありライバル」と言っており、「ジンよりも先にヴァサラを超える覇王になる」ことを目標としている。一方、ジンはルトの好意に気づいていない。ビャクエンと「極みの共鳴」を発現した際の極みは「火雷神(ほのいかづちのかみ)」。ヴァサラのことは「おじいちゃん」と呼び、逆にヴァサラからは「ルト坊」と呼ばれている。趣味は、ドングリを集めて中に虫が入っているか確認すること。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では、1年V組に入学しジンと同級生。制服からして男子のフリをしている。ジャンプで『ヴァサラ戦記』を読んでいる。

・ヒルヒル 演:イチジクフジタ

 肩書 :カムイ軍猛悟軍四等兵
     →ヴァサラ軍見習い
     →ヴァサラ軍一番隊隊員
 極み :土の極み「土蜘蛛」
必殺奥義:スーパーハイパーウルトラ
      スペシャルダイヤモンド蟻地獄
 同期 :ジン

本作のギャグ担当で、アフロにサングラス、高くしゃがれた声が特徴。シンラからは「ヒル」と呼ばれている。もともとはカムイ軍の兵士で、ラショウとパンテラが任務に赴いている際に、出世のために彼らの首を取ろうとしていた。しかし、圧倒的な戦力差とラショウの男気を目にして、ラショウに弟子入りした。以後、ラショウを「ラショ兄」と慕い、ジンやルトと修行をしながら、見習い期間を経て一番隊に加入した。自信過剰な割に臆病で戦闘スキルも低いが、瑛須軍襲撃時に瑛須との戦いで土の極みを発現させ、ジンやルトを窮地から救った。シンラにもかなり心を許しており、ルトが女だと知って好意を抱き始めた際、相談しようとした。未来の一番隊隊長、土神を目指している。戦いにおいて大切にしていることは「気合い」。「ヴァサラ高校1年V組」では、1年V組の生徒で、ヴァサラ高校で頂点(てっぺん)を取るために隣のカムイ高校から転校してきた。短ランを着て「泣く子も黙る極悪最凶のヒルヒル様」を自称しているが、実際は原作同様に臆病。

・カムイ 演:おざき映画館

 肩書 :カムイ軍大元帥
 能力 :超神術
     超神術を分け与える能力
     吸収
     洗脳
 極み :闇の極み
必殺奥義:不明
 同期 :ヴァサラ

本作のラスボス的存在であり、闇の帝王。かつてヴァサラに敗れ、命を落としたと思われていたが、魂がこの世を彷徨い続け、復讐の念が肉体を再生させ蘇った悪霊。「無の極み」を欲しており、ヴァサラを自ら殺し、この世を絶望の闇で覆い尽くすことが目的。ヴァサラと違い、自分の部下であろうと結果を残せない者は切り捨てる冷酷さを持ち、恐怖により軍を支配している。人間のエネルギーを吸収することで強くなり、七剣を始めとする部下に「超神術」と呼ばれる呪力を分け与えることで軍を強化している。完全復活し完全体になるまで、血にたぎった人間のエネルギーを吸収するにつれ若返り、呪力が強まっていく。ファンファンの「真覇拳王劉掌烈波」を吸収した際には髪の毛が急激に伸びた。完全復活に向けて十二神将を吸収すべく、七剣を始めとする部下に十二神将の首を持ってくるよう指示している。もともと国の王子であり、父親である国王には相手にされず、病気の母親マリアには会わせてももらえなかったため、孤独な人生を送っていた。執事のヒジリの目を盗んで馬車から逃げ出し、ハーデンベルギアの森林地帯に迷い込んでトノサマゴリラに襲われていた際にヴァサラに助けられ、ヴァサラと初めての友達になり、最も親しい兄弟と言われるほどの仲になった。キツネ山賊団にバラされるまでは、自身が王子であることをヴァサラに隠していた。かつてはヴァサラの夢に感銘を受け、ヴァサラが夢を叶える時に隣で笑っていたいと願っていた。ヴァサラが国王軍への従軍を許された際、自らも従軍を志願し、ヴァサラと共に大将軍へと登りつめるが、ヴァサラへのライバル心と父ダニイに対する承認欲求から、敵を蹂躙し戦果を上げることに固執し始める。エイザン、ファンファンとも旧知の仲。エイザンと交戦し劣勢を強いられるも、何者かがエイザンを殺したことにより一命を取り留め、エイザンを吸収。ライチョウにより瀕死に陥ったセトも回収して吸収したことになっているが、ユダが1枚噛んでいるため真相は不明。ファンファンと交戦した際に「無の極みを持つガキ」について問い詰めたが、ファンファンが口を割らなかったため、口の硬い忠実な性格に目をつけ、心を操りファンファンを無理やり部下にした。若い頃にヴァサラと共に行った水刃式では、水が黒く変化する特殊格であることが判明し、エリートコースと言われていた。

《ヴァサラ軍》

七つの国のうち、ジンの住んでいる国を治めている正義の軍隊。仲間を重んじ、日々鍛錬を重ねて弱者を助ける。「最後まで死力を尽くし、決して諦めない」ことが軍の教え。

〈総督〉

ヴァサラ軍のトップ。

・ヴァサラ

「主要人物」欄を参照。

〈ヴァサラ十二神将〉

ヴァサラ軍における12人の幹部であり、一番隊〜十二番隊の隊長を指す。一国を担えるほどの実力を持っており、その武力と叡智を讃えて人々から名付けられた呼称。十二神将の実力を総称して「神」と呼ぶこともある。メンバーそれぞれに「〜神」という呼称が付けられている。なお、十二神将の各メンバーにはモデルとなっている漫画のキャラクターが存在する。

・ラショウ 演:おざき映画館

 肩書 :ヴァサラ軍一番隊隊長
 極み :妖(あやかし)の極み「百鬼夜行」
必殺奥義:大天狗
     風狸(劇場版予告編で使用)
 同期 :パンテラ

鬼神。ヴァサラの右腕と言われており、十二神将の中でもトップクラスの実力を持つ。鬼と人間のハーフ、半妖であり、親に捨てられ、ホオズキ山で人間を食って1人で過ごしていたところをヴァサラに拾ってもらった。自分が何者かわからず苦悩していた自分を「人間」だと言ってくれたヴァサラの優しさに感銘を受け、ジンと同じく「ヴァサラを超える」ことを目標にヴァサラ軍に加入。もともと名を持たなかったが、ヴァサラに「ラショウ」と名付けられた。厳しい性格で一切笑わないが、自らジンに修行の指導をしたり、ヴァサラが自分にしたようにヒルヒルを弟子として迎え入れたりする優しさも持っている。半妖のため再生能力を有し、大きな怪我も比較的短時間で回復する。パンテラのことを強く嫌っているが、実力は認めている。幹部会議を取り仕切るなど、自分より先輩の幹部もいる中で、十二神将のリーダー的役割も担っている。ジンには呼び捨てされているが、「ラショウ『さん』」と呼ぶよう指示している。しかし、自身もヴァサラを「ジジイ」と呼び、先輩にあたる十二神将に対して呼び捨てしている。趣味はピクルス作り。専用BGMが存在する。「ヴァサラ高校1年V組」では、数学教師兼サッカー部顧問を務める。口癖は「バカとブスこそヴァサラ大へ行け!」。

・イブキ 演:永江ヒデト

 肩書 :ヴァサラ軍ニ番隊隊長
 極み :不明
必殺奥義:黄泉(よみ)の花道
 同期 :ハズキ
     アシュラ
     ヒムロ(劇場版予告編にて暗示)

天神。飲んだくれで、普段はやる気のないスケベなおっさんだが、実力はヒジリやラショウにも引けを取らない。その実力の割に名が世に知れ渡っていないため、夢幻に「ヴァサラの陰に潜んで何を企んでいるのか?」と問われた。本人は「出世に興味がない」と答えていたが、真相は不明。カムイ七剣についてジンに尋ねられた際もはぐらかしていた。元二番隊隊長、天神アサヒの死に立ち会い、剣を譲り受けた。瞬間的にスピードを上げ時間差で攻撃する居合のような技を得意としている。大切にしていることは「よく寝ること」「抜くときは抜くこと」。ハズキに好意を持っており、よく一緒に飲んでいるが、酒の強いハズキよりも先に酔いつぶれてしまう。趣味は酒を飲むこと。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では公民の教師を務めているが、授業を寝とちったことでヴァサラ校長にゲンコツを食らっている。本編同様、ハズキに好意を寄せている。

・ヒジリ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍三番隊隊長
 極み :不明
必殺奥義:枯山水
 同期 :不明

聖神。十二神将の中で最年長、最古参であり、ヴァサラが子どもの頃から老人だった。仲間からは「大じい」などと呼ばれている。ヒルヒルからは「老神」と呼ばれた。かつて「伝説の人斬り」と謳われており、その戦う姿はまるで「怒れる虎」と言われる。あまりの太刀筋の疾さ鋭さに、斬られた者は斬られたことにすら気づかないまま永遠の眠りにつくと言われるが、寄る年波には勝てず、激しく動くと腰を痛めてしまう。ジンとヒルヒルに修行をつける際は木の棒で簡単にいなした。ヴァサラとカムイの関係についてジンに尋ねられた際、一度は答えをはぐらかしたが、瑛須軍襲撃後に再びジンに尋ねられ、ヴァサラの過去を語った。もともとは国王家の執事であり、カムイのことをかつては「カムイ坊っちゃん」、現在は「カムイ様」と呼んでいる。逆にカムイからは「じいや」と呼ばれていた。マリアを敬愛しているが、カムイの世話を任されているにもかかわらず、カムイにいつも出し抜かれて逃げられてしまっていた。カムイとヴァサラがキツネ団に襲われた際に救出し、2人を驚かせた。戦いにおいて大切にしていることは「心技体のバランス」。団子が好き。ヴァサラのことは「若様」「ヴァサラ様」と呼んでおり、「雲のようなお方」「ガサツで不器用で人一倍まっすぐ自分の信念を貫き通すような男」と評している。皆がヴァサラを慕い、ヴァサラ軍に加入した理由については、「真心から来ている」と説明している。「小説版『ヴァサラ戦記』~エイザン外伝~」によると、国軍に所属していた頃のリョウエイの師匠で、リョウエイが戦線から身を引いてハボタン山と孤児を守ることを応援しており、自身は「悪政を敷く国王ではなく『国』そのものに仕えている」と発言している。

・ビャクエン 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍四番隊隊長
 極み :火の極み「赫灼演舞」
必殺奥義:火円斬(ひえんざん)
     火燕(かえん)
     火戯び(劇場版予告編で使用)
 同期 :ユダ

炎神。五神柱基礎格の火の極みの発現者。熱く真っ直ぐで修行に熱心だが、天然で話が長い。イブキを慕っており、イブキ同様よく居眠りをしたり、イブキと共に昼寝をしに行ったりする。ジンとルトに修行をつけることも多く、彼らに信頼されている。一般市民からの人気も高い。目標は「笑顔の耐えない世を作ること」。大切にしていることは「常に攻めの意識を持つこと」。ルトと「極みの共鳴」を発現した際の極みは「火雷神(ほのいかづちのかみ)」。ユダとは仲がいい。ヴァサラのことは「殿」、エイザンのことは「和尚」と呼んでいる。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では国語教師兼野球部顧問を務めており、本編同様話が長い。

・ユダ 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍五番隊隊長
     カムイ軍特別幹部
 極み :不明
必殺奥義:不明
 同期 :ビャクエン

魔神。ヴァサラ軍とカムイ軍の戦闘が始まってから行方をくらまし、密かにカムイ軍の特別幹部に就任している。カムイの命令に従う反面、暴走してライチョウを撲殺したルトを気絶させた後、カムイに吸収するのを待つよう進言するなどした。また、ライチョウとの戦闘で負傷したセトを、回収後に修復し、カムイが吸収しやすい状態にしていたが、カムイ曰く「鮮度が落ちていた」らしく、真相は不明。ラショウを始め、ヴァサラ軍に残っている十二神将からは裏切りを疑われている。戦闘スタイルは、自らを弱く見せかけて不意を突く攻撃を仕掛けるというもの。

・ハズキ 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍六番隊隊長
 極み :毒の極み「女王蜂」
必殺奥義:魅惑の女王(キラークイーン)
     投薬(プレメディ)
     解剖(ゼク) 圧迫(インパルス)
 同期 :イブキ
     アシュラ
     ヒムロ(劇場版予告編にて暗示)

才神。両親に捨てられて、妹のヒマワリとも戦争で生き別れ、ハズキ自身はジョロキアから真実を知らされるまでヒマワリは既に死んだと思っていた。ヒマワリと生き別れた戦争の際にアサヒとエイザンに救われ、ヴァサラ軍二番隊に加入。アサヒに鍛えられたが、師であるアサヒが目の前で死に、形見としてネックレスを引き取った。任務の前には必ず戦死した仲間の墓に参る。ジョロキアとの戦闘後にアカネことヒマワリに刺されて瀕死に陥るが、アシュラにより救出され一命を取り留める。戦闘スタイルは独自に開発した多様な武器を扱うというもの。戦闘以外にも、医療班を結成して、ジンやルト、ヴァサラを始めとする負傷兵や病人の手当てや薬の開発も行っており、ヴァサラ軍一の天才と言われている。六番隊はハズキに鼻の下を伸ばしている男たちが集まるため最も隊員数が多い。ハズキはヴァサラのことを「おじいちゃま」と呼ぶ。「オバサン」などと言われるとキレて凶暴になる。酒が強い。もともとタバコは嫌いだったが、アサヒの影響で喫煙者となった。趣味は実験。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では保健室の先生を務めており、セクシーな雰囲気をまとっているが、ケガ人だろうが男らしくない言動をとる生徒には容赦がない。

・ファンファン 演:マル

 肩書 :ヴァサラ軍七番隊隊長
 極み :武の極み「剛掌拳」
         「柔掌拳」
         「劉掌拳」
必殺奥義:剛 千滴岩砕拳
     柔 静淵流水掌
     劉 真覇拳王劉掌烈波
 同期 :エイザン
     アサヒ
     マルル
     ロポポ
     キツネ山賊団

拳神。武の極み「剛掌拳(ごうしょうけん)」「柔掌拳(じゅうしょうけん)」の発現者であり、それらを融合して1人で極みの共鳴を発動させる「劉掌拳(りゅうしょうけん)」の会得者。本来人間の体術タイプは剛と柔の2種類に分かれるが、ファンファンは両方を会得しているため、「達人(マスター)ファンファン」と呼ばれている。通常は素手で戦うが、剣も使える。普段は足首に重りをつけており、取り外すとスピードが格段に上がる。異国出身で、昔から中国語と日本語を混ぜたような話し方をしており、若い頃はイジメられていたが、国王軍を去ったヴァサラに救われ、ヴァサラの仲間になった。パンテラをコテンパンにしたり、ジンやヒルヒルの修行にも厳しくあたったり、容赦のない部分もあるが、仲間の大切さをヴァサラに学んだことから、非常に仲間思いである。セトの師匠でもある。パンテラからは「とってもカンフーマン」と呼ばれている。カムイと交戦時、カムイに「今まで戦ってきた中で最も強い体術使い」と認められるが、最終的にカムイに敗れ洗脳された。専用BGMが存在する。趣味は修行で、任務の前にはルーティンをかかさず、勤勉すぎるが故にマイペース。ヴァサラ戦記の学園パロディ作品「ヴァサラ高校1年V組」では体育教師兼少林寺拳法部顧問を務めており、年間通じて武道しか教えず、生徒相手に手加減しないため負傷者が続出している。

・エイザン 演:BIG J 諸岡

 肩書 :ヴァサラ軍八番隊隊長
 極み :地の極み「外道菩薩」
必殺奥義:輪廻転殺魔封菩薩
     金剛夜叉明王
 同期 :ファンファン
     アサヒ
     マルル
     ロポポ
     キツネ山賊団

武神。「エイザン和尚」と呼ばれており、ヴァサラ軍一の人格者。身の丈2mを超える。ヴァサラの護衛として、任務の際はヴァサラの側にいることが多い。早々にカムイを発見し交戦し、劣勢を強いられるが、必殺奥義「輪廻転殺魔封菩薩」によりカムイの動きを封じ、あと一歩で倒せるところまで追い詰めた。しかし、奥義の途中で背後から何者かに刺殺され、カムイに吸収されてしまう。万物に感謝の心を持つことを重要視しており、ジンもエイザンから「正しい心のあり方」を学ぶなど、多大な影響を受けている。ヴァサラのことは「殿」と呼び、部下や敵に対しても名前に「殿」をつけて呼ぶ。坊主頭の時とスキンヘッドの時がある。「小説版『ヴァサラ戦記』~エイザン外伝~」によると、戦争で両親を失い、幼い頃に飢えていたところをリョウエイに拾われ育てられ、真心による感謝と愛、そして大切なものを護るための剣術を学んだ。しかし、戦争によりリョウエイを殺され再び心が荒み、国をも脅かす賊人「山鳴りのエイザン」と呼ばれ恐れられるようになった。後にユリやヴァサラと知り合い、憎しみの連鎖では死んでいった大切な人は報われないことを悟って、「この世を変える」というヴァサラの仲間になることを志願し修行する。その後僧侶となり、国王軍を去ったヴァサラのもとへ赴き、仲間になる。「ヴァサラ高校1年V組」では、地理教師兼柔道部顧問を務める。

・セト 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍八番隊隊長
 極み :風の極み「旋空神風」
必殺奥義:旋空神風嵐斬華
     弐連風車
 同期 :ルト

風神。五神柱基礎格の風の極みの発現者。ルトの兄。めんどくさいこととうるさいヤツが嫌いだが、ルトのこととなると命を懸ける。九番隊隊員の頃から風の極みを発現していたが、ルトを守るためにさらなる強さを求め、ファンファンから体術を教わった。はじめはルトが入隊することに反対していたが、ルトが言うことを聞かないため諦めた。また、ルトが戦いにおいて舐められないために男として生きることには一切反対せず、「自分が何者かは自分が決めることだ」と伝えた。ライチョウの攻撃からルトを守るために致命傷を負い、ルトを連れ去ろうとするカムイにも一撃をくらって、ユダに連れ去られた。後に、カムイが吸収しやすいようユダが傷を修復して、カムイにより吸収されたが、カムイ曰く「鮮度が落ちていた」らしく、真相は不明。戦闘スタイルは、敵が距離を置けばすかさず斬撃を飛ばし、距離を詰めれば目にも止まらぬ疾さの近接攻撃を仕掛ける万能なタイプ。趣味はランニング。「ヴァサラ高校1年V組」では、2年V組の生徒で、2年生ながらヴァサラ高校でアタマを張っており、「風神セト」と呼ばれている。原作同様、めんどくさいこととうるさい奴が嫌い。

・ルト 演:たなか茜

「主要人物」欄を参照。

・パンテラ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍十一番隊隊長
 極み :音の極み
     「人喰い道化(ピエトロ•ピエロ)」
必殺奥義:道化師の狂宴(クレイジーサーカス)
     傷だらけの人形(スカーズパペット)
 同期 :ラショウ

狂神。もともとは強い敵と戦って死ぬことを目的にヴァサラを何度も襲う野盗団の首領だったが、その度にヴァサラに軽くあしらわれたり、ファンファンに返り討ちにされたりしていた。ヴァサラ曰く「邪気は感じられない」とのことで、ヴァサラの提案により、ヴァサラ軍に入隊することでヴァサラと戦う機会を与えられた。十一番隊は、ヴァサラに伸された国中の破落戸や元罪人、山賊、野盗で構成された戦闘狂集団であり、その有り余る力を利用するために作られたものの、暴力や破壊の象徴である彼らはヴァサラでさえ手を焼く、ヴァサラ軍一の戦闘狂集団となっている。パンテラはその十一番隊を圧倒的なカリスマ性で束ねており、彼らを「仲間(ファミリー)」と呼ぶ。十一番隊はバカだが仲間の夢を笑うことはせず、ジンの覇王になる夢も応援している。ジンの十一番隊配属も、パンテラが「面白そう」という理由でジンを十一番隊にくれるようヴァサラに要求したことがきっかけであり、パンテラはジンを「なんか持ってる方」だと感じている。ジンに「無の極み」の素質がある可能性を最初に見抜いた人物でもある。殺気に満ちた十一番隊は辞めていく隊員も多く、最も隊員数が少ない。ジンもパンテラにいつも遊ばれており、死にかけるまで戦わせられている。愛剣の名は自らの極みの名と同じく「人喰い道化(ピエトロ•ピエロ)」であり、愛剣を逆手に持ち、自由に戦場を舞う。crescendo(だんだん強く)、fortissimo(さらに強く)、giocoso(おどけて)など、戦闘スタイルに音楽用語を用いる。ラショウが自分を嫌っていることを自覚しており、鬼の血が入っていることなどをあえてからかい、戦闘になることもしばしば。口癖は「ぱっくんちょ!」。趣味は人前で言えないようなことらしい。「ヴァサラ高校1年V組」では音楽教師兼軽音楽部顧問を務め、遅刻を取り締まっている。

・アシュラ 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍十二番隊隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明
 同期 :イブキ
     ハズキ
     ヒムロ(劇場版予告編にて暗示)

龍神。普段はほとんど目を瞑っており、喋っているシーンが一度もない。双剣を使って戦う。ハズキがアカネに刺されて瀕死に陥った際、ハズキを救出し帰還した。よく戦死した仲間の墓の前で手を合わせており、部屋にはビャクエンとエイザンと写った写真を飾っている。ジンに「1番影が薄い隊長」と言われ、落ち込んでいた。趣味は瞑想。

〈副隊長〉

一番隊〜十二番隊の各隊には、十二神将である1人の隊長の下に2人の副隊長が配備されている。なお、戦闘において素早い連携を取りやすくするため、各隊は特殊が分かれており、極みの属性や戦闘スタイル等が類似する者を集めて構成されている。判明している各隊の役割は以下の通りである。

四番隊
→攻撃性の高い「火の極み」を持つ者が多い
六番隊
→医療•科学を担う
七番隊
→格闘•近接戦闘集団
十一番隊
→専ら戦専門の戦闘狂集団

なお、見習いの期間は各隊を回り様々な戦闘スタイルを学ぶ。

・ツバキ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍一番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議の前に、ラショウに喧嘩をしないよう忠告した。瑛須軍襲撃の際にヒルヒルが活躍したことを嬉しく思っているラショウのかすかな表情の変化を見逃さなかった。

・タジョウマル 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍一番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

瑛須軍襲撃時に活躍したヒルヒルを褒めてあげるようラショウに進言したが、却下された。ツバキには脳筋バカと言われている。

・アンリ 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍ニ番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

だらしないイブキにいつも苦言を呈しており、イブキにスケベなことを言われたりされたりすると激しい口調でビンタをお見舞いする。

・ギョウアン 演:マル

 肩書 :ヴァサラ軍ニ番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

クールな男で、イブキの発言に冷静に対応する。

・クマゴロウ 演:BIG J 諸岡

 肩書 :ヴァサラ軍三番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

大柄で気の強い男。ヒジリから「クマさん」と呼ばれている。

・ガラ 演:おざき映画館

 肩書 :ヴァサラ軍三番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

ヘラヘラした明るい男。ヨタローから「おしゃべりガラさん」と呼ばれている。

・レッカ 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍四番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

居眠りしていたビャクエンに対し「イブキ隊長のマネをしている」とツッコんだ。

・フレイム 演:おざき映画館

 肩書 :ヴァサラ軍四番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

ゴーグルを頭につけている。ビャクエン同様熱い男。

・キンポー 演:BIG J 諸岡

 肩書 :ヴァサラ軍七番隊副隊長
 極み :武の極み「剛掌拳」
必殺奥義:不明

「激流のキンポー」と呼ばれる。ジンとヒルヒルが七番隊で修行を積んでいた際、体術について解説した。任務中にソドム、ゴモラと交戦し、ソドムを追い詰めるも、怒ったゴモラの活躍により敗れ、倒れた。

・シャオロン 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍七番隊副隊長
 極み :武の極み「柔掌拳」
必殺奥義:不明

「静水のシャオロン」と呼ばれる。ジンとヒルヒルが七番隊で修行を積んでいた際、体術について解説した。任務中にソドム、ゴモラと交戦し、ソドムを追い詰めるも、怒ったゴモラの活躍により敗れた。ファンファン到着後、キンポーを連れて帰還。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議にて、ファンファンが行方不明になったことでラショウに裏切りを疑われた際、ファンファンを必死に庇った。

・ミロク 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍八番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

泣き虫。エイザンの死をひどく悲しんでいる。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、亡きエイザンの代わりに出席した。

・ギンベエ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍八番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

エイザンを叔父貴と呼ぶ。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、亡きエイザンの代わりに出席した。

・ヤマアラシ 演:BIG J 諸岡

 肩書 :ヴァサラ軍九番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

セトを修行に誘うが、「めんどくせえ」「うるせえ」と言って断られた。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、亡きセトの代わりに出席するはずだったが、日程を1日間違えており参加できなかった。「ヴァサラ高校1年V組」でもセトと共に行動しており、セトを番長と呼んでいる。

・ヒューガ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍九番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

いい加減な男。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、亡きセトの代わりに出席するはずだったが、日程を1日間違えており参加できなかった。

・マルル 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍十番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明
 同期 :ファンファン
     エイザン
     アサヒ
     ロポポ
     キツネ山賊団

「ママン」と呼ばれており、ルトのことは「ルト坊っちゃん」と呼んでいる。ルトを溺愛しており、親目線で世話を焼いている。ルトは若くして十番隊隊長になったため、隊のことは実質的に副隊長が管理している。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、負傷したルトの代わりとして出席した。ロポポの妻。もともとはロポポと万屋を営んでおり、アサヒの盗人業を手助けしたこともある。アサヒの紹介でヴァサラの仲間になる。

・ロポポ 演:永江ヒデト

 肩書 :ヴァサラ軍十番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明
 同期 :ファンファン
     エイザン
     アサヒ
     ロポポ
     キツネ山賊団

「パパン」と呼ばれている。ルトは若くして十番隊隊長になったため、隊のことは実質的に副隊長が管理している。瑛須軍襲撃後の緊急の十二神会議に、負傷したルトの代わりとして出席した。マルルの旦那。アサヒの紹介でマルルと共にヴァサラの仲間になる。

・ニルヴァーナ 演:おざき映画館

 肩書 :ヴァサラ軍十一番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

殺気に満ちた十一番隊幹部の中では比較的穏やかな性格。パンテラのことをよく理解し慕っており、ジンに対する面倒見もいい。自身を含む十一番隊の隊員たちを「もともとこの国のゴミ屑だった」と評しているが、ヴァサラが自分たちを見捨てなかったことに感謝している。十一番隊に辞退者が多い原因が自分たちにあることはわかっていない。喫煙者。

・スレイヤー 演:BIG J 諸岡

 肩書 :ヴァサラ軍十一番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

殺気に溢れた男。ジンが入隊初日に、パンテラを差し置いて「覇王になる」と宣言したことで、ジンに刃を向けるが、ジンの突き抜けた生意気さを面白がり、その後はジンのことを気にかけている。パンテラのことを「お頭」と呼んでいる。武器として、剣の他にバットも使用する。

・バッタ 演:マル

 肩書 :ヴァサラ軍十二番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

言葉遣いはチャラいが、一言も喋らないアシュラと会話ができる。アシュラを「背中で語る漢」と言って憧れている。

・ファム 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍十二番隊副隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明

一言も喋らないアシュラと会話を成立させることはできないが、アシュラのミステリアスな色気に惹かれており、求婚しようとしている。

〈軍師長〉

見習いの育成や敵の分析などを行う。

・シンラ 演:たろちゃん組

 肩書 :ヴァサラ軍軍師長
 極み :なし
必殺奥義:なし
 同期 :不明

はじめはジンのヴァサラ軍加入を認めなかったが、加入後は優しくジンを指導した。後にヒルヒルの指導も行い、彼を「ヒル」と呼んでいる。極みや隊の構成など、作中では解説役を担うことが多い。火の極みの素質を持っているが、極みを会得していないため発現できない。戦闘スキルは、イブキの任務補助を行った直後のジンでも動きがスローモーションに見える程度の実力だが、裏をかいてジンの攻撃をかわし、カウンターをくらわせることぐらいはできる。

〈その他〉

・ヒルヒル

「主要人物」欄を参照。

・アサヒ 演:たろちゃん組

 肩書 :元ヴァサラ軍ニ番隊隊長
 極み :不明
必殺奥義:不明
 同期 :ファンファン
     エイザン
     マルル
     ロポポ
     キツネ山賊団

元天神。戦争の最中、瓦礫の中に倒れていたハズキを発見し救出。ハズキが二度と悲しい目に遭わないよう、ハズキを強くするために二番隊に加入させ鍛えた。戦死した際、イブキに剣を、ハズキにネックレスを渡した。もともとは上級民に対して盗みを働き下級民に盗品を配る「鼠小僧」であり、国王軍を去ったヴァサラに見込まれ仲間になった。自称「天下の大泥棒」「ヴァサラの右腕」。口癖の「陽はまた昇る」はヴァサラの受け売り。喫煙者。

・ヨタロー 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍三番隊隊員

ガラの失言を面白がっていた。ガラを「おしゃべりガラさん」と呼ぶ。

・ツェペリン 演:永江ヒデト

 肩書 :ヴァサラ軍十一番隊参謀
 極み :不明
必殺奥義:不明

殺気に溢れた男。ジンが入隊初日に、パンテラを差し置いて「覇王になる」と宣言したことで、ジンに刃を向けるが、ジンの入隊が決まってからはジンに敵意を向けていない。パンテラのことを「お頭」と呼んでいる。

・クイーン 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍十一番隊幹部
 極み :不明
必殺奥義:不明

パンテラの愛人のような立ち位置の女。ジンのことを「いい男」、ヴァサラを「最高にイカしてる」と評した。パンテラのことを「パンちゃん」と呼んでいる。

・ジン

「主要人物」欄を参照。

・三四郎 演:マル

 肩書 :ヴァサラ軍隊員(所属•職位は不明)

ビャクエンのことを「強いんだけど天然」と言っていた。また、ビャクエンに「まだまだ修行が足りないようだ」と言われていた。

・伝令係 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍伝令係

56人兄弟で、ヴァサラ軍や敵の様々な情報を隊員に伝える。

《カムイ軍》

ヴァサラ軍が治めている国において、ヴァサラ軍と相対する悪の軍隊。力が全てで仲間意識は希薄。

〈大元帥〉

カムイ軍のトップ。

・カムイ

「主要人物」欄を参照。

〈カムイ七剣〉

カムイ軍における7人の最強幹部であり、一番隊〜七番隊の隊長を務める。各メンバーには「〜剣の…」という呼称が付けられている。カムイから超神術を与えられており、カムイ自身の呪力が強まるにつれて七剣も強くなっていく。なお、カムイ七剣はもともとヴァサラ戦記とは別の少年漫画あるあるの動画に登場していた組織だが、後にヴァサラ戦記における敵組織として組み込まれた。

・夢幻 演:おざき映画館

 肩書 :カムイ軍一番隊「夢幻軍」隊長
 能力 :不明
必殺奥義:不明

「邪剣の夢幻」と呼ばれる。カムイ軍最強にして最高幹部であり、カムイの右腕として全軍の指揮権を握っている。瑛須によく突っかかるが、カムイには忠実。イブキが猛悟を倒した直後に現れ、交戦はせず猛悟を回収した。その際、イブキのことを一方的によく知っている口ぶりで話し、実力の割に世に名が轟いていないイブキに、ヴァサラの陰で何か企んでいるのではないかと疑いをかけた。話し方の癖が強い。

・瑛須 演:たろちゃん組

 肩書 :カムイ軍ニ番隊「瑛須軍」隊長
 能力 :炎の超神術
必殺奥義:娑羅曼陀(サラマンダー)
     暴流卦乃(ボルケーノ)
     畏怖吏威斗(イフリート)
     仏露滅天宇須(プロメテウス)

「火剣の瑛須」と呼ばれる。また、自らを「火剣軍総長」と呼ぶ。火剣軍は七剣きっての戦闘集団。仲間思いで男気があり、戦いを「喧嘩」と言って楽しむ。剣を使うだけでなく素手でも戦う。ヒルヒル曰く「七剣の中でもとりわけ強い」。寅、アカネと共に拠点作りを手掛けた。その後、ヴァサラが病に倒れ、多くの隊が任務に出かけていたタイミングで、カムイに黙って瑛須軍を引き連れヴァサラ軍を急襲した。ジキルを倒された怒りから、体力を消耗していたルトを圧倒したが、ジンとヒルヒルが駆けつけて3対1の戦いに挑み、勝利した。しかし、軍としては残った十二神将に半数以上返り討ちにされてしまい敗北。カムイが目覚めたとの知らせを受け、勝手な侵略行為がバレないうちに帰還。ジンたちの命を奪うことはせず、再戦を楽しみにしている。仲間思いの点と純粋に戦いを楽しんでいる点から、ルトは瑛須のことを「本当に悪いヤツじゃない」のではないかと感じている。ジンがつい口を滑らせたことで、ジンがカムイの探していた「無の極みを持つガキ」であると知る。よく居眠りしている。

・ネムロ 演:たなか茜

 肩書 :カムイ軍三番隊「ネムロ軍」隊長
 能力 :氷の超神術(未確定)
必殺奥義:不明

「氷剣のネムロ」と呼ばれる。少年。無駄な殺生や争いを嫌い、七剣の一致団結を否定して「ただ実力があればそれだけでいい」と割り切った関係として捉えている。

・寅 演:永江ヒデト

 肩書 :カムイ軍四番隊「風剣の寅軍」隊長
 能力 :風の超神術(未確定)
必殺奥義:不明

「風剣の寅」と呼ばれる。本名は「六車 寅次郎」。盲目の老人であるが、たまに目を開ける。時間差で攻撃する居合のような攻撃を得意とする。団子屋でヒジリに会い、「またどこかで会えるような気がする」と言い残した。ヒジリとの会話の中ではお互いの素性は明かさなかったが、寅はヒジリの存在に気づいていた様子。カムイやデオジオなどに対して「〜の旦那」と呼ぶ。風に吹かれて散歩をするのが趣味。

・ライチョウ 演:マル

 肩書 :カムイ軍五番隊
      「ライチョウ軍」隊長
 能力 :雷の超神術(未確定)
必殺奥義:不明

「雷剣のライチョウ」と呼ばれる。スピードに絶対の自信を持っている。胡散臭い兄弟愛を1番嫌っており、ルトを圧倒した後、駆けつけたセトと交戦。しかし、セト相手に劣勢を強いられたため、人間の情につけ込んで、突然ルトを攻撃することでルトを庇ったセトに致命傷を負わせた。その結果、怒りで暴走したルトに撲殺され、カムイに回収された。後に、デオジオによって改造され、メカライチョウとして蘇る。ゾンビ猛悟と共に、カムイから呪力を与えられた3人の刺客を倒して七剣に返り咲いた。コテコテの関西弁を話し、猛悟のことを「猛悟はん」、瑛須のことを「爆発トリ頭くん」と呼ぶ。

・アカネ 演:たなか茜

 肩書 :カムイ軍六番隊「アカネ軍」隊長
 能力 :毒の超神術(未確定)
必殺奥義:不明

「毒剣のアカネ」と呼ばれる。ハズキの生き別れた妹で、本名はヒマワリ。両親に捨てられ、戦乱の世を姉のハズキと共に生きていたが、戦争の最中、「ずっと手を繋いでてあげる」と約束してくれた姉とはぐれ、ハズキを「嘘つき」だと恨んでいる。1人で絶望とともに地獄を生き抜いていた時にカムイに拾われ、争いばかりの世界に報復するために、全てを捨てアカネとして生まれ変わった。ジョロキアに勝利したハズキを背後から刺したが、ハズキに謝られ「生きててよかった」と言われたことで動揺した。口癖は「ごめんあそばせ♥」。「クソアマ」などと言われるとキレて口調が荒々しくなり凶暴になる。一人称は「あたい」。

・猛悟 演:BIG J 諸岡

 肩書 :カムイ軍七番隊「猛悟軍」隊長
 能力 :不明
必殺奥義:不明

「剛剣の猛悟」と呼ばれる。冷徹で、「仕事ができないヤツは仲間とは言わない」と考えており、ジンに敗れた部下の豪武を切り捨てた。ジンを圧倒するが、駆けつけたイブキにより一瞬で敗れた。後にデオジオに改造され、ゾンビ猛悟として復活。メカライチョウと共に、カムイから呪力を与えられた3人の刺客を倒して七剣に返り咲いた。口癖は「お前達の力は、そんなもんかァ!」。

〈副官〉

一番隊〜七番隊の各隊において、七剣に使える幹部。コジローを除いてカムイから超神術を与えられており、カムイ自身の呪力が強まるにつれて副官も強くなっていく。

・涅槃 演:永江ヒデト

 肩書 :カムイ軍一番隊「夢幻軍」副官
必殺奥義:無垢清浄
     寂滅遷化

ラショウとパンテラの共同任務の際にラショウと交戦し、ラショウに腹に風穴を空ける致命傷を追わせたが、最終的に敗北。

・ジキル 演:おざき映画館

 肩書 :カムイ軍ニ番隊「瑛須軍」副官

臆病だが、剣を抜くと「ハイド」という非常に好戦的な人格に変わり、急激に強くなる。瑛須軍のヴァサラ軍襲撃時にルトと交戦し、傷を負わされて一度ジキルに戻るが、デオジオから渡されていた薬を注射することで再びハイドになり、さらに力を増して、傷を負ってもジキルに戻らなくなった。しかし、急激な身体機能の上昇に体が追いつかず、暴走して苦しみ、ルトに敗れた。

・トリトン 演:マル

 肩書 :カムイ軍三番隊「ネムロ軍」副官

カムイ軍一の体術使いで、カンフーを会得している。連続で掌底を食らわす攻撃を得意とする。ラショウとパンテラが共同任務についていた際にパンテラと交戦し、涅槃の「無垢清浄」の助けもあって序盤は優位に戦うも、最終的には敗北。

・コジロー 演:イチジクフジタ

 肩書 :カムイ軍四番隊「風剣の寅軍」副官
必殺奥義:巌流奥義 燕返し
     巌流 周断ち

侍。自身を「風のコジロー」と呼ぶ。カムイ軍の中で唯一、カムイから呪力を受け取らずに自らの力だけで戦っている。パンテラを殺すためにツクシ村に派遣された。パンテラが認めるほどの実力を持つが、戦闘中でも腹が減れば飯を食うほどの天然で、パンテラの戦意を喪失させた。パンテラから引き継いだジンと交戦し、圧倒して瀕死にまで追いやるが、最終的には、死の淵から「無の極み」らしき能力を発現させたジンに敗れた。ムサシというライバルがいる(もしくはいた)らしい。

・ソドム 演:たなか茜

 肩書 :カムイ軍五番隊
      「ライチョウ軍」副官

ゴモラの兄で、弟思い。ライチョウ軍残党としてゴモラ、ロトと共にチューベローズを制圧した後、さらなる「神超えの力」をカムイに要求し、髪の毛が黒髪から銀髪に変わるほどの過剰な呪力をカムイに与えられ、戦闘能力が飛躍的に向上した。ゴモラと共にキンポーとシャオロンを倒すが、ファンファンに圧倒され敗れたところをカムイに見つかり、殺された。ヨーヨーを持っているが、武器として使用している描写はない。

・ゴモラ 演:BIG J 諸岡

 肩書 :カムイ軍五番隊
      「ライチョウ軍」副官

ソドムの弟で、兄思い。ライチョウ軍の残党であり、髪の毛が坊主頭からモヒカンに変わるほどの過剰な呪力をカムイに与えられ、戦闘能力が飛躍的に向上した。非常に心配性な性格だが、ソドムが劣勢になると怒りで見境なく暴れることから、ソドムからは「本気を出せば誰よりも強い」と言われている。ソドムと共にキンポーとシャオロンを倒すが、ファンファンに圧倒され敗れたところをカムイに見つかり、殺された。

・ジョロキア 演:たろちゃん組

 肩書 :カムイ軍六番隊「アカネ軍」副官

オカマ。自らを「ジョロキア嬢王」と呼び、アカネからは「ジョロちゃん」と呼ばれている。また、アカネのことは「アカネちゃん」と呼んでいる。「おっさん」などと呼ばれるとキレる。語尾に特徴があり、「〜ねい!」「〜して、ア・ゲ・ル♥」などとよく言う。非常にタフでハズキを追い詰めるが、最終的には敗れた。ハズキが自分を殺そうとせず、自分に打ち込んだ毒の解毒剤を渡したことから、ヴァサラ軍の心の美しさに感銘を受けた。ヒマワリが生きていて、アカネとしてカムイ軍に所属していることをハズキに伝えた。

・豪武 演:たろちゃん組

 肩書 :カムイ軍七番隊「猛悟軍」副官

イブキの任務補助を行っていたジンに敗れた。当時はまだカムイの呪力が十分でなく、部下に分け与えられる呪力も少なかったため、当時のジンでも動きがスローモーションに見えるほどの実力しかなかった。ジンに敗れた後、「仕事のできないヤツは仲間とは言わない」と、猛悟に切り捨てられた。

〈特別幹部〉

七剣の他に存在するカムイ軍の幹部。4人存在するが、まだ全員揃っていない。非戦闘員もいる。

・ユダ

「ヴァサラ十二神将」欄を参照。

・Dr. デオジオ 演:イチジクフジタ

 肩書 :カムイ軍特別幹部

マッドサイエンティスト。「ニョッニョッニョッ」という特殊な笑い方をする。イブキに敗れた猛悟とルトに殺されたライチョウを、それぞれゾンビ猛悟とメカライチョウに強化の上、改造した。その際、彼らの首に電流を流す装置を取り付け、彼らを支配下に置いた。また、瑛須の役に立ちたいと言っていたジキルに薬を作って渡していたが、瑛須軍のヴァサラ軍襲撃時はまだ実験途中だったため、ジキルは暴走してしまい、ハイドを「失敗作」と言って瑛須の怒りを買った。

〈その他〉

・瑛須軍幹部 演:マル

 肩書 :カムイ軍二番隊「瑛須軍」幹部

瑛須軍のヴァサラ軍襲撃時にヒジリと相対した、瑛須軍の中の1隊を率いていた男。隻眼で、片目に傷がある。ヒジリに怯える部下をけしかけ戦わせたが、圧倒的な戦力差を前に1人逃げ出し、瑛須と合流して帰還した。キャラデザインは読者からの提案によるものと思われる。

・ロト 演:イチジクフジタ

 肩書 :カムイ軍五番隊
      「ライチョウ軍」兵士

ライチョウ軍の残党で、ソドム、ゴモラと共にチューベローズを制圧した後、十二神将の首を取るためにさらなる呪力をカムイに要求した。髪の毛が黒髪からオレンジ色に変わるほどの過剰な呪力を与えられ、体が耐えきれずに死亡した。

・ヒルヒル

「主要人物」欄を参照。

《過去編》

・ダニイ 演:永江ヒデト

カムイの父親であり、カムイの幼少期時代の国王。ダニイが国王に就任してから時代はさらに悪くなったと言われており、悪政を敷いている模様。息子である王子カムイを「糞の役にも立たないバカ息子」「つくづく使えないガキ」と呼び、家族を愛しているとは言えない。ヴァサラ、カムイの国王軍への従軍を認めるなど、側近には名君を気取っているが、「予言」を変えるためにヴァサラやマリアを利用しようとしている。呂律が回らないような話し方をし、語尾が「ダニ」。

・マリア 演:たなか茜

カムイの母親であり、国王ダニイの夫人。重い病気で寝たきりであったため、当時の国王ダニイの指示でカムイと会うことさえ許されていなかった。人斬りから優しい執事になったヒジリを信頼しており、カムイの世話を任せていた。やんちゃなカムイを自由に遊ばせたいと考えていた。王宮にこっそり遊びに来ていたヴァサラをかわいがり、見逃す優しさを持っている。

・トノサマゴリラ 演:BIG J 諸岡

ハーデンベルギアに住む猛獣。森に迷い込んだカムイを襲ったが、ヴァサラに倒された。その後、ヴァサラとカムイの友達となり、カムイがキツネ山賊団に襲われた際はヴァサラと共に救出に向かった。人語は放さないが、ヴァサラとは会話ができる。ヴァサラに「ゴリちゃん」と呼ばれている。

・ユリ 演:たなか茜

ならず者に襲われているところをハボタン山で若きエイザンに救われた少女。天真爛漫で、「山鳴り」と恐れられていた頃のエイザンが唯一優しく接する人物。ヴァサラとエイザンが初対面で戦闘した際に仲裁に入るなど、エイザンが改心しヴァサラの仲間になるきっかけを作った。ヴァサラが覇王になると言った際、お姫様になりたいと発言している。病気で苦しむ家族を救うため、どんな病気にも効くという「ニジタネソウ」をハボタン山に探しに来ている。エイザンの首とニジタネソウを求めていた賞金稼ぎに殺された。

・アザミ 演:イチジクフジタ

ハボタン山でエイザンに殺されかけた植物学者。研究のためにハボタン山を訪れていたと語っていたが、実は、同じ研究者だった妻がかつてハボタン山に研究に訪れた際にエイザンに殺されたことへの恨みを晴らすため、賞金稼ぎを雇ってエイザンを殺しに来ていた。ユリのニジタネソウ探しを手伝うふりをしてエイザンに毒キノコを食わせユリを人質に取ったが、ヴァサラの説得により改心し謝罪。その直後にユリもろとも雇っていた賞金稼ぎに殺された。なお、彼の妻を殺したのは実際にはエイザンではなく、山鳴り伝説にかこつけた賞金稼ぎであった。

・ネモフィラ 演:たなか茜

アザミの妻。夫と同じく植物学者であった。賞金稼ぎに殺されている。アザミが改心した際、慰めるユリに彼女の姿を重ねていた。

・キツネ 演:イチジクフジタ

 同期 :ファンファン
     エイザン
     アサヒ
     マルル
     ロポポ
     イナリ
     コリ

キツネ山賊団の棟梁。死ぬまで遊んで暮らしても使い切れないほどの大金を手に入れるため、王子であるカムイを攫い、人質として国王ダニイに身代金を要求し、失敗すれば奴隷市場に売り捌こうとした。カムイの父である当時の国王ダニイの悪政に苦しみ、恨んでいる。カムイを攫うついでにヴァサラを殺そうとするが、かけつけたヒジリの強さに恐れをなして逃走。最終的にはカムイに殴られ気絶し、イナリとコリと共に捕えられた。ヒジリが自分たちを殺さず逃したことから改心し、国中を回りながら修行した後、国王軍を去ったヴァサラの仲間になる。青い口紅を使用しており、オネエ言葉で話す。

・イナリ 演:マル

 同期 :ファンファン
     エイザン
     アサヒ
     マルル
     ロポポ
     キツネ
     コリ

キツネ山賊団のメンバー。カムイを攫って大金を得ようとした。キツネ山賊団の中で最も乱暴で、カムイとヴァサラをかなり痛めつけたが、かけつけたヒジリに峰打ちを喰らい気絶し、捕らえられた。キツネ、コリと共に改心し、国王軍を去ったヴァサラの仲間になった。

・コリ 演:永江ヒデト

キツネ山賊団のメンバー。人語を話している描写がない。かけつけたヒジリに峰打ちを喰らい気絶し、捕らえられた。キツネ、イナリと共に改心し、国王軍を去ったヴァサラの仲間になった。修行により、ヴァサラの仲間になった時には傷を治す超能力を身につけていた。

・リョウエイ 演:たなか茜

《小説版「ヴァサラ戦記」~エイザン外伝~》参照。

・ダニイ国王軍ヴァサラ隊隊員 演:マル

ヴァサラとカムイが国王軍の大将軍だった頃、ヴァサラ隊の隊員だった兵士。下級民の出でありながら大将軍にまで登りつめたヴァサラの強さと優しさに憧れている。大きな戦争を前に子どもを授かり、その戦争が終わったら結婚する予定であったことから、ヴァサラに子どもの名をつけて欲しいと願い出たが、その戦争で戦死。ヴァサラから子の名前を聞いて「いい名前だ」と言い残した。

《その他》

・団子屋 演:たなか茜

ヒジリがよく来ると言う団子屋の店員。

・一般市民の少女 演:たなか茜

ビャクエンに憧れており、大きくなったらヴァサラ軍に入って困っている人をたくさん助けたいと思っている。

《劇場版「ヴァサラ戦記」(予告編を含む)》

〈氷の軍勢〉

ヒムロがヴァサラに反旗を翻すために立ち上げた軍であり、元ヴァサラ軍十三番隊を中心としている。

・ヒムロ 演:おざき映画館

 肩書 :ヴァサラ軍十三番隊隊長
     →氷の軍勢リーダー
 極み :氷の極み「氷蓮六華」
必殺奥義:大寒獄 絶対零度
 同期 :イブキ
     ハズキ
     アシュラ

劇場版「ヴァサラ戦記」における敵。かつて存在したヴァサラ軍十三番隊の隊長にして氷神。もともとは臆病でひ弱だったが、想いを寄せていたアイネをドークたちに攫われてから、「守られるだけの弱者は不要」「強者だけが支配する世界を作る」という信念を抱くようになる。一度ヴァサラ軍に加入するが、命を懸けて弱者を救い仲間どうしで助け合うヴァサラ軍の信念に反発し、十三番隊の部下を連れて離反。元十三番隊の勢力をさらに拡大して氷の軍勢を立ち上げた。ヴァサラを殺し自らが覇王になるためにヴァサラ軍を襲い、ラショウを氷漬けにした後、まだヴァサラ軍見習いだったジンに遭遇。ジンを圧倒するも、途中で現れたヴァサラに敗れ逃走。逃げた先でカムイに見つかり吸収された。なお、本編でカムイが身につけているマントはもともとヒムロが身につけていたものである。口癖は「笑止」。

・ハン 演:たなか茜

 肩書 :ヴァサラ軍十三番隊副隊長
     →氷の軍勢メンバー
 極み :霧の極み「霧時雨」
必殺奥義:霧鮫(きりさめ)
     霧斬舞(きりきりまい)

かつて存在したヴァサラ軍十三番隊の副隊長。潔癖症で、イブキを不潔と言って嫌うが、そのイブキに敗れた。一人称は「僕」だが、女好きのイブキに「綺麗になったね〜」と言われていたことから、女性と思われる。キャラ設定は読者からの提案によるものと思われる。

・ソロ 演:イチジクフジタ

 肩書 :ヴァサラ軍十三番隊副隊長
     →氷の軍勢メンバー
 極み :熱の極み
     「焦熱駆動(ヒートドライブ)」
必殺奥義:過剰焦熱(オーバーヒート)
     熱島(ヒートアイランド)

かつて存在したヴァサラ軍十三番隊の副隊長。江戸っ子口調。熱い喧嘩が好き。エイザンと素手で交戦するも敗北。

〈ヒムロの過去編〉

・アイネ 演:たなか茜

ヒムロの想い人。ヒムロより少し年上で、ヒムロを収穫祭に誘うが、そこでドークたちに捕まった。ヒムロを庇い、自ら攫われることを受け入れた。

・ドーク 演:たろちゃん組

ヒムロの地元で人攫いをして人身売買を行っているシュラ一家の有名なメンバーであり、サンゴたちの親分。ヒムロの目の前でアイネを攫った。後の戦争で足を負傷し助けを求めるも、ヴァサラ軍に加入したヒムロによって殺された。

・サンゴ 演:イチジクフジタ

ドークの子分。アイネを攫った。

〈映画あるある〉

「シネマンガフェスタ」と題した、シネマンガブラザーズによるお笑いライブにて、劇場版「ヴァサラ戦記」に乱入してきた「映画あるある」作品のキャラクター。

・スティーブ•ウェイド 演:おざき映画館

出演作品:「暗殺者シリーズ」

一度暗殺者を引退したが、恋人を殺された復讐で再び暗殺者に返り咲いた伝説のスナイパー。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すと言っておきながら、本編では結局加勢せず、ヴァサラ軍に取って代わるためミニゲームに参加した。

・ハリー•ワイルド 演:マル

出演作品:「殺人鬼シリーズ」

表向きは売れっ子ミステリー小説家だが、裏の顔は人肉を食す猟奇的殺人鬼。口癖は「ええ、もちろん」。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すそぶりを見せておきながら、本編では結局加勢せず、ヴァサラ軍に取って代わるためミニゲームに参加した。

・Mr. ナガーン 演:永江ヒデト

出演作品:「コメディ映画あるある」

ほとんど言語を発さない謎の男。ジェスチャーだけで見る人を楽しませる。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すそぶりを見せておきながら本編では結局加勢せず、ヴァサラ軍に取って代わるためミニゲームに参加した。

・A.K.ネックス 演:たなか茜

出演作品:「A.K.NEX」

イカれたヒロイン。薬品の研究員だったが、自身が開発した薬品の実験台にされ、理性を失い身体能力が向上して、自身の人生を狂わせた研究所の職員たちに復讐する。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すそぶりを見せておきながら、本編では結局加勢せず、劇場版「ヴァサラ戦記」を上映したお笑いライブ「シネマンガフェスタ」の終盤に登場した。

・BIG J 演:BIG J 諸岡

出演作品:様々な1話完結の映画あるある作品

陽気な肥満体型の男。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すそぶりを見せておきながら、本編では結局加勢せず、劇場版「ヴァサラ戦記」を上映したお笑いライブ「シネマンガフェスタ」の終盤に登場した。

・ショウ•ター 演:イチジクフジタ

出演作品:「アメコミあるある」の中の1つ

両腕に4つずつ輪をつけて戦うカンフー「八輪拳」の使い手。「次元操箱(ディメンションボックス)」の保有者。普段は中華料理屋を営んでいる。劇場版「ヴァサラ戦記」では、予告編にてヴァサラ軍に力を貸すそぶりを見せておきながら、本編では結局加勢せず、登場すらしなかった。映画あるあるのキャラクターが「ヴァサラ戦記」の世界にやってきたのは、スティーブとハリーがショウから「次元操箱」を奪い使用したからである。

《小説版「ヴァサラ戦記」~エイザン外伝~》

・リョウエイ

 肩書 :国軍兵隊長
     →僧侶
 極み :地の極み(極みの名称は不明)
必殺奥義:不明

ハボタン山の麓に寺を構え、多くの戦争孤児を1人で育てている住職。周りからは「リョウエイ和尚」と呼ばれており、エイザンからは「師匠」と呼ばれている。もともとは師匠であるヒジリの指導の下、国軍の一兵隊長として戦っていたが、国を統治する力量のない国王との不和と心身の疲弊により戦線を離脱した。ハボタン山の景色をこの世で一番美しいと評しており、軍を去った後はハボタン山の自然と子どもたちを守ることを生き甲斐としていた。幼いながらに略奪などで食いつなぐしかなかった戦争孤児のエイザンが飢えているところを救い、心が荒んでいたエイザンに真心による感謝と愛を教えた。自身とヒジリの会話を盗み聞き、自身の過去と、自身はほとんど食事をとらずに子どもたちに食事を与えていたことを知ったエイザンから、「大切なものを護るために剣術を教わりたい」と頼まれ、自身に心を開いたエイザンの変化に涙を流して喜び、以後エイザンに数年間修行をつけた。最終的には、敵がハボタン山を拠点とするために攻めこんで来た際に戦死した。なお、「地の極み」は、大地のように広く深い心を根ざした者にのみ発現すると言い伝えられている「土」系統の極みである。

《未登場のキャラクター•勢力》

・オロチ 演:おざき映画館

設定上存在するが本作では未登場。ヴァサラが治める国を脅かさんとする悪人。複数の「少年漫画あるある【厳選読み切り短編】」に登場し、ある作品では四天王であるジャンゴ、ジェイグ、ミント、ブラハムを部下として従えており、別の作品ではダズリーヌ、グレン、ゴウショウという仲間を持つ。

・シキョウ

設定上存在するが本作では未登場。ヴァサラが治める国を脅かさんとする悪人。

・他の六国
設定上存在するが本作では未登場。ヴァサラ軍が治めている国以外に存在する6つの国(キャラクターではない)。
なお、ヴァサラとカムイの若かりし頃は、ヴァサラ達の住む国は「サコク」をしており、他国への行き来をすると死刑とされていた(現在は不明)。

・「灯」
設定上存在するが本作では未登場。国家転覆組織(キャラクターではない)。

・「カゲロウ」
設定上存在するが本作では未登場。破壊者集団(キャラクターではない)。「少年漫画あるある【カゲロウ編】」シリーズに登場する敵組織。メンバーは以下の7人。

①リンネ(団長) 演:たろちゃん組
 「天国と地獄(パラダイス)」
②インドラ 演:永江ヒデト
 「獅子奮刃(サムライブレイド)」
③ラチェット 演:イチジクフジタ
 「亡霊の鏡像(ファントムミラージュ)」
④フォーク=スパンキー 演:おざき映画館
 「浪漫飛行(メテオドライブ)」
⑤キティ 演:たなか茜
 「王妃の操り人形(マリーマリオネット)」
⑥レイブン=クロニクル 演:マル
 「神の雷霆(ラミエル)」
⑦ジェイミー=ギルガゴルゴンドゥ
  演:BIG J 諸岡
 「解放されし鎖(チェインブレイカー)」

・「キューヴ」
設定上存在するが本作では未登場。地球を侵略する集団(キャラクターではない)。

《読者募集オリジナルキャラクター》

シネマンガブラザーズによる生配信「『ヴァサラ戦記』読者募集!"オリキャラ作ろう"SP!!」にて、読者から提案を受けたオリジナルキャラクター。今後本編に登場するか否かは不明。なお、瑛須軍幹部とハンは、DMにて読者から提案を受け採用されたキャラクター。

・ブッパ 演:おざき映画館

エイザンの後継ぎとして八番隊隊長となった、エイザンの養子。独身の僧侶で信仰心が厚く、「仏のブッパ」と呼ばれる。自身を「エイザン隊長の一番弟子」と名乗り、エイザンを殺したとされている裏切り者に激しい怒りを向け、探している。エイザンと違い厳しいが、仲間思い。エイザンの影に隠れているが、実力はエイザンと互角。自身に味方をした人物に、「いいことあるよ」とよく言う。たろちゃん組から「オリキャラ選手権」審査員特別賞を獲得した。

・戦闘能力が高すぎて自分に枷をつけて戦い
 キレると母国語で話し口調が汚くなる奴
  演:たろちゃん組

枷として身につけているアイマスクを取ると真の力を発揮し、木の棒を剣に変化させる。キレると母国語であるスワヒリ語で話し、口調が汚くなる。

・ブンスカ 演:BIG J 諸岡

特殊能力を使わないゴリゴリの筋肉キャラ。ひたすらに肉体だけを真っ直ぐ押してくる、敵に回したくない男。陽気で、自らの頬に銃を乱射する狂人だが、メガネをかけており、実は知的な面も持ち合わせている。

・ユーハバスタ•マルステストロンガー
  演:マル

ヴァサラ軍国立図書館の司書。本を駆使して戦う。ヴァサラ軍国立図書館にはエイザンが生前入り浸っていた。オススメの本を紹介してくれる。

・力強い女性キャラ 演:たなか茜

「女だと思って舐めてんじゃねえよ!」と言って力こぶを見せる。


【地名】

・ハルジオン

ジンの出身地。貧民街。

・ハーデンベルギア

若かりし頃のヴァサラが暮らしていた樹海。ハルジオンの外れに位置する人里離れた森の奥深くにある。常人が暮らすにはあまりにも険しく、山賊や猛獣の住処となっていた。

・ホオズキ山

ヴァサラ軍に入隊する前に、ラショウが人を攫って食っていた場所。ホオズキ村が存在する。

・クワの村

エイザンとカムイが交戦した場所。

・アセビの村

ルト、セトがライチョウと交戦した場所。

・パキラ峠

ジン、イブキが猛悟、豪武と交戦した場所。

・オニユリ渓谷

ラショウ、パンテラが涅槃、トリトンと交戦した場所。

・ツユクサ村

ハズキがジョロキアと交戦した場所。

・ツクシ村

ジン、パンテラがコジローと交戦した場所。

・クロユリ区

カムイ軍の拠点設置のため、瑛須、寅、アカネにより更地にされた場所。

・チューベローズ

ソドム、ゴモラなど、ライチョウ軍残党により制圧された場所。

・ダチュラ村

ファンファン、キンポー、シャオロンがカムイ、ソドム、ゴモラと交戦した場所。

・カルミアの里

瑛須軍襲撃後にビャクエンが任務に赴く予定の場所。

・マトカリア

ジンがイブキに酒を買ってくるようおつかいを頼まれた場所。

・ハボタン山

本編だけでなく「小説版『ヴァサラ戦記』~エイザン外伝~」にも登場する地名。若かりし頃のエイザンが過ごした場所。リョウエイが寺を構えて孤児を育てていた場所でもあり、美しい景色が有名。


【能力】

・無我の境地

周りの音や時間がゆっくりと流れるように感じるほど、無意識に集中し極限状態に踏み込んだ領域。
自在にこの領域に踏み込んでこそ一人前と言える。
極みを発現するための最低条件。

・極み

ヴァサラ軍の戦闘熟練者が用いる能力であり、十二神将が務める隊長となるための最低条件。
人には潜在的に極みの能力が備わっており、五神柱と呼ばれる能力(火•水•雷•風•土、それぞれを五神柱基礎格と呼ぶ)のいずれかに大別されるが、稀にいずれにも該当しない特殊格の能力を最初から備えている者もいる。
普通の生活をしていれば能力を発現することはなく、弛まぬ鍛錬の先に「無我の境地」に到達した者にのみ極みを発現できる可能性が開かれ、心•技•体を同調(シンクロ)させ人刀一体となることで極みを発現できる。
極みの発現者は五神柱基礎格の他、様々な派生能力(特殊格と呼ばれる)を発現することが可能であり、派生した極みを発現させた場合、水刃式では水が上記5種類以外の色に変化する。
現在までに登場しているキャラクターの極み以外に存在が確認されている派生能力としては、「光の極み」「闇の極み」がある。

・水刃式

自身の極みの属性を判定するために用いる方法。
もともとは精神統一のための儀式の一環であった。
水を張った桶を用意し、心と刀を一つに精神統一させ、刃を垂直に水に少し浮かせるようにしてつけ、自身が素質を持つ五神柱基礎格に応じて下記のように水の色が変化する。

火→赤
水→青
雷→黄
風→緑
土→茶

なお、ジンや若かりし頃のヴァサラは水刃式で水の色が無色のまま変化せず、シンラやビャクエンに「極みの素質がない」と言われた。
また、シンラには「無我の境地に自在に至れれば状況はまた変わってくる」、ビャクエンには「基礎能力がまだ追いついていないだけかもしれない」と言われたが、後にジンは「無の極み」らしき能力を発現させているため、「無の極み」の素質を持つ者の場合は水刃式では水の色が変化しない可能性が高い。
しかし、若かりし頃のヴァサラが水刃式を行った際には、こぼれた水が輝きを放っていた。
また、特殊格の能力を備えている者は、水がその特殊格に応じた色に変化する。

・無の極み

極みの中でも特殊で、もともとヴァサラが唯一の発現者であったことから、伝説とされている。
カムイが「無の極み」を欲しているため、ヴァサラはジンに「無の極み」について他言しないよう釘を刺すほど危険視している。
「無の極み」は「分け合う力」であり、敵や味方から極みの能力を吸収し、その極みの能力を発現させることができる。
しかし、瑛須との戦いでルトの「閃光万雷」を発現させた際、ルトの極みの暴走まで発現させてしまった。
ジンが「無の極み」を持っている(可能性がある)ことについて知っていることが判明しているのは、現時点で下記のキャラクターのみである(知っていることが判明した順)。

・パンテラ
・ニルヴァーナ
・スレイヤー
・ラショウ
・ファンファン
・アシュラ
・ヴァサラ
・ルト
・ヒルヒル
・瑛須
・ヒジリ

なお、カムイは「無の極みを持つガキ」がいることは知っているものの、それが誰かはまだ知らない。

・極みの暴走

ルトが「雷の極み 閃光万雷」を発現する際、自身の極みをコントロールできなくなる状態。
セトがライチョウに殺されたと思った際、怒りをきっかけに発現させた。
それまでライチョウに圧倒され、ライチョウに「十二神将の中で一番弱い」と言われるレベルだったのが、逆にライチョウを圧倒しオーバーキルするほど飛躍的に戦闘能力が向上した。
しかし、極みが不安定なため、自我を保てず、敵も味方も判別できなくなり、体が無事で済まないほど負担がかかるため、ヴァサラやビャクエンに極みのコントロール術の修行をつけてもらっている。

・極みの共鳴

極みの応用。人は極みを発現する際に「波動」と呼ばれる気を発しており、ある一定距離で二者が極みを発現する際、二者間で波動がぶつかり、新たな極みを発現すること。
共鳴を発現することは稀であり、下記のような複数の条件を満たさなければならない。

①極みの相性(例:火と雷なら共鳴は可能)
②両者の波動が放つエネルギーの大きさを等しくすること(波動の大きさは調整可能)

・超神術(ちょうじんじゅつ)

カムイ、及びカムイから呪力を分け与えられたカムイ軍が用いる能力。
十二神将を倒すために分け与えられ、「十二神将を超える力」という意味を持つが、実際に十二神将を超えるかどうかは場合によると思われる。
カムイ七剣やその副官を中心に能力が与えられ、身体能力、耐久力、回復力が異常になり、人間を超越した化け物へと進化する。
使用者によって心まで闇に侵食され、記憶が次第に奪われていくという呪われた力。
カムイが人間を吸収して完全体(完全復活)に近づくにつれて、より強力になる。


【主題歌】

『VASARA』/3rd Time Lucky

【その他】

・LINEスタンプ

『ヴァサラ戦記』のLINEスタンプが発売中である。価格は50コイン(120円)。ヴァサラ軍のキャラクター16種類のスタンプのセットであり、ジン、ヴァサラ、十二神将、ヒルヒル&シンラ、伝令係というラインナップである。

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