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450本の映画からできた『ファイナル・カット』は感激モノ!EUフィルムデイズ2020オンラインで無料上映

 毎年6月に関西では京都で開催されていたEUフィルムデイズ。劇場公開作だけでなく、劇場未公開のヨーロッパ映画を1ヶ月かけて上映するイベントは映画ファンの間でも人気が高かったのだが、今年は新型コロナウィルスの影響でオンラインでの開催となった。6月12日から6月25日までの2週間に渡り、青山シアターの「EUフィルムデイズ2020」から鑑賞できるようになっている。(青山シアターに無料登録が必要)

 単品でも1本300円で鑑賞できる他、「ヨーロッパの逞しくてしなやかな女たち」や「20世紀に輝く人物、その真実と嘘」など、テーマごとにセレクトされた映画をパックにしてお得に鑑賞できるようにもなっている。そんな中、とても、とても懐かしい作品を発見!!!

 94年にスタートして20年間続いた大阪ヨーロッパ映画祭で2012年に上映し、大反響を呼んだ映画好きに送る究極のコラージュ映画『ファイナル・カット』だ。名作『ニュー・シネマ・パラダイス』を観たことのある人なら、検閲でカットされたキスシーンを繋げたものが数分間流れる名シーンを覚えておられることだろう。『ファイナル・カット』は映画1本まるごと、様々な映画の短いカットをひたすら繋げて作られている。その数なんと450本。そして、きちんとある男女の朝から夜までのラブストーリーになっているのだ。私がこの作品を観た当時は、ジョニー・デップに熱を上げていた頃だったので、ジョニーが出ている映画のシーンが少しでも出ようものなら、心の中でガッツポーズ。往年の名作から、近年の話題作まで、当時来日したジョルジュ・パールフィ監督は「リサイクル映画」と呼んでいたが、著作権の問題さえクリアできれば、なかなか撮影できず、新作が作れないという時に、こういう手もあるのではと思ったり。でも、この作品を作るのに3年かけているそうなので、そうは簡単には手出しできない、圧巻の出来になっている。しかも無料で2週間配信されているのがうれしい。誰もが知っているヒット映画もたくさん登場するので、ぜひご覧ください!

『ファイナル・カット』レビュー

『ファイナル・カット』制作の裏話がたっぷりのインタビュー

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