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【ミニシアター支援】ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金がスタート!〜緊急事態宣言Day6

映画監督の深田晃司・濱口竜介が発起人となって有志で立ち上げたプロジェクト、ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金のクラウドファンディングが今日からスタート。5月14日までに日本全国の参加劇場(現在78劇場)へ1劇場あたり150万円支援を目標に、1億円集めるという目標を掲げ、様々な支援プランを用意している。未来の鑑賞券(受け取り劇場は自由に選べる)や、多くの賛同人(映画監督)が提供した作品をストリーミング配信で鑑賞できるサンクス・シアター鑑賞の権利など、様々なリターンを用意し、寄付ではなく、支援し、かつ映画を楽しめる仕組みになっている。

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今日はDOMMUNEにて、「ミニシアター・エイド基金」発足記念無観客記者会見が開催され、深田晃司監督、濱口竜介監督、斎藤工さん、渡辺真起子さんによる本プロジェクトやミニシアターを助ける意味についての話や、そして日本全国の劇場をリレーして映画館の現場のこの1ヶ月の生々しい状況が語られた。

最初に深田監督がなぜ今ミニシアターを支援するのかについて、「社会にとって、いろいろな文化に触れることができる環境が保たれること、映画を通じて文化を知ることは、多様な文化を保つために非常に重要。社会、民主主義の問題である」と明確に提示。さらに「そのために、本来はクラウドファンディングは最後の手段。本来は文化予算、私たちが治めている税金できちんと政府がセーフティーネットを作らねばならない。(クラウドファンディングが)当たり前になるべきではない」と本来あるべき姿とは違う緊急手段であることを踏まえて行っていることを忘れてはいけないと、ある意味警鐘を鳴らしていた。

一方、劇場の現場からは、休館期間が3ヶ月にも及ぶと閉館せざるを得ないという悲痛な声も上がり、現在営業を続けている映画館も観客が0や一桁など、非常に苦しい状況というのはどこも同じであることがよくわかった。そして今回ここまでの落ち込みとなったのは、一番の映画館ファン層であった高齢者の姿が一切なくなってしまったことが非常に大きいということも。

明日まで賛同者を募っている#SaveTheCinema 「ミニシアターを救え!」プロジェクトにおける政府への小規模映画館(ミニシアター)等への緊急支援要望と二本立てで、政府からの支援を求めながら、それが実現するまでの当座の映画館運営資金をミニシアター・エイド基金で補う。まさに映画を、映画館を愛する人たちが一致団結して、いつ終わるかわからないこの状況で映画館を守り抜くムーヴメントに参加しているような気分で、ささやかながらも協力し続けていきたい。

ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金

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