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はじめての1.17を迎えた、これからのスタンダードになる映画『れいこいるか』〜緊急事態宣言関西Day5

 1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生してから今日で26年。あの日震度7の揺れを体験し、人生で初めて「自分が死ぬかもしれない」と思う体験をした日のことは何年経っても忘れない。今年は東日本大震災から10年、震災を体験した神戸と東日本大震災で被災した福島や東北は、お互いにエールを送り合い、共に祈りを捧げている。神戸だけでなく、被災者のみなさんへの祈りを送る日でもあるのだ。

 阪神・淡路大震災を描いた映画として渡辺あや脚本の『その街のこども 劇場版』が公開以降毎年関西では上映され続けているが、今年初めての1月17日を迎えた阪神・淡路大震災を題材にした映画が、いまおかしんじ監督の『れいこいるか』だ。昨年夏に営業再開後半席状態のミニシアターで上映をされたが、今日にあわせて、神戸映画資料館と本来なら元町映画館でも上映されるはずだった。残念ながら、元町映画館の方は緊急事態宣言発出による時短営業のため上映スケジュールが変更となり、1月23日から1週間上映と変わってしまったが、それでもこの1月に、震災から25年を歩んできた神戸とある夫婦の物語に出会えるのはうれしい。元町映画館で昨年のスタッフが選ぶベストワンに選ばれた作品だけあり、人間味あふれるキャラクターたちが胸に染み入るのだ。きっと来年以降も1月は『れいこいるか』と出会えるはず。喪失感を口に出せずに生きてきた夫婦の本音が爆発する喧嘩シーンは必見。昨日ご紹介した『チャンシルさんは福も多いね』同様、エンディングの歌が頭に残るのだ。「れいこ〜い〜るか〜」ってね。


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