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のんびりゆったりカナダ人

クライアントが原因不明の体調不良で、急遽総合病院に行くことになった。
どれほど、混雑しているのかと思ったら、小児科は全然混雑していない。以前来たときも他の患者はいなかった。
理由を聞くと、「かかりつけの子ども(要は基礎疾患がある)で、予約がある人しか受診できない」からだそう。

じゃあ、子どもが急に発熱したりしたらどうするのか聞いたら、GPに行くかERだそう。なるほど・・・一旦かかりつけができればフォローはしっかりしてくれるんだけど、かかりつかがないと野戦病院に行くしかないのか・・・

主治医不在で、レジデント(研修医?)みたいな若い先生が既往歴から全部聞き取っていく。お母さんは、何度も同じことを医師や看護師に説明してるんだろうけど、丁寧にエピソードを説明。私も勉強になる。

10月ぐらいからUTI(尿路感染症)を繰り返していること。熱はない。現在抗生剤で治療中であること。昨夜尋常でない痛みの訴え(しゃべれないので、体を硬直させたり泣いたりしている)あり。腎臓に結石があるので、尿路結石を疑ったが、今日の採血と尿検査では異常は認められなかったこと。
抗生物質の長期使用で、カンジダ症を発症している。下肢に触れるととても痛いようだetc。

腎機能や尿に異常がないなら、下肢の骨折や脱臼、神経痛か?
X-rayに行く。患者さんが数名待っている。誰も、バタバタしていない。だいぶ待つ。荷物は、小児科外来の診察室に置きっぱなし・・・
クライアントは指示に従えないのでX-ray撮影に、めちゃくちゃ時間がかかる・・・X-rayの装置はなんだか、最新式だ。鉛のエプロンも、ジェダイみたいでかっこいい。ここにも、新人さんが配属されていて、勉強中。誰も焦っていない。

ようやく終了し、小児科に戻る。ここで3時間経過。
医師戻り、上の先生が来て、研修医とともに診察結果の説明。治りかけている小さな骨折判明するも、痛がってる部位とは違うようだ。引き続き、泌尿器の専門医にフォローアップをお願いするという結論。泌尿器の専門医は別の町にいる。来週の受診になるだろう。
脱臼はしてなかった・・・
さっきまで、掛け物に触れただけでものすごく痛そうにしてたのに、今は痛そうではない。
まったく、ミステリーだ。

私は、ただ付添で病院に行っただけなのに、喘息発作が起きそうでひどく疲れてしまった。肋骨も痛い。「ここ折れてますよ−」
私がレントゲン撮って欲しいぐらいだ。コロナ恐るべし・・・
先日ERで6時間待ちした患者さんが亡くなったニュースのことを書いたが、こちらの総合病院はずいぶんゆったりしている。病棟は忙しいのだろうか?
日本の病院では、患者さんと世間話をする暇もなく走り回っていた。ホント不思議だ。



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