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障害とハイテクに関して思うこと

Windows3.1のころからPCは使ってきましたが、ITには徐々についていけなくなってきました。でも、最近頚椎や肩関節を痛めて思ったことは、ついに自分もPCに向かえなくなってきたなぁと。診断はついてないけど指の関節も痛いし、目も悪くなってきて誤植も増えた。口頭での文字入力もできるようになったほうがいいのかも・・・

過去のクライアントが頚椎損傷後の四肢麻痺があるけど口頭でスマホやPCを駆使して、メール書いたりテレビ見たりいろんな事ができてるのを見て感心しました。彼は、もちろん一人で外出もしていた。バンクーバーは公共交通機関がバリアフリーだったので、電動車いすの方が単独で外出しているのもよく見かけました。

私も、真似して「Hey,Siri」って言ってみるもののまだ慣れないので使い勝手が悪い。ヘッドセットを駆使して仕事の電話をしながら家事をしたり、車運転しながら電話したりと私から見たら聖徳太子みたいなことをしてる人もいいる。いやぁ、私には真似できない。

緑内障で視野狭窄してしまった以前のクライアントが「あなたに電話したいんだけど字が見えないのよね」と嘆いていた。口頭で指示すれば電話かけてくれる設定ができると思うんだけど・・・ただPCが古いのとクライアントのご家族もPCにあまり詳しくないのだろう、設定ができないようなのだ。このまま失明したらもう何もできなくなる、どうしよう、生きていてもなんにも楽しくないと悲観的だ。でも、電話だけではない、テレビのチャンネルも、戸締まりも照明のオンオフも口頭指示でできるはずなのだ・・・

昔日本で働いていたとき、ほぼ失明していた患者さんが何人もいた。それぞれ、工夫して手探りで生活してた。彼らの楽しみはラジオ。独身で独居の人もいたから、ラジオを聞かないときは人と話す機会もめったに無い。今ならスマホでいろんな事ができるだろう。みんなどうしてるだろうか?

うちの母も、実はタブレットやスマホのタップがうまく使えない。指に障害があるわけではないのだが、タップしても反応しなかったり、目が悪いのでアイコンなどが見えないらしいのだ。こういうのも、口頭指示でできるのではないだろうか?

ひるがえって、声も出せない人。
私のクライアントがそうだ。
Eyegazeという装置を使っている。視線でタブレットを注視することで、音声を出したりゲームをしたりすることができる。
だけど、知的障害もあるのでコミュニケーションツールとしては限定的だ。
Yes, Noは示せない。
本人や指導者ともに効果的に使うためのトレーニングも十分ではない。そもそも、言語を獲得していない可能性大。どうしたものか。

言葉が話せなくても、気持ちだけでも知りたいものだ。
頭で考えていることが表出できる装置があればいいのに、と思うが、本人も知られたくない気持ちもあると思うからなぁ。

ただ、今はできなくても将来可能になる技術もあるだろう。諦めずに学び続けよう。

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