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地元水揚げのSpot Prawnだ!

Facebookに地元の漁師がSpot Prawnの販売をすると告知していたので、行ってみた。今年最初は隣町の魚屋さんで購入したのだが、地元ならすぐ行けるし船から直接購入すると安く買えるからだ。

BC州で生のスポットプラウン(日本のボタンエビ)が解禁になるのは、毎年5月中旬ごろでだいたい1ヶ月ぐらいでシーズンは終了する。
新鮮な魚介類の入手が困難なカナダで、生で食べられるエビをこんなに安い値段で買えるのは嬉しい。

*カナダに来てがっかりしたことの一つが、海に囲まれているのに意外と新鮮な魚介類が売ってないこと。種類も少ないし、サーモンなどものすごく高い。そもそも生で食べることを想定していないのだろう。タコやイカの刺身が懐かしい。牡蠣はいっぱい落ちているが、生で食べるのは怖い。

実は地元のFisherman's wharfに行くのは初めてだ。
大量消費地が近いVancouverやSteveston ならまだしも、漁船から直接というのはあまりやってない。そもそも、切り身じゃないガチガチに凍ったマグロとかサーモンとかは、なかなか一般人には買えない。

販売初日は行列になっていたらしいが、誰もいない

ここでいいのだろうか?誰もいない。
一艘の船が戻ってきた。あれか?
どうやら、違うようだ。ボートを陸揚げし始めた。Island あるあるで、ピックアップトラックが巨大な船を引き上げてどこかに移動している。夏になるとハイウェイでボートを引っ張ったトラックをよく見かける。

また一艘のボートが到着し、二人の作業員が何かの水揚げ準備を始めた。
一人は女性だ。
この人たちだろうか?
いや、違うようだ。ものすごい勢いで、鉄製の重そうな枠みたいなものを素手で動かしている。怪我しないのかよ!カナディアンらしい、ラフな感じだ。みてる方がヒヤヒヤする。
「スポットプラウンはどこで買えるの?」
「たぶん、あの船よ」
と指差し、教えてくれた。

行ってみると、船同士が連結していて、Spot Prawnの船が船の向こう側に係留されていて遠い。
「すいませーん」
声をかけるが、応答なし。
誰もいないのだろうか?
今日は、販売しないのか?
Facebookによると、毎日4時ごろ販売するとあるけど。
帰りかけたところで、
「Prawn?」
とおっさんが船から声をかけてきた。
わたしは、全く気づかず、息子が
「あの人、プラウンって言ってるよ」
と聞き取る。

で、船の向こうの船からおっさんがエビを持ってきた。
「おお、でかい!すごい」
2poundsくれというと、もっといらないの?頭ついてるよ?
という。
(心の声)いや、先日1パウンドで二人分大体ちょうどよかったから、2パウンドでいいんだ。
「頭も食べるからいいんだ!」
と返事。
おっさん「友達に分ければいいよ」
私「毎日売るんでしょう?毎日買いに来るから」
おっさん、もっといっぱい買って欲しそうだ。

スポットプラウンのシーズンは短いので、1pound $20程度だったら、毎日買いに来てもいい。毎日エビ祭りだ!

で、ところでいくらよ?
おっさん、ボスに値段を聞きにいく。
$25だ。

ちぇ、思ったよりも高い。
まあ、こんなもんかも。
2年前、Granville Islandの隣で売ってたSpot Prawnは1 pound$20であった。
あれから、2年。ガソリンも物価も値上がりして、今年の相場は25ドルぐらいなのかもしれない。ちなみに、ダンカンの魚屋さんはLarge sizeが1 pound 27ドルだった。

燃料費が高騰して漁師も大変なんだろうなって思う。
どこで獲ってきたの?と聞くと
「Ocean」
そりゃオーシャンに決まってるがな。
どこのオーシャンさ?
「北極だ」
本当かー?
ネット情報によると、VancouverとIslandの間の海峡で獲れるって書いてあるけどな。StevestonのSpot Prawnは凍ってたから、アラスカの方で獲ってきたんだろうけど。arcticまで日帰りで行ってくるの?
真相はよくわからん。おっさんは、船の操縦をしない人なのかもしれない。
カナダにはいろんな人がいる。漁師だからといって、地図が読めるとは限らないのだ。この人はFirst Nationぽいから、もしかしたら西洋とは違う尺度で海を見てるのかもしれない・・・などとエビを食べながら思う。

またエビづくし

プリプリしてて、むきにくい。
息子はちっとも手伝ってくれず、気まぐれクックのYoutubeを見ながらエビ汁を混ぜている。エビの頭の味噌汁がまた絶品だ。

オイスターベイ。昔は牡蠣の養殖、今は製材業がさかん

エビをゲットした帰り、さっきのちょっと荒くれっぽいおっさんと女性の作業員が、エビを満載したカゴをこれまたピックアップトラックに積み込んでいるところだった。100kgぐらいあるかな?あれは、どこかに卸すのか、それともいつもの魚屋さんの店頭に並ぶのか?あんなに積んでたのか!

結局 2 poundsのSpot Prawnは食べきれなかった・・・

おっちゃんはもっと売りたかったようだが、それにしてはあまり宣伝をしていなかった。帰り際、容器を持ったおじいさんとすれ違った。エビを買いに来たのだろう。
Facebookには「今日はエビある?」との書き込みがあったけど、返信なし。
商売やる気あんのか???
やっぱカナダっぽい。

友達に分けてあげたくても、魚介類を食べない人が多い。
こんなに美味しいのにな!




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