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スマホが使えない高齢者を助ける人がいない

夜中の一時すぎ、札幌の母からライン。
色んな人から突然「友だちになりませんか?」とメールが来て困惑しているという。
(本当は、メールではなくチャット。母は、ラインを始めてから電子メールトラインの違いがあやふやになった)

どうやら、ラインの友達申請が一斉に来たらしい。
その友達申請はすでに友だちになっている人からも来るという。

今日、コロナのワクチンを接種に行ってきたのでスマホを家に置いていったところ、帰宅したらそうなっていたのでパニックになったようだ。
  (外出するのに、スマホを置いていくというのも理解不能だ。一体何のための携帯電話?)

原因はわからない。画面のスクリーンショットを撮れないから画面を見てあげることもできないし。半分同居している弟はラインをやらないので一切アドバイスできない。近所に住んでいる妹と母は絶縁状態。ひきこもりの子どものことで精神不安定な妹は自分のことで精一杯で親を助けるどころではない。母のことを毒親と思って恨んでいる。これには参った。ちょっとがさつだけど普通の親だって。妹は家族で一番しっかり者だったし、婿は社会的にも人間的にも素晴らしい人なので本当に頼りにしていたのに。

同じマンションには、私のママ友がたくさん住んでいる。息子の同級生の親やサッカー少年団のママ友だ。でも、今は全然行き来がないという。そうなのか・・・スクールガードもやってて社交的な母だったが、たぶんコロナで外出制限が長く続いたことで隣近所とも交流がなくなってしまったようだ。町内会、スクールガード、習い事の仲間・・・全員高齢者なのでやはりスマホの操作はおぼつかないようだ。

都会での孤立。
町内会では、災害時の助け合いなど取り組んでいるのだが中心となって活動してくれているのは現役を退いて10年以上になる70代の人達だ。そろそろ80歳も近づいてるのではないか?そもそも、退職教員が多いマンションだがみんな70歳近くまで再雇用などで働いているのだ。そして、残念ながらご近所のもと先生たちも結構認知症が始まっている。。。なんてことだ。これも、コロナのせいか?

頼みの綱の甥っ子も、期待されたり頑張れと言われたりするとものすごく傷ついたり、激昂したりしてメンタルが不安定になってしまった。いや、ほんとうにキツイ。私達の世代も実際問題デジタルに疎い人が多い。だから子どもたちのほうが詳しいのだが、肝心の孫世代は少子化でただでさえ少ない(息子の同級生は一人っ子ばっかり)上に、ガラスのメンタルときてる。小さい頃はよく家で預かっていたし、不登校になってからは行き場がないのでよく遊びに来ていた。才能豊かな子だったのに。期待されると重荷、叱られると恨み、暴れたり社会に恐怖を抱いたり・・・なんとも複雑だ。ばあちゃんに暴力を振るったこともあった。でも、妹夫婦は甥っ子が何やっても絶対叱らないんだ。アスペルガーだから、何やっても許されるってわけ。逆に傷つくようなことを言ったほうが悪いんだからそっちが謝れって。。。なんだか、最近話題の某事件の家族に似てるんだよなぁ・・・おおこわ。
大雑把で楽天的な私の血を引いてほしかったよ。残念だけど、生まれつきの素質なのか・・・

母にはしがらみを切って、カナダに来て一緒に住もうよとさんざん誘ったが、
「田舎は嫌」「病院がない」「食べ物がまずい」「外食できない」
と乗り気じゃない。
さらに母は、カナダに来たときの記憶があまりない。毎日ビール飲んでたし、ご飯が美味しくて太りさえしたのに。外食も週に一回は行ったはずだけど・・・
やっぱりボケたか。

私の家系は女性が長生きで、認知症になった人もいない。母は今のところ大きな病気もないから100歳まで生きるだろう。だけど、こんなに早くボケてくるとは想定外だった。やっぱりコロナか。あるいは、孫の不登校のストレスか。

母のためのセーフティネットを早急に作る必要がありそうだ。



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