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プライベートケアギバーになってよかったこと

あくまでも個人の感想です。
仕事の内容や雇用条件は、雇用主やクライアントによってものすごく違うのです。最初仕事の仲介を依頼したエージェンシーの方には「住み込みは大変。(バンクーバーで)日本人でやってる人はいない。お手伝いさんみたいになる。住み込みなので時間外労働もある可能性がある。」と相当覚悟が必要と言われました。

ですが、私の雇用主はgenerousなので、とにかく親切で生活全般の世話を焼いてくれる。そして、家族の一員のように大切にしてくれます。
・住居を提供してくれたほか、引っ越し費用、面接の交通費を出してくれた。外国人を雇う場合は、そういう事になってるらしいのですが流石に一軒家を貸してくれるとは思わなかった。
「コテージよ、コテージ」というので小さな物置小屋みたいなのを想像してたら、普通に家だった。しかも、バスルームをリフォーム、壁も塗り直し、家具も揃えてくれ、電子レンジやトースターが欲しいというとどこかから調達してくる。クイーンサイズベッドのフレームも、探して自分で運んできた。
 

インターネットも引いてきてくれ、安くなるように交渉。車は自由に乗っても良い、母屋のキッチンにあるものを使ってもいい、冷蔵庫の中や家庭菜園のもの自由に食べていい、エアコンが壊れたときは母屋のゲストルームを貸してくれたりまあ到れりつくせりでした。

息子の学校の手続きも、カナダあるあるで、担当者の知識不足ややる気のなさで停滞してたところ教育委員会に直接電話して交渉してくれたり。おばあさまも、担当者と交渉し学校見学に連れて行ってくれた。

買い物や、息子の一時帰国のときは車で送迎してくれ(お母さんだけじゃなくて、おばあさまも運転手として活躍)、町の中のちょっとした観光案内もしてくれる。

車の運転の練習もつきあってくれ(家族全員と同僚も)、家族旅行にも同行。散歩やハイキング、家族や友人とのパーティー、食事にも招いてくれる。というか、ごちそうしてくれる。

当たり前だけど、英会話の練習にもなるしカナダ流の料理や文化に密着。つつましい日本人コミュニティだとあまり馴染みのないような生活に触れられる。
例えば、自家用飛行機で移動、無人島にボートで行って家を建てる、しょっちゅうキャンプに行ったり、ボートで何日も旅行に行く、ガーデニング、ペンキ塗りなど自宅のリフォーム(チェンソーや、芝刈り機、自宅のリフォーム道具一式持っている)などなど。

旅行とか、パーティーのときも仕事の時間内だと時給が発生します。また、1日8時間超えると残業もつくし、祝日に働いたときは時給が割増になっていた。仕事の内容も、看護師だった私から見たら特に難しくはない。むしろ、クライアントが一人だけなので楽。ケアに関係ない家事はしなくていい。(あまりにも犬の毛が落ちているので見かねて掃除したら、クリーニングサービスを毎週頼んでいた・・・)ガーデニングや芝刈りも定期的に人が来てやっている・・・

<まとめ>
・住み込みだと家賃が発生しない
・働きながら、ホームステイをしているようで楽しい
・カナダ流の生活にどっぷりつかれる
・仕事は、一人で大勢を担当する病院や施設よりも楽
・医療依存度の高いクライアントだと、病院並みのケアが学べる(リフト移動、全介助、投薬、モニター、経管栄養、褥瘡予防、リハビリ、病院付添etc)
・施設に比べると時給は低いが、通勤時間や疲労度を考えるとQOLが高くなる
・雇用主がいい人だと、メリットありまくり

たぶん、バンクーバーよりもバンクーバー島などの地方のほうがメリットが大きいと思います。バンクーバーだと相対的に家が広くないので住み込みがあまりできないのと、多文化なので田舎の白人ファミリーにように「あなたは家族よ!」みたいなふうになりにくいと思います。


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