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カナダは胃腸薬の種類が少ないらしい

クライアントは、神経系の発達障害、痙攣予防薬の副作用、自力体動困難など様々な理由によりで消化管運動が鈍い。おそらく消化管の未発達もあるのだろう、嘔気を催すし、逆流性食道炎もあるようだ。なので、ドンペリドンという薬を10年以上服用している。だが、あまり効果があるとは思えなかった。

今回、PAXLOVID服用のためドンペリドンを中止した。だが、あまり変化がない様子。お母さんは、ドンペリドンの副作用が怖いのでやめたいという。クライアントのような疾患がある人は腸閉塞になりやすいので、消化管運動の促進剤は必要だと思うので、主治医にほかの薬にスイッチしてもらうように聞いてみれば?と言ってみた。

お母さんが、代わりの薬はあるのかしら?というので念の為、私がすぐに思いついた「モサプリド」というお薬(商品名、ガスモチン)を調べてみたら、なんかカナダで未承認っぽい。日本では、この分野シェア1位だと思うんですけど・・・

よく調べてみたら、日本の製薬会社が開発した薬だった!
まじかよ。またか・・・(かのロキソニンもそうであった)
日本の製薬会社が作った優れた薬が多数存在するが、欧米で承認されていないものも多い。創薬に関しては欧米のほうが進んでいて、オプションがたくさんあるのかと思いきや、そうでもないらしい。

欧米ではとっくに使われてるのに、日本では長い間承認されずに患者さんたちが困ってるっていう話はよく耳にするが、その逆もあるのか・・・

世界中で同じような薬が使われてると思っていたけど、目から鱗が落ちる体験だった。

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