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ある外国人看護師から聞いた話

ラッキーなことに、私の職場にはRNやLPNがいるから、彼女たちから色々話が聞ける。

ナースたちは夜勤で来るので、めったに勤務がかぶらないし、真夜中にこそこそ話をするとクライアントが目を覚ましてしまい、寝つかせるのが大変になるからあまり込み入った話はできてなかった。

昨晩は、交代時間にクライアントがガッツリ目を覚ましてしまっていたので、彼女がカナダでどうやって看護師になったか聞いてみた。

彼女は東欧出身。カナダに来る前はサウジアラビアで看護師をしていた。給料はものすごく良かったが、イスラム圏なのでとても生活が窮屈だったため、夫の出身地であるカナダに移住したそうだ。

彼女が免許を移行したのは数年前。なので、NNASから始めなければならなかったパターンだ。
やっぱり、免許移行まで5年かかったという。しかもお金もすごくかかったそうだ。
サウジで英語を使って看護師をしていたのにIELTSはパスできなかったため、CELBAN(看護師のための英語のテスト)でminimum requirementを突破した。彼女にとっては、CELBANの方が楽だったという。IELTSだと、歴史や宇宙など"そんなの知らねーよ!的な" 様々なアカデミックな問題が出るのに対し、CELBANは普段使っている医療用語だから馴染みやすかったという。ちなみに、私は歴史やMuseumのarticleが多いIELTSの方がとっつきやすいな。

書類審査も、不備があるとかページが不足しているとか(紛失?)何度もやり直しがあって、全くスムーズに行かなかったそうだ。(カナダあるあるでしょうね)さらに、母国とカナダの看護教育のギャップを埋めるために3科目も追加で履修。それも金がかかり、NCASも難しかった・・・と。

で、ようやく資格を取ったそうだが、今はホームケアメインで働いているそう。病院は一人で何人も担当しなきゃならないし、アラームやナースコールも多いし、やはり英語が100%わかるわけじゃないから忙しくて大変だという。彼女は英語メインでの生活がおそらく10年以上にもなると思うんだけど、それでも電話を受けると医師が何喋ってるのか聞き取れないことがあるそう・・・恐ろしいな。私なんか絶対できる気がしない。

うちのクライアントの夜勤は、本当に楽だ。ここで働ける人はめっちゃラッキーだ。
てんかん発作は、毎晩起きることもあるがほとんどの場合何の介入も必要ない。おむつ交換も体位変換も不要。洗濯物があったら畳んだり、朝の薬を準備したりすればいいだけ。新しく来たLPNなんか時給40ドルらしい。一晩で400ドル。週2回で4週間働いたらそれだけで3200ドルだぞー!私も夜勤したいわ。

ちなみに、昨夜は私は23時までの勤務だったのだが、Tonic Clonic Seizure(強直間代発作)が1回。Sleep Apnea(睡眠時無呼吸)が1回あってアラームが鳴った。日中は、reflux(逆流、嘔気)があってその対処に非常に苦労することもあるが、どういうわけか夜はスムーズだ。最近、Sleep Apneaの報告があったので、念のためモニターの音量を上げて呼吸数を観察していた。たぶん、元々あったんだと思うけどあんまり気づいてなかったか報告しなかったんだと思う。お母さんに至っては、Shortの発作は記録してないからな。てんかん患者の30%はSAS(Sleep Apnea Syndrome)が合併するって何かの文献に書いてあったし、甲状腺ホルモンの異常もあるし、甲状腺のせいなのか首は太くなって二重顎だし、抗てんかん薬とかの副作用もあるので、SASがあっても全然不思議じゃない。SASがあるから不眠なんだってっみんな心配するけど、CPAPつけれるかっていうと無理だろうな。あれをつけて寝れる気がしない。

彼女の不眠の原因は別のところにある気がする。朝起きるのが遅いとか、カフェイン使ってるとか、そもそも中枢神経系の障害もあるし、寝れないから眠剤使って残眠あってますます朝起きれない。メラトニン?あんなの効く?マグネシウム?すでに十分取ってるし、あれで寝れたら、日本の年寄不眠で悩むことないな(日本では便秘薬として使われてて、毎日飲んでいる高齢者も多い)。

そんなこんなで、夜は暇なりに色々考えることはある。

整理すると、カナダでの看護師になった人のなり方(知人編)

  1. カナダ人、カナダに住んでて英語に不自由ない人
    UniversityでNursingのdegreeをとる。
    そこから、さらに上の資格(外科とか精神科とか)を追加する

  2. カナダ人、カナダに住んでて英語に不自由はないけれど、Universityに入れなかった人
    ・CollegeでLPNとってRNのコースに進む(相当成績良くないとダメらしい)
    ・Health Care assistant →LPN(1年)→RN
     *大学に編入するには高成績が必要らしい

  3. 外国人、母国での看護師免許あり
    ・オンタリオで、看護師資格移行し、規定期間働いた後BC州へ移行した
    ・BC州でNNASから始め、CELBAN、NCAS、不足単位の取得→NCLEX

4.私が考えている方法
 ・NY州の看護師資格をとる(NCLEXを受けるため)
 ・並行してNCASの準備
 *NCLEXに合格していれば、BC州の資格を取りやすいらしい
 来年中に受験。

NCLEXを先に受験する予定ではなかったので情報収集から始めなきゃならん。というわけで、看護塾をやっているゆりさんにおんぶにだっこで行く予定。

ゆりさんのYutubeを紹介しますね


*おまけ
 <看護師をやめた人から聞いた話>
・Alberta州 から 資格移行に金かかる。試験を受け直さなきゃならなかった。(2名)
・毎年資格更新にお金がかかる(600ドルって言ってた)上、働く部門によっては研修を受けないとガーゼ交換一つできない

・LPNからHCAになったひとから聞いた話
 LPNは給料安いのに、仕事の内容は大変だし責任もたされる範囲が広い。
 HCAは、何の責任もない。気楽に働ける。


 

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