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魔法の薬アセトアミノフェン(Tylenol)

カナダでは、風邪を引いたらTylenolです。筋肉痛でもTylenol、腰が痛い、生理痛etcなんでもTylenol。薬局では一つの棚が全部Tylenolのときもあります。日本ではカロナールという商品名です。

クライアントのお母さんも何かとTylenolを使います。クライアントが痛みか不快感か何かを訴えると(クライアントは、重度知的障害があるので痛いのか苦しいのか言葉で説明することは一切できません)第一選択がAdvil(イブプロフェン)、効果がなかったりより強い効き目を求めたいときはTylenolをかぶせます。先日、クライアントが痰づまりでSPO2が低下しました。コロナなどのせいで痰絡みが増えていたのだと思います。気管支拡張剤吸入させ、サクションして酸素投与しましたが、なかなか改善せず。SPO2は90%前後を行ったり来たり。(酸素投与してSPO2、90%は結構苦しいです)

お母さん、「そうだ、Tylenolよ!」と。Advilは少し前に投与したので間隔を開けなければならず、しかも痰絡みはあまり改善してないのでもう一つのPainkillerであるTylenolを投与するというのです。日本では、鎮痛薬は基本的にどれか1種類しか使いませんが、カナダは1種類を使って効果がなかったら両方併用していいことになっています。

アセトアミノフェンは、気管支拡張効果ないんだけどなぁ・・・と思いましたがお母さんの長年のやり方なので投与しました。
そしたらあら不思議、SPO2が95%まで上昇し、クライアントがすやすや眠り始めました。

色々調べてみましたが、アセトアミノフェンで喘息誘発する可能性については言及はあっても気管支拡張や呼吸を改善する効果については発見できませんでした。

クライアントがコロナ感染してから7日後、私にもぼちぼち風邪症状が出てきました。咳や痰絡み、倦怠感もあったので私もアセトアミノフェンを飲んでみることにしました。そうしたら、倦怠感だけじゃなくて、なんだか呼吸困難感も軽減したんですよね。咳も止まったし。これは不思議。アセトアミノフェンをかぜ薬だと思っている人が多数いると思いますが、そう認識されてもおかしくないですね。(風邪のウイルスに直接働く薬ではありません)

それにしても、わたしも明らかに風邪症状があるのですが、検査では相変わらず陰性です。抗原検査にひっかかるほどのウイルス量がないということなのでしょうか。

とりあえず症状のピークは過ぎたようなので、あとはまた咳喘息にならないように祈るばかりです。これで、むこう3ヶ月ぐらいはコロナに感染しないで済むなら嬉しいですけど。



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