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滅多にない−10℃

BC州西海岸は、気温がマイナスになることはほとんどない。けれど、ついに昨日来てしまった。一晩中暖房をつけていたが、朝の室温は14℃。雪は止んだが、気温が上がらないので溶けない。同僚の車が私の家のDrivewayでスタックした。気持ちの良い青空が広がり、猫が外に出たくて落ち着かないが、寒さが厳しいので自分は外に出たい気がしない。

奇跡的にスクールバスが動き、学校もあるとの連絡が朝の6時に来たけれど、サボらせる。過保護かもしれないが、真っ暗で道路も滑りやすい中、バス乗り場に行かせるのが危険な気がする。カナダの田舎の道路は歩道などないし、ハイウェイ以外除雪は後回し。大型トラックなども通る車道を歩くしかないのだ。都会っ子なので猛吹雪の中登下校したことがないし、危機回避能力がなさそうだ。過去に北海道で大雪と低温があったとき、数名の死亡者が出た。あまりにも気温が下がると、いくら慣れていても予期しないことが起きる可能性がある。雪の重みで木が倒れて停電する可能性もあるので充電もしておかないと。

バンクーバーの知人が言うには、雪は降らなかったが、ブラックアイスバーンで車が立ち往生したそうだ。坂道で車が登らなくなる・・・恐ろしいな。車を乗り捨てて、歩いて帰宅したらしい。

一昨年の冬、近所の坂道でバスが数台坂が登れなくてスタックしていたな・・・トローリーバスなので、一台先に進めなくなるとにっちもさっちも行かないんだ。あの後どうなったのか・・・スカイトレインも止まったし、途中下車して、バス乗り継いで雪の中クライアントの家まで行ったっけ。懐かしい。
今の私なら、

「雪なので、休みます」


かな。
仕事に行くのに、命かけたくない。

息子が学校をサボったかわりに、さっさと除雪させたいのだが、根っこが生えたように動かない。
雪が重くなる前に除雪するのが、北国の人の常識。北海道の雪の多い地域に住んでいたとき、雪が降り始めたときからもう雪かきをしているのを見て、びっくりしたが、それが生活の知恵だった。

でも、カナダの人は融雪剤(Salt)をまく。
なんとも、省エネだ。
うちのクライアントは、除雪機を持っているから、10分で雪かきが終わる。
あくせく雪かきをしなくていい。
なんとも合理的な北米流。
うちも省エネで生きよう。



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