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危険な目にあったことがないわけではない

バンクーバーの治安面に関して。

まず、しょっぱなから。
3年前カナダ初上陸!
20年以上カナダ在住の友人が車で迎えに来てくれた。
のはいいんだけど、開口一番、
「車の中にモノ置いておいたら、車上荒らしにあうから絶対に置かないで!」

その、厳しい口調にびっくりして、それ以来、ど田舎に住んでいる今でも車の中にモノを置かないようにしている。
<車上荒らし当たり前>


<細かいものが盗難にあう>
自宅(バンクーバーの東側、Burnaby寄りの住宅街)で自転車を盗まれたことはない。が、自転車につけていたライト(こちらの自転車、ライトとかはもともとついてない)が盗まれた。ヘルメットもいつの間にか無くなった。どこで失くしたかは覚えてない。

<危険地域で迷う>
1番ピンチだったのは、仕事でチャイナタウンに行った時、降りるバス停を間違えてMain StとW Penderの交差点のバス停で降りてしまった時だ。バス停はもう少し先だと思っていたら、ゾンビエリアの中心近くだった。彼らにぶつからないように気をつけて歩いた。怪しい人たちは、怪しいけれど自分たちの世界の中にいるようで、あえてこちらに向かってくることはなさそうだった。たまに、モノを蹴飛ばしたり悪態をつきながら歩くエネルギーがある人もいる。しかも、その人通りの中をベビーカーを押して歩く強者(ヒスパニックっぽい女性)もいた。
*ゾンビエリアのバス停で降りるのはやめましょう。やばいなと思ったら、次のバス停で降りてください。

さらに、チャイナタウンでの仕事の帰り、バスがなかなか来ないため、違う通りへ行ったらもろにシェルター(恵まれない人に食事やベッドを提供する施設)の目の前にバス停があった。オッペンハイマー公園(テントは撤去済みだった)のそばで、シェルターの建物も薄暗くて怪しげだし、集まる人たちもどんより。今行っている教会や、日系人コミュニティでホームレスに炊き出ししてることがあるけど、この地獄でどうやってやってるのか想像もつかない。
チャイナタウンを歩く時は、いつも緊張する。でも中国系の人が悪いわけではない。貧しい暮らしをしている人はいるけれど、ホームレスに中国系の人はほとんどいない。

この華やかな夜景のすぐ裏が危険地帯

<狭い道で不審者とすれ違う>
次にピンチだったのは、夜勤に行く途中、夜9時ごろサイエンスワールドの近くのコンド付近を歩いていたら、歩道が工事中でトンネルみたいになっていた。運悪く向こうから、ズボンが下がった体が斜めっている男性が歩いてくる。怪しいけれど、引き返すのもあれだし、道路の反対側には犬の散歩をしているカップルもいる。(都会は夜犬の散歩をする人たちがいる)すれ違った時、その人が手に注射針を持っているのが見えた・・・

シリンジや針には慣れてる私でも、ゾッとしました。あれで刺されても死にはしなけれど、感染リスクがあります。万が一、襲いかかってきた場合を想定してイメージトレーニングしてしまいました。
*工事現場を通るのはやめましょう。挙動不審な人が来ても安全な距離(間合い)を保てません。

<バスの中に不審者がいる>
バスの中に不審者がいて、運転手が対応してくれなかった挙句、同じバス停で降りた。しかたなくその男性が立ち去るまで、集合住宅の入り口で待っていた。

<深夜バスに乗る>
夜勤帰り、Uberがどうしてもつかまらず(金土の深夜は、Uberがなかなかつかまらなかったり、料金が上がったり、ドライバーからキャンセルされてしまったりする)深夜バスで帰ることに。マウントプレザントという、ちょっとアートな街だが深夜はほとんど人通りがない。暗い中、ヒヤヒヤしながらE Broadwayまで歩いた。バス停には誰もいないし、バスが本当に来るのか心配だったけど、ちゃんときた。時間通りだったかは覚えていない。お客さんが自分だけの時もあったし、何人か乗っていることもあった。バスが猛スピードで走るため降りるバス停を過ぎてしまうことがあり、住宅街ではあるけれど1kmぐらい歩いたこともある。自分も怖いけど、そんな深夜に歩いている私を見た人も怪しんだだろう。
*一人で深夜バスに乗るのはお勧めしません。特にバス停で待っている間、バスを降りた後が危険です。

深夜のバス停で写真を撮る自分も立派な不審者

<近所のバス停のガラスが粉々>
何が起きたのか不明だが、バス停のガラスが木っ端みじんになっていて歩道に散らばっていた。誰かが鈍器か何かで壊したとしか考えられない。

何が起きたのかな?三度見

<住宅街の路上に不審者>
薬物中毒であろう、白昼電柱に立ったまま寄りかかって動かない若者。放尿しながらぐるぐる高速回転する若者。自宅でクスリをやって、外に出てきたのかラリったままバスに乗ってここまでやってきたのか。
*挙動不審な人がいたら、距離をとりましょう

<信号を待っていたら物乞いされる>
コマーシャルブロードウェイの駅前の交差点。信号待ちしているとよくおばさんに「なんか食べるものもってない?」と聞かれた。あいにく、ほんとうにいつもなんの持ち合わせもない。(食べ物も、現金も)というか、最初は何言われてるのかさっぱりわからなかった。バンクーバーに来た時は、ほぼ最低賃金で働いていたし、こっちが恵んでもらいたいぐらいだったよ。今思えば、夜勤も昼と同じ時給だった。
*物乞いは丁寧に断りましょう

<スカイトレインの駅にはいつも怪しい人がいる>
昼も夜も。さすがに飲食店もないような住宅街の駅ならほとんどいないが、駅前が賑やかな場所は誰かかれかいる。しかも、暗くなると駅は無人のため不審者の溜まり場となる。乗り継ぎのバスを待つために不審者たちのいる駅にいるのも不安すぎる。
*バンクーバーにはシェルターもなく野宿せざるを得ない人が2000人以上いるようです。

振り返ってみると、バンクーバーでいろいろ経験したが、オーバーオール住みやすかった。日本では滅多に見られないような風景はよくあるが慣れてしまった。不審者は多いが、住民の多くの人は優しい。

ホームレスになる原因が精神疾患や薬物中毒、住宅難だ。特に薬物の問題は根深く、世界中のギャングが入りこんでいるカナダでは、違法薬物の入手が容易いため解決はなかなか難しそうだ。若者の薬物中毒による死亡も増えているという。
私の住む街には、白昼堂々外で大麻を吸っている人はいないのだが、息子の学校のクラスメートの中には大麻の匂いがする子がいるという。学校では必死にドラッグの教育しているのだけれど、大麻は合法なので危機感はうすいのであろう。バンクーバー島は人口密度が低いので、まだバンクーバーほどのゾンビ街はないのだが今後ホームレス用の住宅や無料違法ドラッグ提供施設も作っていく計画らしい(住民は大反対らしい)。カナダが今後どのようになっていくのか興味深い。

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