ティモンディ
ティモンディ愛について語った前回の続きである。
1、ティモンディがバラエティで残っていくために
テレビで売れ続け冠番組を持てるようになる芸人の素質として、
①状況を判断する力 ②トーク力(ボケ力とツッコミ力といってもいい) ③毎週見ても嫌な感じがしない良い人感
を挙げた。まずは分かりやすく③から。
ネットなどを見ると、高岸の話し方がウザいとかムカつくとかそういう声も少なからず目に入る。私も一番最初に高岸を見た時は、一発屋のくせにキャラ暑苦しいなと思ったので批判をしている人らの気持ちはよくわかる。
だからこそ、今がターニングポイントとなる時期だ。
あえてあのままで行くことによって、「本当にこの人は人を傷つける気がない。見てて元気が出る。大好きだ」と視聴者に思わせることができれば、彼らはテレビ界の永遠の勝利を手にしたと言っていいだろう。
例を挙げるならバナナマンやサンドウィッチマンなどはこの路線で幅広い年代から支持を得ている。
少し矛盾するが、キャラの脱ぎ時についても考えなければいけないと思う。
これは、バラエティ以外のフォーマルな仕事に呼ばれることが無くなってしまうからだ。
法科院に進学した前田の頭を生かしてワイドショーだったり対談をする番組だったりに呼ばれるチャンスは十二分にあるが、こうなると高岸のキャラが邪魔になってしまう。
ここでひとつ、「ポジティブスロー高岸」はキャラとして残しつつ平場や漫才のときは素の話し方でいくべきだと私は思う。
昔の動画を見てみると、前田が茶髪で蝶ネクタイをしているし高岸は銀髪の関西弁だ。そして、前田がボケに回ることもあり今よりも幾分も明るい。(もしかしたら高岸のハンサムがキャラの邪魔をしているからオールバックにしたのかもしれない)。
二人とも顔がいいし、このまま高岸が通常に戻ったら女性人気(今のEXIT、四千頭身層)をごそっと得ることも可能だろう。
演者やスタッフ、視聴者にキャラの飽きがきてしまう時期もそう遠くなくやってくるし、漫才にキャラを混ぜると限界がきてしまうことは過去のM1出場者が大勢、証明している。
ネタが面白くなくて、重鎮として残っている芸人はいない。ティモンディも早々にネタで世間に認められる必要もある。彼らとM1についても書いておこう。
2、ティモンディがネタで評価されるために
運動神経を生かした番組や企画に呼ばれることの多い彼らだが、28になる年である。
このまま出れて3、4年もつかどうか厳しいところだろう。だからこそ、身体能力以外も視聴者や業界人にアピールする必要がある。
第七世代で唯一、ネタを見せずに勝ち上がった彼ら。
ネタをショートコントと漫才しか見つけることができなかったが、今の漫才スタイルは、高岸がスローで意味不明なことをいい、前田がうるせえよとかなんだよとか突っ込むというものだ。
初見の印象は「まあそれしか考えられないよな」だ。高岸のあのキャラを残すには、このスタイルしか漫才を成立させる方法が無い。問題点は2つだ。
1つは、ボケに見えない点だ。キャラ漫才がうけるのは、明らかに相手が変な奴だと全員が共通認識したうえで相方が突っ込むからであり、高岸のキャラである「めっちゃいい奴」はつまり「本当に優しいから憎めない」ボケ殺しのキャラなのだ。
そしてもう一つの問題点は、前田がしっかり者キャラだという対比構造にしなければいけないためじゃない方になってしまう危険性があることだ。
いかん。
みんな知ってるか、前田はすごいんだ。高岸が目立つことを自身の幸福としている。話も上手い。いや、語り尽くせないから次回の記事に書こう。
とにかく、前田がこのままうもれてはいけないのだ。
長々と語ってしまったのでまずはこの辺でやめとこう。
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