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【小説】 遺伝子①

佳世子と佳世子の母のなっちゃんは
宇部空港に着いた
羽田から車椅子を飛行機会社が手配してくれて
母を宇部まで連れて行った

母にはこの1年相当迷惑をかけてしまったから
付き添いは当然だったし
心配だったからついてきた
宇部空港に着くと
この1年ずっと佳世子に毎日LINEで励ましたいとこのマモルお兄ちゃんの叔父が迎えに来てくれていた

叔父ちゃんとあうのは
小学生以来かもしれない
叔父ちゃんは佳世子を見たとき
少しビックリした顔をしていた

最初は車を運転して長門まで着く間
距離感があった
長門に着くとおばちゃんのお墓参りにすぐに行った

おばちゃんの名前はよっちゃん
お家に立派なお墓があった
その後、仏壇に手を合わせるとよっちゃん叔母ちゃんの
遺影があった

佳世子はビックリした
母よりよっちゃん叔母ちゃんに佳世子はとても似ていた

その後、母は同窓会のためにホテルに向かった
佳世子とは別のホテル

次の日
叔父ちゃんからLINEがきていた
いつでも迎えに行くから待ってるねと•••!
しかし、母は何故か同級生の友達と車で
佳世子をホテルに迎えに来てくると言った

母の実家に行くのに•••
叔父ちゃんも待っているのに
知らない母の同級生に車に乗せてもらった

お墓参りが済んだら
午後からお茶をするんだと
はい、私はどうすれば?
と、佳世子は思った

あっ、叔父ちゃんに連絡した
長門の母の実家に来て

わかったよー
叔父ちゃんはLINEで返してくれた

母の実家でお墓参りが済むと
佳世子は叔父ちゃんとドライブに出かけた

母の実家で
佳世子は結婚しとるんか?
歳の離れたいとこに言われた
叔父はジョコと佳世子のことも知っているようで
難しい顔になっていた

もちろん祐輔との事も叔父ちゃんは知っているようだった

一応結婚してますよ。一応
そう佳世子は答えた

マモルお兄ちゃんは佳世子とジョコの関係性を知っていたから
佳世子がジョコとやり直してからケンカしても
それは想定内だから
と言った

でも、お兄ちゃんは常に心配してくれていた
本当の兄みたいだ

海の見える喫茶店でお昼を食べる佳世子と叔父ちゃん
その後、衝撃の真実が明らかになる。


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