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星街すいせい 1stAlbum「Still Still Stellar」は彗星のように眩いアルバムだった!

ホロライブ0期生星街すいせいが2021年9月29日に活動初となる全国流通フルアルバム「Still Still Stellar」をリリースしました。

これまでに発表してきたオリジナル楽曲とアルバムのために制作した新曲を加えた全12曲が収録されています。

ホロライブ所属タレントの中で4人目のアルバムリリースらしく、恐らくときのそら、AZKi、角巻わためについでのリリースはおめでたいことです。

卓越した歌唱力と情熱を持つあの星街すいせいのフルアルバムがリリースされる、ということでとても楽しみにしていました。

星街すいせいの1stAlbum「Still Still Stellar」は期待した以上の素晴らしいアルバムでした。

ここまで「星」にこだわり抜いてアルバムを作れるのはすごいと思います。

当然計算して制作されていると思いますが、このアルバムは彗星のようだと私は感じました。

1曲目に「Stellar Stellar」を持ってくることで最初に最も強く輝き、10曲目「Je t'aime。」、11曲目「Starry Jet」、12曲目「駆けろ」の流れで段々盛り上がりながら終わってしまうのが彗星がぱっと輝いて長い尾を引いて消えていく様を想起しました。

普通のアルバムなら最初に「Je t'aime。」「Starry Jet」「駆けろ」で盛り上げて満を持して「Stellar Stellar」を持ってきて、締めは「Andromeda」という構成にしそうなものですが、あえてこういう構成になっているのは彗星を表現していると私は思いました。

アルバムを全部聞き終えてもし自分が曲順を任されたらと想像すると1曲目は「Je t'aime。」でオシャレにスタートするか、「comet」で優しくスタートとしそうなところなのに、実際には「Stellar Stellar」でスタートして最初から全部持っていかれる感じがたまらなくいいですね。

「Stellar Stellar」に圧倒された

「Stellar Stellar」の作曲を担当されたTAKU INOUEさんが「開始0秒から世界がすいせいさんの声になる」とおっしゃっている通り、圧倒される曲だと思います。

正直に言うとクロスフィードで聞いた時にはおしゃれな曲だとは思いましたが、こんなに凄みがある曲だと思っていなくて音源で聞いた時に衝撃的でした。

上手く言えませんが最初の「だって僕は星だから」がこの曲のスケール感を生み出しているのかもしれませんね。

ステージの上でいきなりスポットライトを当てられて視界が真っ白になるような、そんな感じの眩しい曲だと思いました。

TAKU INOUEさんのメジャーデビュー曲「3時12分」のボーカルも星街すいせいが担当していますが、「3時12分」は都会的な印象で「Stellar Stellar」は宇宙的な浮遊感を感じて、かつTAKU INOUEさん節?と言うべきかサビ前の盛り上がりやエモい感じはしっかり共通していてテーマによる違いを作り出せているのが凄いです。

この宇宙感はなんだろうと思ってよく聞いてみると、サビの終わり頃に「キラキラキラ」という音が入っていたり知識がないので上手く言えないのですが、星や宇宙的な要素を感じる音や構成になっていることに気づきました。

多くの音が入っていることで壮大さを感じるのかなと思いましたし、それを曲にまとめ上げるTAKU INOUEさんの作曲家としての能力や一切ブレずに主役として輝くすいちゃんの声は素晴らしいと思いました。

この「Stellar Stellar」は最初バラード感が強めの曲だったのが、もっと派手で明るくて元気な曲にしてくださいとお願いをして今の曲になったそうです。

それはすいちゃんが担当した歌詞にも現れていて、太陽や星、シンデレラや王子様という単語が使われているからより眩しくてキラキラしている印象を受けます。

「私は王子様を待つなんてガラじゃない、王子様として迎えに行ってやるんだ」とすいちゃん自身が語っていましたがそういうエネルギーに満ち溢れていて、私は聞いていてスポットライトが当たって視界が真っ白になって熱い光そのものみたいな曲だなと感じました。

「Andromeda」が個人的に一番好き

「Still Still Stellar」収録曲はどれも素晴らしいです。

既存曲はもちろん今回のアルバムで初披露となった4曲も非常によく、また順番もよく練られていて聞いていて気持ちがいいです。

一回通しで聞いた時は「Stellar Stellar」か「NEXT COLOR PLANET」が何だかんだいいなと思いましたが、さらに聞いていくうちに「Andromeda」が個人的に一番好きだなと思いました。

なんでかな?と考えてみるとアルバムの中で「Andromeda」が正統派のバラード曲だからです。

「サビでうわあああバラード」という注文で出来た曲だとは信じられません。

全体的に星をテーマにした曲ばかりなので、夜をイメージさせる曲が多いです。

「GHOST」は特に夜のニュアンスが強いのですが、あくまで街灯がついている夜なのに対して「Andromeda」はさらに暗く星明かりだけの夜をイメージさせます。

真っ暗で澄んでいる中に美しいすいちゃんの歌声が星明かりのように照らしてくれている優しい曲だと思います。

やっぱりすいちゃんの声は美しいなと深く堪能しながら、そっと励まされる気がしてこの曲が一番好きだなと思いました。

星街すいせい 1stAlbum「Still Still Stellar」は素晴らしいアルバム!

基本的には大絶賛のアルバムですが、1つだけ気になることがありました。

Still Still Stellar ver. ということで既存曲はアルバム用に手を加えられているようです。

「Stellar Stellar」が凄みのある曲なので「NEXT COLOR PLANET」も負けないように音を強化するのは当然だと思います。

「Stellar Stellar」から「NEXT COLOR PLANET」は綺麗な流れなのであまり気にならなかったのですが、「GHOST」の音が強くなっているのが個人的には気になりました。

多分低音域が強化されているのだと思いますが、私の環境だと「GHOST」は聞いていて耳が痛くなる感じがしました。

あくまで私の環境での話ですし、シングルバージョンと差し替えれば普通に楽しめるので問題ないのですが「GHOST」の音の強化が私は気になってしまいました。

ケチを付けるとすればこんな個人的なことくらいで、他に文句のつけようもない素晴らしい完成度のアルバムでした。

「Still Still Stellar」収録の全12曲に外れ曲はなく、彗星を想起させる曲順も素晴らしいの一言です。

これは個人的な感想なのですが、他のアルバムと一緒に流していると「Stellar Stellar」のパワーで一気にすいちゃんの世界に引き込まれて「駆けろ」で次のアルバムにバトンタッチする感じが、振り回しつつも何だかんだ気遣ってくれるすいちゃんっぽいなと思っています。

音楽ナタリーのインタビュー記事がとても良くて、記事を読むことでさらに「Still Still Stellar」を楽しむことが出来ると思うのでオススメです。

星街すいせいの曲が1曲でも好きなら買って損はないアルバムだと思います。

少しでも興味を持ってもらえたならクロスフェードだけでも聞いてもらって星街すいせいの歌声に触れてもらえれば嬉しいです。

アルバムを聞いて思ったことを少し書こうと思いましたが、気付けば3000文字を超えてしまい読むのが大変だったと思います。

お疲れ様でした、そして読んでくれてありがとうございました。

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