常念岳!!!(ヒャクメイザン60コメダヨ)
気がつくと、もう年の瀬と言われる季節に入って慄く(おののくと読む。知らない漢字は調べずにいられない文系だ)。まだ書いていない山登りの件がいくつか残っている。大物はなんとか年内に書き終わりたい。すごい楽しかったから、書いておきたい。
前回の空木から戻って、足裏のぶよぶよ(ぶよぶよになっちゃったのよ)も治った頃、山行のお誘いのラインが入る。昨年北アルプス縦走で知り合い、その後黒斑山や燕岳に一緒に出かけたHさんからだった。北アルプスで彼女と一緒だった2人のお仲間と山行計画中で、良かったら一緒に行きませんかーと。わぁい。一応オットに相談して、すぐお願いします!!のお返事を返す。天候もあって、行き先は二転三転し、最終的には常念岳となる。行きたかった山だ!
軽井沢在住の仲良し登山仲間3人組に混ぜてもらう形なのだが、足を引っ張らないか・お邪魔虫にはならないかと、ちょっと心配になる。が、そこはオトナのお遊び仲間、みなさん優しく招き入れてくれた。
9月4日日曜日16時、前泊するために安曇野に向かう。19時少し前安曇野インターを降り、すぐのロイホスでご飯。店員の女の子がすごく感じ良い。気分良くもりもり食べて、そこからちょっと行ったところの「ごほーでん」という宿に向かう。詳細をよくわからず、素泊まりで安いとこーと取ったところだったが、なかなか居心地良かった。なんでもコンセプトは"田舎のおばーちゃんち"だそうで、洋館を改造した不思議な空間だった。
翌5日はちょっと雲があるものの快晴。わーいと待ち合わせの一ノ沢登山口に向かう。30分で着いたが駐車場はほぼ一杯で、路肩に停める。ちょっと遅れて現れた3人と合流。こんにちわ、こんにちわ、よろしくお願いしますー、とご挨拶。
身支度整え8時出発。終始水音を聴きながら川沿いをゆるゆると登っていく。空は晴れたり曇ったりして気を持たせる。
何度か石がごろごろの沢を歩いたり、丸太の橋を渡ったりしながら、"胸突八丁高巻道注意"と地図に大きく書いてあるところに、ほぼコースタイムで到着。(ちなみに胸突八丁を調べてみると、"富士登山で頂上まで八丁(約八七二メートル)のけわしい道。一般の山にもいわれるようになり、さらに転じて、物事の一番苦しい時、正念場をたとえていう。"のだそうで、富士登山!!となる。)
ここが核心ねーと、ちょっと危ない感じの急登をジグザグと登っていく。たのしー。ゼィゼィ。ここを1時間ばかり頑張ったら、
急に視界が開けて空間が広がり、常念乗越到着。
赤い屋根の常念小屋が可愛い。その後ろに槍・穂高連峰の絶景が並んでいる。空は晴れているが、その山並みの上部には雲がかかっていて槍ヶ岳の槍が見えない・・・。
本日のお宿常念小屋にチェックインして、持参したお昼を小屋のテラスで食べる。うまいです!
重いザックを部屋に置いて身軽になり、いざ常念岳山頂へ向かう。小屋からは1時間くらいかかり、このピークのさらに奥が山頂。岩がごろごろで歩きにくいが、あたりの眺めがなにせすごいので、息をつきながらも顔を上げる度感動してしまう。
顔を出しそうで出さない槍に、皆でわーきゃー"見えないー!がんばれー!"などと言いながら登っていく。
山頂はなかなかの岩場。足元がおぼつかないが、360度の眺めは最高だ。ゆっくりしたかったのだが、お腹の調子がやや怪しくて、そそくさと下山開始。いつもなかなか頂上でゆっくりできない。つい下山を考えてしまう。道中は楽しめるようになったと思うのだけど。
わいわいと下山し、17時のご飯まで部屋でまったり。夕飯うまし。終わって小屋の人に淹れてもらった珈琲片手に外に出る。
ベンチに座って山並みを眺めるのだが、まるで大きな舞台のように、雲が黒い山並みを背景に形を変えていく。見飽きない。やっとこ槍が顔を出し、みなで"おおーっ"となる。豊かで幸せな時間だったな。
早寝早起きして翌6日。朝焼けは良い感じだけど、風が強く雲も重くたちこめている。さて6時半下山開始。わしわしと降りていく。
下りは早いね。10時には登山口に着く。楽しかったーー。そのあとお昼お蕎麦難民となり、(行く店みな閉まってる・・・!)やっとこ入った店で食べ、解散となる。ありがとーありがとーお疲れーー。
1人で行く事の多い山。複数で行くのも、わいわいと楽しいのを実感。なにより安心感が違う。1人だとどうしても常に不安や心配がつきまとう。次の一歩を考え続けなくてはならない。それが複数だと、相談したり引っ張ってもらったり、前に後ろに笑顔があって、心強いことこの上ない。あんまり迷惑かけてないといいのだけど、、、。良かったらまた誘ってくださいねー。
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