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龍頭山の野鳥調査(2021.6.5)

観察会から調査に

  本来ならば、観察会として企画していたものですが、広島県の緊急事態宣言を受けて、調査に切り替わりました。毎年この時期に、豊平の龍頭山の野鳥をモニタリングしています。 今回はスタッフ6名で、鳴き声や姿を記録しました。

21種類を確認
 

 どんぐり村に集合し、野鳥専門家の上野先生の解説を聞きながら、龍頭山標高700m付近まで、車で移動しながら、調査を開始しました。 開始早々、車道沿いのスギ林で、「フォイフォイフォイ」と聞こえます。サンコウチョウです!また、かすかに「フィウィーフィウィー」とヤイロチョウの鳴き声も聞こえたそう。びっくりです! にぎやかなヒヨドリ、哀愁漂う「ヒーヒー」と鳴くトラツグミ、「キョロンキョロン」と軽快なクロツグミ、おなじみのアカショウビンの美しいさえずりも聞こえます。オオルリ、コサメビタキも姿を現してくれました。途中で目を楽しませてくれるのは、清楚なエゴノキの花です。フタリシズカやコアジサイも咲き始めていました。 6時から8時半までの時間で21種類の野鳥を観察しました。

ヤイロチョウ(声)、ウグイス(声)、ヒヨドリ、キビタキ(声)、アカショウビン(声)、クロツグミ、ヒガラ、、ゴジュウカラ、シジュウカラ(声)、ツツドリ(声)、オオルリ、アオゲラ(声)、アオバト(声)、カケス、メジロ(声)、コサメビタキ、サンコウチョウ、トラツグミ、ハシブトガラス、コシアカツバメ

専門家の感想

・龍頭山麓は、野鳥の種数が多い。スギ林の林床のミミズを餌にすることが多いため、希少な種も多い。
・反対に、普通種は少なかった。
・全体的には、サンコウチョウが4+と多かった。

前回の臥龍山では30種類、今回は21種類と少なかったようにも思いますが、サンコウチョウやヤイロチョウ、コサメビタキなど希少な種も確認でき、時間をかけて鳴き声を聞くことができました。またスギ林で沢沿いであれば餌となる昆虫類が多く生息するという環境にも、野鳥の生息に関連することがよくわかりました。
合間に「日本3霊鳥」のお話や、広島県全域でも野鳥のお話を聞かせていただくなど、好奇心を刺激される時間にもなりました。

風景を詠む
 

 最後に寄ったため池での静謐な風景の前で一句。

「池のそば うつる景色も 八色(やいろ)かな」(前田ナッチェ)

池のほとりの森、水面、空と美しい色とヤイロチョウをかけたすばらしい一句、あっぱれです!

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