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ブナ林の野鳥調査(2021.5.16)

観察会から調査に

 本来ならば、観察会として企画していたものですが、広島県の緊急事態宣言を受けて、調査に切り替わりました。
毎年この時期に、臥龍山付近の野鳥をモニタリングしています。
 今回は4名で、鳴き声や姿を記録しました。

30種類を確認

 野鳥専門家の上野先生の解説を聞きながら、千町原から臥龍山8合目まで、車で移動しながら、耳と目で野鳥をキャッチします。
 鳴き声がわかりやすいのはなじみのあるウグイスやキビタキ,ツツドリ、アオバト。ピリッピリッと鳴くサンショウクイやキョロイキョロイと鳴くクロツグミ、前奏があり長々と鳴くコルリは上野先生のレクチャーがありました。
 梢を飛び回るヒガラや、ソングポストで鳴くミソサザイ、つがいで飛びながら鳴くアカショウビンは姿を確認しました。
 他にも、アカショウビンがエサとするタイワンニシキマイマイが道路を移動していたり、ヤマシャクヤクのつぼみを見つけたり、クマ棚を教えてもらったりと、野鳥以外のいきものにも出会うことができました。
 また、マムシグサやウリハダカエデ、チゴユリやガマズミなど季節の花がとても可憐でした。
 2時間強のモニタリングの中で、野鳥を30種類を確認しました。

メジロ(声)、ウグイス(声)、ホオジロ、ヒヨドリ(声)、キビタキ(声)、サンショウクイ(声)、アオサギ、ダイサギ、キセキレイ(声)、トビ、ミヤマホオジロ(声)、アカショウビン、ヨタカ(声)、クロツグミ(声)、ヒガラ、コルリ(声)、ゴジュウカラ、ソウシチョウ、ミソサザイ、シジュウカラ(声)、ツツドリ(声)、アカゲラ(声)、オオルリ、アオゲラ(声)、アオバト(声)、カケス(声)、ヤマガラ(声)、イワツバメ、コガラ(声)、コゲラ

専門家の感想


・山頂付近にクロジ、大型のツグミの仲間がいなかった。
・山麓の方が種数が多い。クロツグミやアカショウビン、ヨタカやミヤマホオジロなど。
・全体的には、ソウシチョウ、コルリが増え、ミソサザイが減った。

 全体の種や数の増減の原因などには触れませんでしたが、大型のツグミの仲間が減っているのは、カケスがひなを食べているからではないか。カケスは樹上の巣のヒナをエサとするが、樹間が空いているため、巣を見つけやすくなっているのではないか、という予測をお話されました。
 木が若く細いものばかりだとまた違った状況になるとのことでしたので、野鳥の生息に、森林の環境が関わっていることも再確認できました。
 雨にもあわず、下山してから千町原の道沿いで見たウスバシロチョウがふわふわとぶ姿も印象的でした。

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