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Cider Chat エピソード001 フィールド・マローニ|ウエスト・カウンティ・サイダー

お待たせしました!やっと1話をお届けします。
エピソード001 フィールド・マローニ|ウエスト・カウンティ・サイダー
公開日:2015年10月31日
元エピソード:https://ciderchat.com/field-maloney/

以下日本語サマリー
(サマリーの為話している内容の順番が前後します。ご理解願います。)

10月下旬快晴の日、リア(Ria)は実るりんご畑を見ながら回り道をして、アメリカ、マサチューセッツ州コルレインにあるウエスト・カウンティ・サイダー訪問。

今回は当主のフィールド・マローニ氏がアメリカでのサイダーのリバイバルにて語っているのをどうぞ聞いてください。

マサチューセッツ州コルレインにあるウエスト・カウンティ・サイダーはさかのぼること1984年のサイダー禁止令の後の非常に初期からある生産者の1人です。
1970年代初頭、創立者であるテリー・マローニ氏と妻のジュディスは息子のフィールドが生まれるとマサチューセッツ州に移住。当時テリーはサイダーを造る傍ら地元の病院のERのトップとして働いていました。

1980年代前半は誰もサイダーを生産する人はおらず、自分の余暇として楽しみに造る人が数人いた程度だった。
トラックに乗せ売り歩くことをしていた1980年代後半から1990年代前半。若いクラフトビール愛飲者たちには比較的受け入れてもらいやすかったが、ワインラヴァ―達にはそれが難しかった。
90年代後半から2000年に入ってからも絶対ヒットすると信じて、辛抱強く自分たちのサイダーを売るために働き続けました。

テリーは現在、アメリカのサイダー人たちの間で「サイダー復活の父」と呼ばれています。というのも、彼はマサチューセッツ州フランクリンカウンティにて毎年開催される「サイダーデー」の設立者であり、このフェスはアメリカで早くから行われていたフェスの1つであり、21世紀の現在まで継続されているのです。

しかし、2010年、そのテリーを醸造中の不慮の事故で失う悲劇が家族におこり、息子のフィールドはこれらの困難を乗り越え、今では名声を取り戻したサイダーメーカーへと昇り詰めました。

ウエスト・カウンティー・サイダーの歴史の他に「リンゴ」についても言及。
ニューイングランドのリンゴは酸が高い一方でヨーロッパのリンゴにはタンニンが多い傾向にある。
早い時期に収穫する酸が高くハイトーンなのは、アッシュミーズ・カーネルとピピン。遅く収穫するのはタンニンが多いキングストン・ブラック、ダビネットや特にフランスサイダー用のリンゴ。
テクニカルな話だが、PH指数が低いと酸が高く、PH指数が高いと酸が低くなるのだと。
フィールドは高い酸もタンニン多い品種の両方とも好きなので、その2つをどのようにして分配していくかのバランスポイントを見つけるのが難しく、また、伝統的なニューイングランドのサイダー品種はそんなに植樹されておらず、新しい生産者たちは元来何が植えられているのかということに悩まされているとのこと。

最後にフィールドは今後の展望を語っています。
もちろん父や母がこれまで築いてきたものを受け継ぐのだけれど、特に父は個性的で偉大だったし、母は70歳を超えてもまだ何ケースも配達に出かけるパワフルな人だし、これだけでも引き継ぐのは至難の業だと。
そして、現在ライターとしての語学を学んでいます。というのも家に戻るまで10年間NYで過ごし、ライターや編集者をしていたので、サイダーにおけるNYの市場を知ることができたし、今後はレッドフィールドを全米にもっと広めていくことをしなければらないと考えています。
それと元々うちはワイン造りの家だったので、フルーツを醸造するという点でいえば、ワインもサイダーも醸造方法は同じなので、カリフォルニアのナパでワインの勉強をしているとのこと。

それから、来春(2016年)以降に全部で15,000本リンゴの木を植樹する準備をしていて、そのうちのレッドフィールドに3,000本植樹の予定。
これからのウエスト・カウンティ・サイダーとしては、様々な種類を植えて、どれが好ましいかを見極めたうえで、その種類を多く植えて、発酵における酸化が1番トリッキーであるのだけれど、手綱を引いていきたいと思う。
リアがここで確か前にクラウン・サイダー(注:ノルウェーのハルダンゲルにて13世紀よりシトー派が造っていた伝統的なサイダー)造ってたわよね?と聞いたことろ、そうだよと答えた後に、まだローカルベースだけど、ドラフト・サイダーも注力していきたいと思ってて、特に他のフルーツ、ラズベリー、クランベリーやブルーベリーとジンジャーなどのフレーバーを加えるものなども探求しているところで、レッドフィールドのフラッグシップになればと願っているんだと。

West County Cider

Sow’s Ear Cider

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