ドミニオン最弱カード列伝④山守

第4回は拡張「冒険」から「山守」です。

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プレイする度に旅人トークンを裏返し、表になった時5枚ドローできる豪快なカードです。旅人トークンの表裏にかかわらず1購入を増やすことができます。

基本性能

山守は2回プレイしないとその真価を発揮することはできません。なので他のカードで置き換える場合の考え方は、持続カードに似ているかもしれません。カード2枚、2アクションを使って5ドローなので、

山守×2=鍛冶屋+堀+(2購入)

ドロー性能では鍛冶屋よりやや劣りますが、その代わりに+購入が付いています。これだけで弱いとは言えないでしょう。

初回プレイが弱すぎる

このカードは、1度目のプレイでは購入が増えるだけのカードなのでほぼ意味がありません。むしろこのカードをデッキに入れることによって、デッキが瞬間的に弱体化します。初手でこのカードを購入する場合について考えまてみます。(1ターン目に山守、2ターン目に銀貨を買います)

2巡目5金率

2巡目5金率(3、4ターン目に少なくとも1回は5金以上が出る確率)はドミニオンの必須知識の一つです。以下の二つの記事はドミニオンプレイヤーなら必読です。

しかしながら、細かい数字を覚えておく必要はありません。1,2ターン目の購入が銀銀、銀密猟者、銀堀は9割以上、銀パスは7割、銀呪いは5割と覚えておけば十分です。細かい数字よりも重要なのは4ターン目の購入が終わった時に山札に何枚カードが残っているか、です。1,2ターン目で2枚のカードを購入しているため、2ターン目に山札を作り直すとき山札は12枚です。銀銀の場合は4ターン目の購入後山札に2枚のカードが残っており、せっかく買った5コストのカードが使用できるのが遅くなってしまう可能性があります。(5ターン目に新しいカードを3枚しか引けません)その点銀堀であれば(堀を3,4ターン目にプレイできていれば)山札にカードが残っていないため、早くに5コストのカード使用できるでしょう。このようにデッキの回転力と金量の両方を考えながらプレイすることが重要です。

さて、1,2ターン目で銀山守を購入した場合の5金率は、銀呪いの場合と同じですから、5割しかありません。強力なカードが購入できなかった場合、豪快な5ドローを生かすことができません。(5ドローしても強力なカードがデッキに入っていなければあまり意味がありません。)

1ターン貯めて強いターンを作る?

ドミニオンでは強いターンを作るためにいったん力をためることもあるでしょう。策士をはじめとする持続カードにはこの役割があります。強いターンを作って高価なカードを獲得するのは理にかなっています。例えば白金貨を例に考えてみましょう。

白金貨=金貨+銀貨+研究所

地道に金貨や銀貨を買っていくよりも強いターンを作って白金貨買う方が合理的です。ただし、山守と、例えば策士では決定的な違いがあります。

事故を起こす可能性

手札に村がなく、山守しかない場合が悲惨です。5ドローしてアクションカードばかり引いてきたらそれらを使うことができません。それどころか旅人トークンが表になってしまうので、もう一度裏にし直す必要が出てきてしまうのです。鍛冶屋であれば「事故るかもしれないけどとりあえずひいちゃえ」ができるのですが、山守ではそうもいきません。

山守を上手く使う方法

ヘイトスピーチばかりしていると怒られるので、一応活用法も紹介しておきます。一つ目は「獲得したターンに使用する」です。例えば武器庫で獲得して、それをすぐドローしてプレイする。技術革新や都市国家で獲得後に即プレイする。こうしておけば次のターンに豪快な5ドローが使えます。二つ目は「ターン開始時にアクションを増やしておく」です。漁村、ゴーストタウン、兵舎、村人等で事故を起こさない工夫をしておくことです。弱点さえ克服しておけばドローと+購入を生かして強いコンボが組めるかと思います。

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