TAGTAG後

TAG! TAG! 3 on 3 コケコアクジキング

感謝っ...! 圧倒的感謝っ...!


1.はじめに

こんにちは,CideRと申します。

2019年7月14日に行われたTAG! TAG! 3on3 に参加してきました。今大会は3on3のチーム戦であり,参加チーム総数は上限いっぱいの24チームで参加人数は72人に上りました。
今大会の対戦形式は,予選スイスドロー4回戦で,その後,予選上位8チームが決勝トーナメントを行うというものでした。
今回は,カイセ―くんとゆいはるさんにお誘いいただいてチーム名「三ツ矢サイダー」として今大会に参加しました。チーム名に関して,やや恥ずかしかったのですが,カイセ―君とゆいはるさんに決めていただきました。
チーム「三ツ矢サイダー」の結果は予選スイスドロー2勝2敗で,予選10位となり,残念ながら決勝トーナメントに進出することができませんでした。


2.「TAG! TAG! 3 on 3」使用デッキリスト

当日に使ったデッキリストは以下の通りになります。

このデッキは会場について,予選開始40分前頃から急遽組み始めたものであり,試合前はなかなかの焦りに襲われていました。頭の中にはデッキのイメージがありましたが,実際に組んで回したことがなかったので,ボロボロだったらチームメンバーに迷惑をかけてしまうと不安でした。
結果は個人3勝1敗で初めて使うデッキにしては良く扱えたのではないかと思います。

本来であればこのデッキを使うつもりはなかったのですが,自分の中ではなかなか良いアイデアだと感じ,また現環境の多くのデッキに対して有利に立ち回れるのではないかと思ったので,おもいきって使ってみることにしました。

デッキのコンセプトは,カプテテフGXやデデンネGXなどの低HPGXポケモンをアクジキングで2回倒す or デッキ回りをサポートするジラーチやカラマネロなどの非GXポケモンをアクジキングで複数回倒すです。



以下では採用したカードについて個別で解説します。

カプ・コケコ 4

ゲーム序盤のアタッカー。ベンチバリアのミュウの存在で徐々に数を減らしたが,最近はそのミュウ自体が数を減らしたため,デッキのメインポケモンその1として採用。上技のかいてんひこうで相手のバトルポケモンとベンチに20点ずつ与え,アクジキングのレッドバイキング120点圏内に入れていく。序盤に2体以上場に出すとばらまきデッキと悟られて,ベンチを極端に絞られるため,相手のベンチ展開が終わるまで極力2体目を見せないように立ち回る。逃げエネが0なのでコケコバトル場からベンチのジラーチに繋ぎやすい。

アクジキング 3

ゲームの中盤から終盤にかけてのアタッカー。デッキのメインポケモンその2。基本的にはビーストリングタイムに急発進させ,レッドバイキングでゲームを締める。世の中に出回っているデッキタイプではないので,このアクジキングを見せない限りゲームプランはばれないはず。ポケモンカードにおいてサイドをより多くとることは勝ちに直結する上に,相手のゲームプランを崩すことができる。HPが150と高水準であることも強い。ゲーム中では2枚使えればよいので,サイド落ちを考慮し3枚採用。HANDデッキには上技を。 

ヨーギラス 1

このデッキはアローラペルシアンGXで比較的簡単に詰んでしまうため少しでもあらがえるように1枚採用。しかし,コケコにもヨーギラスにも基本エネルギーを2回手貼りする必要がありテンポロスになるので,アロペルGXを完全に切るか,この枠を無人発電所にしてもよかったのではないかと反省。
しかし,広いデッキタイプを考えると,相手のポケモンにダメカンが30点乗っていれば,1回のニコタマ手貼りで80点と,このデッキでは比較的高い打点を出すことができるので検討が必要。 

ジラーチ 2

序盤の展開の補助や,中盤のビーストリングへのアクセス,終盤のリセットスタンプやムサシとコジロウ対策など常に場に1体出しておきたい。 

カミツルギGX 1

主にGX技でサイドをとるように採用。カミツルギGXのおかげで,レッドバイキングでGXポケモンと非GXポケモンを1体ずつ倒し,スラッシュGXでゲームを締めることが可能になる。こちらの残りサイドが1枚で,コンセプトがばれてしまいベンチを絞られ相手のバトル場がTAGTEAMのみになってしまっても,対応することができる。注意点はGX技を起動できるエネルギーは基本鋼エネルギーとビーストエネルギー◇の2枚しか採用していないため,サイド落ちチェックが必要である。 

ネストボール 4

種ポケモン主体のデッキのため,最大限の4枚採用。 

ハイパーボール 2

カミツルギGXにアクセスするのに必要なカード。リーリエ使用前の手札トラッシュにも使うが,2枚しか採用されていないためむやみに使うことを避けることと同時に,カミツルギGXと合わせてサイド落ちの確認が必要。 

こだわりはちまき 2

GXポケモンに対して打点補助をするために採用。基本的にはレッドバイキングを打つ際に,ハードルを下げるためにアクジキングにまいて使いたい。
 

エスケープボード 2

ジラーチのお供として,ジラーチの枚数分デッキに組み込んだ。ゲームスタート時にふいにバトル場に出てしまったヨーギラスやカミツルギGXにつけると両者逃げエネが1なので,エネルギーを張らずに逃がすことができる。
 

リセットスタンプ 2

相手のハンドを流す手段がこのカードしかないためできるだけ大切にしたい。サイドが先行されるデッキタイプなので,こちらがサイドをとり始める段階で積極的に打っていきたい。 

ポケモンいれかえ 2

アクジキングスタートしてしまった場合や,エスケープボードが引けないときのジラーチをベンチに下げる手段として最低限の2枚採用。アクジキングスタートが致命的なのでグズマを1枚減らしこちらを1枚増やすのもありだと感じる。 

レスキュータンカ 1

カウンターコケコを使っていた際に,トラッシュからカプコケコを手札に戻してベンチに出す動きが非常に便利で使い勝手が良かったので採用した。レスキュータンカがあるのとないのでは安心感が違うので比較的採用しがち。 

ビーストリング 4

ゲーム中ビーストリングを2~3枚使うことが多いので最大枚数の4枚採用。序盤は腐ってしまうが,このカードがないとアクジキングの技を打つことが難しいため大切にしたい。 

リーリエ 4

初ターン目に使いたいのと,相手の手札干渉に対抗するため,優秀なドローソースとして最大枚数の4枚を採用。 

シロナ 4

手札リセットするときや序盤に来てしまったビーストリングを山に返すために採用。こちらも優秀なドローサポートなので最大枚数の4枚を採用。 

エリカのおもてなし 1

それでもやはり,ビーストリングなどを山に返さずキープして,ドローしたい時があるので,縦引きできるエリカのおもてなしを採用した。手札を解決できるポケモンを採用できなかったため,トップドロー解決に期待し,単純にドロサポを気持ち多めに積みたかった。 

グズマ 4

アクジキングのレッドバイキングを打つ際に,ベンチのダメカンが乗った弱ったポケモンを確実にスナイプするために4枚採用。いくらダメカンをばらまいても引きずり出せなければ意味がなく,コンセプトを遂行できないため最大枚数を積んだ。 

戒めの祠 3

コケコのばらまき補助として3枚採用。現環境ではスタジアムに依存したデッキも多く,相手のスタジアムをはがせば相手の動きが鈍ることがあるため,雑に張れるように無人発電所と合わせて計4枚のスタジアムを採用した。 

無人発電所 1

ソロアークGXやミュウミュウGX,アロペルGXなど特性持ちの強いGXポケモンが環境に多いため,採用し得だと感じデッキに組み込んだ。初手に張られると動けなくなることが多いので,こちら側が特性GXを採用していなければ単純にとても強いカード。 

基本悪エネルギー 7

サイドと手札に3枚,山札に4枚と仮定し,少なくとも基本悪エネルギーが対象になるビーストリングが2回打てるようにするために7枚採用とした。これでもやや少ないと感じるので1枚程度増やしてもよいかも。 

基本鋼エネルギー 1

カミツルギGXが技を打てるように採用。アクジキングのレッドバイキングの要求エネルギーは悪悪無無なので,アクジキングに2枚悪エネがついている時,ビーストリングの対象としても選べる。 

ダブル無色エネルギー 4

カプコケコやアクジキングが技を打つために必要なとても重要なエネルギー。引けないとなかなか辛い。 カプコケコにもアクジキングにも必要なので,もっとも大切に扱いたい。

ビーストエネルギー◇ 1

アクジキングのレッドバイキングのダメージを誤魔化すときやカミツルギGXのGX技を打つときに使用する。 


最近活躍しているデッキの多くは,カプテテフGXやデデンネGXを使い,序盤を安定して立ち回り,そのデッキ特有のパワーを押し付けながらサイドを進めていくような構築が多く,それが強いと感じていました。(レシリザやルガゾロ,ミュウミュウなど...)
また,リセットスタンプややぶれかぶれマーシャドーの増加に伴い,ブルー型の構築が減少しジラーチ型の構築が増加していると感じました。

それを踏まえて,TAG!TAG!3on3で使用するデッキを考えていた際に,新弾のアクジキングが目に留まりました。アクジキングの下技のレッドバイキングは,この技で敵を倒した際にプラス1枚サイドをとることができるという非常に強力な効果を持っています。
デッキの周りをサポートするような低HPのポケモンをアクジキングでうまく倒してサイドをとり切ることができればかなり強く,環境デッキに対抗できるのではないかと考えました。
その時は構築が全く浮かんでいなかったのですが少し時間がたった後,もう一度再考したところカプコケコと組ませると,カプテテフGXやデデンネGXをアクジキングで倒しやすくなり,相性が良いのではないかと思いつき,構築におけるだいたいの採用枚数のメモを残しておきました。

本来であればアローラペルシアンGX主体のデッキで大会に出場するつもりでいましたが,有名プレイヤーがおっしゃっていた,守りのデッキを使うことは攻めのデッキを使うことより難しいという言葉を思い出し,アロペルGXを使いこなす自信がなくなっていきました。

ピカゼクGXやばらまきデッキの絶対数の減少に伴いベンチバリアのミュウの採用が減っていったのも追い風で,カプコケコを採用しやすくなり,かなり良いイメージを持つことができました。 

こちらは非GX主体のデッキなので相手に6体倒すことを強要できますし,非GXミラーになってもこちらはサイドが複数取りできるため,基本的にサイドレースが有利な場合が多いです。

しかし弱点もあり,ばらまきや中打点デッキにありがちですが,回復や受けループ系のデッキにめっぽう弱いです。
サナニンフGXはレシリザGXの増加に伴い数を減らしたため切ってよかったのですが,新弾のカメポチャGXについてはどれほどの数がいるか全く未知でした。考えてもよくわからないので,カメポチャGXよりも確実に多い環境デッキを意識し,カメポチャGXについて深く考えないようにしました。 

基本的なデッキの動きですが,
1. 相手のサイドが4枚になるまでカプコケコでかいてんひこうを打ち続ける。
2. 相手のサイドが4枚になったら,アクジキングをベンチに出し,ビーストリングを起動させる。
3. 下記のいずれかの方法を用いてアクジキングで相手のポケモンを倒す。
 3-1. GXポケモンを2体倒す。
 3-2. 相手の非GXポケモンを3体倒す
 3-3. 相手のGXポケモン1体,非GXポケモンを1体倒し,カミツルギGXのGX技を打つ。

TAGTEAMのポケモンを倒すには,やや攻撃回数が間に合わなくダメージが足りないのでうまくかわしながらゲームを進めていきます。現環境ではTAGTEAMの単構築は少なく,ベンチを広げる構築が多いので理想的なゲーム展開を進められることが多いと感じます。
TAGTEAMを無視しない方針をとるならばエレキパワーなどの火力を上げる手段を採用するとよさそうです。


3.「TAG! TAG! 3 on 3」のマッチング

予選 参加チーム24チーム72人

1回戦 カメポチャGX 
個人 × 1-6  チーム × 1-2

2回戦 ラムパルドアバゴーラ 
個人 ○ 6-3  チーム × 1-2

3回戦 ゲコゾロGX 
個人 ○ 6-4  チーム ○ 3-0

4回戦 マニュGXブラダクGXアクジキング 
個人 ○ 6-4  チーム ○ 2-1

予選結果
個人3勝1敗 チーム2勝2敗 10位

以下ではマッチングの詳細について記載します。

1回戦 vsカメポチャGX × 1-6 チーム×
バトルスタートでお相手のカメポチャGXを見てげっそり。
ムウマージ型だったため,バトル場とベンチにはカメポチャGXしか並ばず非常に厳しい展開に。序盤にムウマージの特性ふしぎなことづけをされ,サイドを1枚とれたのでカメポチャGXをアクジキングのレッドバイキングで倒し,サイド4枚取りからカミツルギGXのGX技で締めようとする。
お相手のカメポチャGXにエネがつききり攻撃し始めるタイミングでおじょうさまを使われ,手札にエネを抱えつつ,全回復される。要所でリセットスタンプを使うが,エネに触れられてそのたびに回復を繰り返され負け。
アクジキングがカメポチャGXの攻撃を1回も耐えることができないのもつらい。


2回戦 vsラムパルドアバゴーラ ○ 6-3 チーム×
先行1ターン目のお相手の展開でなぞの化石などが見えたので,化石デッキが確定したが進化後が分からず。プテラGXだった場合こちらの要求エネルギーが1枚増えるだけでこちらのテンポが遅れて大打撃なのでかなり不利だと感じた。
しかし1ターン目の最後にポケモンけんきゅうじょでズガイドスとプロトーガがベンチに並んだのでとりあえず一安心。
こちらはカプコケコを順当に展開してかいてんひこうを打つ。
先行2ターン目でラムパルドが立ちラムパルドの上技でカプコケコが弱点を突かれ1確を取られてしまうが、ラムパルドのHPが150、アバゴーラのHPが160であることから2回かいてんひこうでダメカンをばらまけばアクジキング で倒しきれる。そのため、カプコケコの仕事量としては十分なので、カプコケコが2回倒された時点でアクジキング をビーストリングで起動させた。
あとはダメカンの乗ったポケモンを順に倒してけばよく、お相手のラムパルドに3エネルギーつかなければアクジキングはワンパンされることがないので,非GXポケモンを3体倒し順当に勝ち。

3回戦 vsゲコゾロGX ○ 6-4 チーム○
お相手はアクジキングGXスタート。先1でゲコゾロGXがベンチに並ぶ。
こちらはまた後攻だったのでしっかりかいてんひこうを打ってターンを返す。
先2でくいちらかすを使ってきたが悪エネが1枚しかつかず苦しそう。
この後もしっかりかいてんひこうを打ち続け,お相手のアクジキングGXをレッドバイキング圏内に入れる。
カプテテフGXもベンチに並んだのでアクジキングGXとカプテテフGXをアクジキングで倒してサイドをとり切り勝ち。

4回戦 vsマニュGXブラダクGXアクジキング ○ 6-4 チーム○
お互い相手のデッキがわからず展開を続ける。お相手はアローラロコンやニューラをベンチに並べてダイゴの決断でターンを終える。
こちらは無人発電所を張り,次のターン進化すると思われるアローラキュウコンGXやマニューラGXの動きを止めようとする。
お相手は無人発電所を割るべくスタジアムをムウマージを2回絡めて探すがタッチできず。この後アクジキングをベンチに置きビーストリングを使いエネを集める。
ここで型は違うがまさかのミラーであることがわかり少し動揺した。
こちらはなかなかアローラキュウコンGXに進化できないアローラロコンを3回目のかいてんひこうで倒し残りサイドが3枚に。
お相手のアクジキングにカプコケコを倒され,お相手のサイドが4枚になった段階でしっかりビーストリングを起動してこちらのアクジキングを育てる。
その後,カプテテフGXがベンチに並んでいたためグズマで呼びだしアクジキングで倒して勝ち。
ブラダクGXもベンチにいたため,無人発電所を割られてマニューラGXでエネルギーを移動し,ブラダクGXにエネルギーを集められてGX技を打たれていたら,ビーストリングを起動できずにギリギリ間に合わなかった可能性があるのでやや危なかった。

4.終わりに

今大会は優勝チーム予想というものが同時に行われ,事前投票で1票,当日投票で10票もの票が「三ツ矢サイダー」に投票されていました。投票していただいた皆様,ありがとうございました。また同時に,早々とチームで2敗してしまい,予想を裏切ってしまい申し訳ございませんでした...。
期待していただけるというのはすごくうれしいことで頑張らねばと気合が入ります。その期待の分,予選敗退が決まった時は悔しかったです。

今回も予選終了後にうんざりガンスリンガーに参加して2戦ほどしたあと,決勝トーナメントを観戦していました。皆さん,笑顔あり,悔しさあり,ハイタッチありと総じてとても楽しそうにポケモンカードをしていたのが印象的です。観戦していても,チーム戦のよいところを堪能できました。気持ちを共有できることはチーム戦の良い点だと思います。

今回使用したデッキはまだまだ再考の余地があると思うので,環境と照らし合わせながら煮詰めていきたいです。もしデッキのこの部分をこうした方が良い等のアドバイスがございましたら教えていただけると幸いでございます。お礼に数学の授業をいたします。

毎度毎度,大人数を仕切ってくださる運営やジャッジ,その補助をしてくださる皆様,ありがとうございます。楽しい時を過ごすことができるのはうんざり首脳陣の皆様のおかげです。重ねてお礼申し上げます。

最後になりますが,この度チームを組んでくださったカイセ―くん,ゆいはるさんありがとうございました。とても楽しく良い一日になりました。

ありがとうございました。


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