歴史の乱回転

「歴史は韻を踏む」という言葉が好きですが、そもそもどうしてこの言葉が響いたのか。

過去を振り返ったって仕方がない、という前向きな意見に対しては野蛮だなと思っていたし、歴史は繰り返すから過去に学べ、と言っていた歴史の先生の話は基本的につまらなかった。
要するに両極端だったんだと思います。だから間をとったようなこの言葉が響いた。

そう考えてから自分の知識と照らし合わせてみると、歴史と今とではかなりの相関が成り立っていた。経済の相場が10年スパンで似たような形になるとか、疫病とか圧政とか正義感とか。
結局、どれだけ進化したテクノロジーを手に入れようが人間は人間。目の前の事実だけで世界を捉える習性は何も変わっていない。

ということで、義務教育が悪いのかな、という結論が出ました。

何十年経っても教科書のアップデートは微弱なもの。似たような教材と変わらない環境で育つ人間は、それは進歩してない人間ができて当たり前だと思う。
ただ、それを良しとする先進国の意向であれば、現状似たような人間が蔓延るのは間違っていないのだろうが。

せめて歴史と社会学をセットで教えてほしい。

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