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聞く読書:スロウハイツの神様(下)


画像は引用です。

聞く読書:下巻11時間41分


上巻を読み終えて、
しみじみと
おもしろかったので
下巻は、
ゆっくり、少しずつ、読んで
楽しもうと思ってたけど。

下巻は種明かしがいろいろあって
急激にストーリーが進み
ついつい、最後まで読み終えた。

よかった~~~♪

上巻は
下巻へのイントロダクションのようなものでした。

ストーリーが前にどんどん進むというよりも
スローハイツの住人の
ひとりひとりの状況とか
性格とか、小さなエピソードとか。

ひとによって、それが
だらだらとして
面白くないと感じる人もいたみたい。
いろんな感想などをみてみると。

でも、その、エピソードの
いろいろが、
自分の友達みたいに
身近に感じていく要素で
下巻へのイントロダクション
なーのーだー。

上巻に
伏線がいっぱいあって
下巻でそれが
繋がっていく感じ。

物語の「スロウハイツ」という
家というか、アパートメントは
トキワ荘に、インスパイアーされたものだそうです。

トキワ荘:漫画の神様と呼ばれる手塚治虫氏の住んでいたところに、彼を慕って若い漫画家が集まり、住み始める。藤子不二雄や、石ノ森章太郎や、赤塚不二夫や、今では信じられないくらい豪華な顔ぶれの漫画家たちが、一つ屋根の下に住んで、そろって漫画を描いていた。

ストーリーを先に先に読んでいくより
登場人物一人一人の
考えていることだとか感情だとか
味わってゆっくりと読み進むと
楽しい作品だと思います。

私にとっては
ほのぼのする
読後感のよい
恋愛・青春小説でした。

それぞれがそれぞれの
深い痛みを背負いながら
この痛みの原点・過去も
イジメだとか、家族離れ離れで育っちゃったとか
いろいろあって。(ネタバレ防止ちぅ)
けっこう、衝撃的なこともあった。

それでも、何者かになりたい
夢を追って
あれやこれやと
友情や仲間の関係や恋愛があって
あったかい。

読後感はとってもいい。

読み終わって
さびしくてさびしくて
また、上巻を読んでいる。

全部読んで
また読み始めると

なるほど~

そういうことか~

とさらに、深く読めたりする。

作家さんの頭の中ってどうなっているのだろうか。
すごいなぁ。

そうそう、私は聞く読書だから
カノー
スーちゃん
エンヤー
コーちゃんとか

とか

登場人物を
何かのニックネームの様に
耳に残って読み進めてた。

書評や、他の人の感想で
漢字の名字や名前がでてきて
ああ、そうなのかと
面白い発見したりして。

小さな一つ一つの
セリフやエピソードが
とてもいい。
読み返したくなる小説だ。

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